平成24年の始まりに
■ あけましておめでとうございます。
半月後。新潮新書から新著を刊行することになった。
● 「常識」としての保守主義
新著には下記のような紹介が付されている。
□ 保守主義とは何か。頑迷に旧いものを守る思想ではない。右翼やタカ派とイコールではない。ましてや特定の国や人種を排除する偏狭な姿勢でもない。伝統を尊びつつも、柔軟かつ大胆に新しいものを取り入れ、中庸を美徳とする・・・その本質を成立の歴史や、ド・ゴール、吉田茂等の代表的保守政治家から学び、これからの可能性を探る。混迷を極める政治状況を考えるうえで必要な視点を提示する、濃厚かつ刺激的な一冊。
元々、自由民主党機関紙『週刊自由民主』に連載した原稿を下敷きにしたものである。自民党の谷垣禎一総裁や石破茂前政調会長からは、「推薦の言葉」をもらった。世にある「保守主義」の書と異なり、シャルル・ド・ゴール、ウィンストン・チャーチル、ロナルド・レーガン、吉田茂、コンラート・アデナウアーといった保守政治家の足跡を通して保守主義の意味を考えるという体裁の書である。
書いていて楽しかったのは、コンラート・アデナウアーの足跡であった。アデナウアーは、西側諸国との協調を軸jにして再軍備とと経済復興を図ったけれども、そうしたアデナウアーの路線にかみついたのが、「マルクス主義とナショナリズムの複合体」としての往時の西ドイツ社会民主党を率いたクルト・シューマッハーだった。保守政治家というのは、生真面目にやればやるほど、社会主義者からも民族主義者からも叩かれるものらしい。っ因みに、長らくケルン市の市政を担い、実務志向の政治家であったアデナウアーとは対照的に、シューマッハーは実務に不得手でああった。近年の日本の情勢に重ねると、実に興味深い。「対米追随」批判をやった割には、自分では実務をこなせないという御仁が、どこかにいたような気がするが…。
昨年は、雪斎とっては、「二番底」とも呼ぶべき沈滞の一年だった。新著刊行が、「復活の烽火」になればよいのだがと思う。
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Comments
発売を楽しみに致します。
町村氏に献金した際、ついでに機関紙を貰い、拝読して以来書籍化を待ち望んでおりました。
Posted by: アル中やもめ | January 02, 2012 09:51 PM