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November 19, 2010

軍事の「話法」

■ 「坊主憎けりゃ…」ということでもあるまい。
 

□ 菅首相「私からもおわび」=仙谷長官の暴力装置発言で
          時事通信 11月18日(木)13時49分配信
 菅直人首相は18日午後の参院予算委員会で、仙谷由人官房長官が自衛隊を「暴力装置」と表現したことについて、「内閣全体の責任者として、自衛隊の皆さんのプライドを傷つけることになったことは私からもおわびしたい」と陳謝した。同時に「改めて注意したい」と、直接注意する考えを示した。北沢俊美防衛相も「誠に残念なことだ」と述べた。
 いずれも自民党の丸川珠代氏への答弁。丸川氏は「謝罪では済まない」として、「仙谷長官の問責決議案を求めていく」と表明した。
 仙谷長官は同日午前の質疑で、「暴力装置でもある自衛隊」と発言。自民党の抗議を受け、直ちに撤回、謝罪した。

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November 18, 2010

政治言語を「マニュアル」にした政治家

■ 「尖閣ビデオ」を流出させた海上保安官の振る舞いは、「義挙」とされるかもしれないけれども、「義挙」が堂々とまかり通る時代は、「困った時代」である。海上保安官の行為それ自体には、雪斎は何の評価も付していない。
 ところが、一部のブロガーには、「雪斎は海上保安菅の行動を肯定的に評価したと」と解した向きがあるらしい。
 こうした向きには、「自分が書いてもいないことには、雪斎は一切の責任を持てない」と反応するしかない。
 こうした誤読、曲解の類は、自分がステレオタイプに陥った人々には、よくみられる現象である。
 「雪斎は、」保守派である」。
 「右翼・保守派は、海上保安官を擁護している」。
 「だから、雪斎の議論も、海上保安官を擁護する趣旨であるはずである」、
 こういう単純な三段論法による解釈である。
 率直に迷惑な話である。

 ところで、雪斎のような学者の世界は、その言葉遣いに「マニュアル」は存在しない。
 無論、長いことやっていると、「型」のようなものができてくる。
 だが、それは、「マニュアル」とは違う趣旨のものであろう。
  

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November 14, 2010

「菅降ろし」のタイミング

■ 自民党は、「倒閣」に狙いを定めたようである。
 

□ 自民、官房長官・国交相らの不信任案提出へ
      読売新聞 11月14日(日)3時4分配信
 自民党は13日、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件や映像流出を巡る対応に問題があったとして、仙谷官房長官と馬淵国土交通相の不信任決議案を15日にも衆院に提出する方針を固めた。
 公明党にも同調を呼びかけ、その対応を見極めて最終判断する。
 政府・与党は2010年度補正予算案を15日の衆院予算委員会と本会議で可決する考えだが、自民党は予算委の採決前の集中審議開催に与党が応じない場合、不信任決議案を提出する段取りを想定している。
 このほか、前原外相、柳田法相に対しても同様の理由で、岡崎国家公安委員長についても、かつて韓国の反日デモに参加したことを問題視し、不信任決議案の提出を検討している。 最終更新:11月14日(日)3時4分

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November 13, 2010

対中「ダブル・クロス」の風景

■ 学生時代、第二次世界大戦中の英国の諜報作戦「ダブル・クロス」について書いたものを読んだことがある。
 「ダブル・クロス」とは、要するに、英国が欧州大陸に張った「二重スパイ網」のことである。
 「ドイツのスパイ」のふりをして偽の「重要情報」を流したり、ドイツの「スパイ網情報」を英国に持っていく役割を担っていた。
 これは、原著がオックスフォード大学出版会から出ていた。
 「情報」、「諜報」と呼ばれるものに対する英国の感覚を知ることができた。

