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January 16, 2012

真冬の二題噺

■ 改造内閣発足である。
 防衛大臣は、「真紀子さんの旦那」である。
 彼個人のこととを云々する意味はない。
 ただし、この人事は、「不適任」であろうと思う。
 彼の安全保障政策での見識に、雪斎は触れたことがない。昭和58年初当選というから、その間の空白があるにせよ、政治家として三十年の年月を刻んでいるにもかかわらず、彼が「真紀子さんの旦那」としか語られない事実こそ、総てである。要するに、「この三十年、政治家として何の業績を残したのかね…」というわけである。
  長島昭久総理補佐官を横滑りさせるぐらいのことをやってくれれば、かなり印象は変わったはずである。今の宰相は、どこを見て人選をやっているのか。

■ 改造内閣は、「増税志向」が突出している。
 政治の文脈で大事なのは、「何をするか」ではなく「どのようにするか」である。
 雪斎は、日経225が13000円を超えた時点で消費増税断行と唱えている。
 野田内閣に必要なのは、こうした株価上昇に現れた景気回復への手順を示すことである。
 これを欠いたまま消費増税の議論をするのは、ミルクと砂糖を先に出して肝心のコーヒーを中々、出さない喫茶店のようなものである。そうでなければ、「人参が嫌いな子供に、料理の工夫もせず、無理強いして食わせようとする母親」のようなものである。この母親における「無理強い」の印象が強まれば強まるほど、拒絶反応が強くなる。野田が「増税」志向で頑張れば頑張るほど、それを受け容れようという気分が萎えてくる。そのことは、世論調査の結果にも表れているのではないか。
 だから、雪斎は、消費増税に絡む「与野党協議」に乗らない自民党執行部の対応が批判されるべきだとは思わない。野田佳彦における突出した「増税志向」は、ただ単に彼における「政治センスの貧困」を反映しているに過ぎない。自民党執行部には、その「貧困な政治センス」の尻拭いをしなければならない義理はない。


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Comments

確かに田中防衛大臣はいかがなものかと思います。今回は経験者が期待されていただけに、素人から素人へとの見出しも見かけました。今日発売の経済誌の中には自衛隊のコストを特集するとことも。さっそく失言があり田中真紀子氏がフォローしていますが、早く勉強して、外国と適切に対応してほしいものです。

Posted by: 星の王子様 | January 16, 2012 at 08:14 PM

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