対中「ダブル・クロス」の風景
■ 学生時代、第二次世界大戦中の英国の諜報作戦「ダブル・クロス」について書いたものを読んだことがある。
「ダブル・クロス」とは、要するに、英国が欧州大陸に張った「二重スパイ網」のことである。
「ドイツのスパイ」のふりをして偽の「重要情報」を流したり、ドイツの「スパイ網情報」を英国に持っていく役割を担っていた。
これは、原著がオックスフォード大学出版会から出ていた。
「情報」、「諜報」と呼ばれるものに対する英国の感覚を知ることができた。
菅直人や仙谷由人の対中「過剰配慮」がとまらない。
だが、雪斎は、菅はともかくとして、仙谷は日中離間を喜ぶ勢力の「二重スパイ」のごとき役割を果たしているのではないかと思えてきた。彼は、「尖閣ビデオ」の扱いを初めとして、対中「過剰配慮」を続けてきたわけであるけれども、そのことごとくが日本国内の対中感情を冷却させ、日中離間に手を貸している。どのような試験でも、真面目にやれば必ず点がつく。零点を取るのは至難の業である。
仙谷の場合、ことごとく対中配慮の狙いを外しているのであるから、対中関係冷却化を目指して意図的に対中「過剰配慮」を繰り返しているようにしか見えない。
しかも、閣内には、「日本の三大右翼」と揶揄された前原誠司がいる。
仙谷と前原は、民主党内の同じグループである。、
中国政府は、色々と調べを尽くしているのであろうから、これだけ日本における対中感情が悪くなると、仙谷のような政治家は、「表向き御機嫌を取っているようにみえて、裏では前原と結託して対中感情の悪化をけしかけている輩」と見始めても、不思議ではない。
少なくとも、「結果」から判断すれば、そういうふうに勘繰られても仕方がないわけである。
もっとも、雪斎は、「仙谷=j二重スパイ」説を冗談のつもりで書いてはいるけれども、これだけ政府の「主観的な意図」と「客観的な結果」が乖離している事例も、珍しい。
時事通信最新世論調査は、菅内閣支持率27、不支持率51という数字を出している。
民主党と自民党の支持率は、逆転した。昨夏の「政権交代」以前の状態に回帰している。
「外交と安保は票にならない」と言われた時代は、つい最近のことだったような気がする。
話は替わる。
「中国嫁日記」は、実に興味深い。
是非、書籍化して中国語版を作って、北京や上海の書店に並べてもらいたい。
「中国女性は愛されている」という「常民の日中関係の現実」を伝える点では、これは、見事なコンテンツになるであろう。
民主党内閣の対中「配慮」に比べれば、余程、上等な「対中配慮」の役割を果たすであろう。
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Comments
仙谷さんがメディアに露出すればするほど、世論調査の支持率は下がると思っていました。
政権を担っていた時の自民党議員なら本意でなくとも、世論の動向に配慮し言動を慎んできたのですが、この政権・政党はどうなっているのでしょうかね。しかも国会中継を見ていると、この長官がワケのわからない理屈を言ったあと同僚議員から「そうだ!」という声援と拍手、わざわざ支持率を下げることをしています。何なんでしょうかね?
Posted by: toto | November 13, 2010 12:04 PM
二重スパイには覚悟と頭脳が要りますが、両方ある人でしたっけ? 仙石氏は? 単に過剰配慮の結果を考えられない『無能』なだけでは? 今頃外務省チャイナスクールは嘆いているでしょうけど。「俺達がやってきた事を、あの阿呆が全部台無しにした上で深い墓穴を掘っている」と。
この状態だと、予算案成立まで政権が保てるのか? 衆院解散になっても不思議ではないと思えます。中国も「仙石の様な無能は見方はとっとと始末させ様」と方針を変えるかもしれませんね。
Posted by: almanos | November 13, 2010 01:50 PM
民主党が政権運営に失敗し、国民から見放され、まるで自ら望んだかのように自滅していく姿は、かつての左翼活動家や新興宗教が追い詰められて消えていく姿を思い起こさせます。
自分たちは正しいと信じこむ集団の視野の狭さ、適応力の欠如、そして自己の正しさに固執するあまり自らを追い込んでしまう姿に、最近では少し恐怖すら感じています。
ところで、雪斎先生が紹介された「中国嫁日記」は面白いですね。ついつい見てしまいます。ありがとうございます。
Posted by: いしかわ | November 14, 2010 07:48 AM