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November 11, 2010

「義士」が登場する時代

■ 「尖閣ビデオ」を流出させた海上保安官が現れた。
 この海上保安官は、SEHNGOOKU38 なのか、それともSGK38ののメンバーなのか。
 雪斎は、後者である可能性もまた否定できないであろうとおもっている。彼は、「ひとり」ではない。
 もし、別の「尖閣ビデオ」が他にあって、それが他のメンバーjによって流されるようなことがあったら、どうするつもりであろううか。

 ところで、この海上保安官を「義士」として扱う雰囲気が濃厚である。
ただでさえ、『喜びも悲しみも幾歳月』や『海猿』のような映画jの影響もあって、海上保安官に対する世間的な印象は、好ましいものであったはずである。自衛隊ほどには海上保安庁に対する忌避感情は大きくない。海上保安官の振る舞いもまた、「職を失ってまで真実を知らせてくれた…」と受け止める向きが強いであろう。

 自民党は、もしかしたら、次の選挙での有力候補者を手にしたかもしれない。
 要するに、彼が「義士」であると観られる限りは、処分が終わった後に、彼を選挙に出せば、相当な「票」をおお見込めるであろう。

 「義士」が「義士」として登場する条件は、、その時々の「権力者」のやることが、どれだけ国民の「信頼」を得ているかに関わっている。
 赤穂浪士が「義士」である所以は、彼らが、「御上」に対する民衆の不満を代弁したと考えられたからである。  ただし、これは、「義士もどき」が続々、出現する危険と隣り合わせである。
 昭和初期には、こういう「義士もどき」が出現して、井上準之助や團琢磨を暗殺したのである。

 逆にいえば、その時々の「権力者」が民衆から支持される執政を行っていれば、事情は変わってくる。

 そうした点でいえば、それにしても、民主党内閣は、阿呆な対応をしている。
 海保長官の更迭でお茶を濁そうとしている。「自分は責任を取らない」という姿勢が露骨にすぎる。
 海上保安官が失職すれば、その「責任回避」の姿勢との落差は、かなり鮮烈に印象付けられることになろう。
 こういうところも、「信頼」を得られない理由である。
 ちゃんと、やってくれよ…とおもう。

 「義士」がこれからも続々と登場するようならば、その時代は、ろくな時代ではない。

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November 10, 2010

ある日の「つぶやき」  20101110

■ 昨日、SENNHEISER HD-800 のことを書いた。
 十分にエージングを済ませてから、聞こうとおもったのだが、我慢できずに聴いてしまったのが、次の二曲である。
  ● ブルックナー 交響曲第4番 ロマンティック
     マリス・ヤンソンス/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
  ● ブルックナー 交響曲第9番
     カール・シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 いやはや、このヘッドフォンでの「空間」の再現は、驚きの連続である。
 これは、クラシックを聴く立場からすると、本当に「いいもの」であるとおもう。

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November 09, 2010

政権交代の「クーリング・オフ」

■ ひさしぶりに、政治ネタいがいのことを書く。
 過日、発注していたハイエンド・ヘッドフォン 「SENNHEISER HD-800」が到着した。
 諭吉先生16人分という代物である。
 ヘッドフォンという部類では、これ以上の高額のものはない。
 デフレの御時世に、とんだ散財をしたものである。
 物欲に淡白な雪斎であるけれども、「まあ、いいであろう…」ということにしておく。
 まだ、エージングは済んでいない。
 きちんとした仕上がりができたら、「ブルックナーの世界」が待っている。
 楽しみである。

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November 07, 2010

「政官関係」の機微を心得ぬ人々

■ 雪斎が仕えた愛知和男代議士の先代は、愛知揆一である。
 吉田茂の「書簡集」や佐藤栄作の「日記」には相当な頻度で名前が出てくる。
 「先代は凄い方だった…」とあらためておもうl。
 その愛知が最も精力的だったのが、佐藤栄作内閣の外務大臣だったころである。
 当時、警備の前線指揮官だったのが、佐々淳行さんである。

