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November 01, 2010

罵倒を切り返す感性―「ひのもと おにこ」

■ 日本経済新聞の最新世論調査によれば、菅直人内閣支持率は、71から40に一気に31ポイント下げたようである。不支持率は、24から48に倍増した。
 この下落幅というのは、余り例が多くないであろう。
 多分、田中真紀子を更迭した小泉純一郎という例があるだろうが…。
 これは、菅直人が「当事者能力」を失ったことに起因する。「学級崩壊」どころか「内閣崩壊」としても過言ではない風景が出現しているのである。それ故に、それぞれの政策課題を前に、それぞれの政治家がばらばらなことを言っている。仙谷由人も、「影の総理」と呼ばれている割には、内閣への風圧を大きくすることに熱心である。
 雪斎は、内閣支持率は40を切れば、余程のことがなければ戻らないという見方をしているので、この内閣も、そろそろ手仕舞いが近いであろうとおもっている。
 菅も仙谷も、罵倒を切り返す能力は相当に低い。だから、「イラ菅」、「イラ仙」と呼ばれる反応をして、却ってボロを出している。両人を含めて、民主党政治家に、ユーモアやエスプリの感性を感じさせる発言が少ないのは、どうしたものであろうか。
 「冷めたピザも、チンすれば旨い」と切り返した小渕恵三の事績ぐらいは、参考にしたほうがいい。

 ところで、「日本鬼子」(ひのもと おにこ)の話の続きである。
 これは、是非、どこかでアニメーションを制作すべきだろうとおもう。
 ただし、このキャラクターを世に出すときには、余計な「政治色」は抜かしてもらう必要がある。
 「リーベンクィズ」を「ひのもと おにこ」に転化させた時点で、中国に対する「嫌味」や「皮肉」の効果は発揮されたのである。余計な「反中」の趣きを出す愚を犯してはならない。

 「おにこ」自体は、高校生くらいの設定で…。
 「赤鬼さん」と「青鬼君」という仲間がいて…。
 隣には、「雷神さん一家」が住んでいて、親父さんが学者で、家族そろってパーカッションを楽しんでいいるとか…。また、その隣には、医者とナースの「風神さん夫婦」が住んでいて、道であうと「風邪をひいていないか…」と話しかけてくるとか…。そして、秋田の田舎にお祖父さんの「なまはげ」が住んでいて、正月の間だけ仕事をしているとか…。

 こうした話を作ってくれば、それだけで立派な「日本文化」の紹介になる。
 「中国、何するものぞ…」と構えるぐらい、阿呆らしいものはない。
 「日本鬼子」を呼号する中国人に、「俺は、何をやっているのか…」という「脱力感」を覚えさせれば十分なのである。

 吉田茂も長谷川如是閑も、おそらくは、「眼を血走らせて」何かをしようという風情が嫌いであった。
 そうした風情は、対外関係では、役に立たないのである。

 英国政治史における「トーリー」や「ホイッグ」も、元々は無法者」や「謀反人」といった罵倒の言葉である。
 こういう罵倒の言葉を党名にして使うという感性をこそ、雪斎は、このましいと思ってきた。そうした感性こそ、些事をユーモアで乗り切るという意味で、大英帝国の興隆の条件であった。

 「ひのもと おにこ」にも、似たような感性が反映されている。雪斎が「ひのもと おにこ」に着目した所以である。

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Comments

はじめまして。
時々、読んでます。
「ひのもと おにこ」のアニメーションですが、
http://togetter.com/li/64527
 ↓
こんな方向に向かうとしたら、どんな感想をお持ちですか。
私は、かなり面白すぎると思いました。
対岸だけでなく、こちら側でも、賛否両論...
ですかねえ。

Posted by: tko_bbq | November 01, 2010 07:05 AM

こちらは台湾での反応。

http://2nnlove.blog114.fc2.com/blog-entry-3184.html

Posted by: zappa | November 02, 2010 10:39 AM

 どうも、サヨクと呼ばれる人達はユーモアに必要なものを元々欠いているのではないかと思えてきます。つまり、自己相対化できる思考の柔軟さと柔軟さの元たる知性が。ディズレーリやチャーチルの架空の名言は真実なのだなぁと思いながら、あの方達を見ています。ま、中国は政治が全てに優先する国といわれていますから、そのための格好の言葉をああいう風にされては立つ瀬がなくなるでしょうけど。なぜ、日本の政治家は一般人に比べてユーモアとかがかけているのか? と疑問に思えます。雪斎先生はいかが思われますでしょうか?

Posted by: almanos | November 02, 2010 11:11 AM

ああ…こんなに楽しそうな雪斎殿をみるのは久しぶりだ…
アニメに限らず、企画ってそれについて考えている時が一番楽しいですよね

Posted by: eim | November 03, 2010 03:47 AM

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