 次のようなエピソードがある。

 その日は、料亭で朝食をとっていた。
 佐々さんも、警備の打ち合わせの都合のためにか、同席していた。
 食事中、緊急事態が発生して、佐々さんが中座して、前線にでなければならくなった。
 愛知は、料亭の女将さんに、「至急、握り飯を作って、(佐々さんに)持たせるように…」と指示した。
 ところが、女将さんが事情を察知できずに、「まだまだ先がありますので…」と応じてしまった。
 愛知は、「これから、前線に出る人を、空きっ腹のままにできるか」といって、女将さんを叱りつけた。
 佐々さんは、愛知の剣幕に慌てて 愛知に礼を言いつつ、卓の上にあった茶碗を急いでかき込んで、外に出たそうである。

 雪斎は、このエピソードを佐々さんから直接に聞いた。
 愛知の心遣いが、佐々さんには嬉しかったようである。

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November 06, 2010

「倒閣テロ」という「寝言」

■ 「寝言も休み休みに言えよ…」という話である。
 

□ ビデオ流出は「倒閣テロ」=民主幹部  時事通信
 民主党幹部は5日、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件を撮影したとみられるビデオ映像が流出したことについて、「倒閣テロだ。故意による流出だろう」と述べ、民主党政権に批判的な人間が関与したとの見方を示した。
 別の同党幹部も「明らかに政治的なテロだ。政権への不満、組織的な問題かもしれない」と強調。「徹底して犯人を探し、共犯者(の有無)、背景も調べるべきだ」と語った。 (2010/11/05-19:58)

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November 05, 2010

尖閣事件流出映像

■ 凄いものを観てしまった。
  尖閣諸島沖で巡視艇と漁船の衝突を記録したと思しき映像が既に流出している。みずきの右舷に漁船が衝突してきている。
 この映像は、6本あるうちの一つである。
 全部、観てしまった。
 全部で20分ほどである。先日、国会で出たものよりも長尺の映像である。

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November 03, 2010

「国後」の仇を「尖閣」で討つ。

■ 今度は、「メドベージェフ・ショック」である。
 だが、実態としては、これは、「尖閣」のとき以上に、日本に対するダメージは少ないはずである。
 ロシアの大統領が自ら「実効支配」の下に置いている土地に出かけて行った。
 それだけのことである。
 「現実の支配」を続けている立場というのは、それほどまでに強いものなのである。
 何がショックかといえば、ロシアが日本のいうことに耳を貸さなかったということである。
 要するに、「日本の言うことなど聞く必要がない」と判断が、ロシア政府に働いたということである。
 そのような判断を促したのは、民主党内閣の体たらくである、

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November 01, 2010

罵倒を切り返す感性―「ひのもと おにこ」

■ 日本経済新聞の最新世論調査によれば、菅直人内閣支持率は、71から40に一気に31ポイント下げたようである。不支持率は、24から48に倍増した。
 この下落幅というのは、余り例が多くないであろう。
 多分、田中真紀子を更迭した小泉純一郎という例があるだろうが…。
 これは、菅直人が「当事者能力」を失ったことに起因する。「学級崩壊」どころか「内閣崩壊」としても過言ではない風景が出現しているのである。それ故に、それぞれの政策課題を前に、それぞれの政治家がばらばらなことを言っている。仙谷由人も、「影の総理」と呼ばれている割には、内閣への風圧を大きくすることに熱心である。
 雪斎は、内閣支持率は40を切れば、余程のことがなければ戻らないという見方をしているので、この内閣も、そろそろ手仕舞いが近いであろうとおもっている。
 菅も仙谷も、罵倒を切り返す能力は相当に低い。だから、「イラ菅」、「イラ仙」と呼ばれる反応をして、却ってボロを出している。両人を含めて、民主党政治家に、ユーモアやエスプリの感性を感じさせる発言が少ないのは、どうしたものであろうか。
 「冷めたピザも、チンすれば旨い」と切り返した小渕恵三の事績ぐらいは、参考にしたほうがいい。

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