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October 19, 2010

「過剰配慮」の代償

■ 奇々怪々とは、このことか。
 □ Chinese Protest Against Japan .WSJ ASIA NEWS OCTOBER 16, 2010. 「ウォール・ストリート・ジャーナル」が配信した記事である。
 記事中に添えられた二つのロイター通信提供の動画の内、上のものには、興味深い光景が映ってある。
 その動画は、先週末、東京都下で行われた「反中デモ」で、いきなり中国人と思しき若い男が二人ばかり、引きずり出される光景から始まっている。そして、シュプレヒコールを挙げる日本人参加者が映っている。
 その後に、西村真悟氏や日本人女性がインタビューに応じている。
 最後には、成都での反日デモが映っている。ランニング・シャツ姿の若い男は、日本のテレビ局の映像にも頻繁に映っていた。

 それにしても、日本国内で起こっている出来事を知るのに、何故、外国メディアに頼らなければならないのか。
 多分に、日本メディアも、今の民主党内閣と同様に、「対中過剰配慮」の呪縛に陥っているのでああろう。だが、こうした対応は、日本メディアの「信頼性」を揺るがせる。「やるべきことをやっていない」と印象が付いてしまうことのダメージは、彼らにとっては小さくないであろう。
 配慮というのは、普段は峻厳に「筋を通す」態度を貫いていて、「この件に関してだけは…」という態度で手心を加えるのが、その趣旨である。小泉純一郎という宰相は、靖国参拝を決行し、中国に対してはタフな態度を貫いたけれどもも、中国人が尖閣に上陸した時には強制送還という対応で手を打っている。配慮というのは、こうしたものである。
 昨日の参議院決算委員会での質疑で、丸山和也議員が『西郷南洲遺訓』の次の一節を紹介していた。
 「正道を踏み国を以て斃るゝの精神無くば、外国交際は全かる可からず。彼の強大に畏縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に順従する時は、軽侮を招き、好親却て破れ、終に彼の制を受るに至らん」。
 他人の「軽侮」を招く時、「好親」は破綻する。「日中友好」を大義にした対中過剰配慮は、「日中友好」の基盤を却って浸食するのである。

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「国内政治」カテゴリの記事

Comments

 一応、NHK BS1の朝のニュースでは海外の報道で触れているのを流してましたね。信頼にたるソースとしての地位を、マスメディアが自ら放棄した事例となるのでしょうか? 元々信頼にたるものではなかった事がばれたという見方もできますけど。次のデモが、政府に毅然たる対応を求めて国会と民主党本部まで行ったらどうするのか? それでも流さないか? もしそうであるなら、その時が日本のマスメディア各社が報道機関として死亡した日として記憶されるのでしょうね。信頼こそがスポンサーとして番組枠を買う理由なんですから。信頼できないと国民に見られたマスメディアが視聴の対象となるか? 対象にならないならそんな所に金を払う価値があるか? 来年当たり報道機関の清算が続出しても驚くに値しないとなるのかもしれません。 

Posted by: almanos | October 19, 2010 at 11:50 AM

中国国内で起こっている反日デモが、16日に日本で行われた対中国抗議デモへの反応だとすれば、日本のマスコミの報道は、中国にとって全くの逆効果ですね。
現時点で、ほとんどの日本人は16日のデモを知りません。その状況で中国の反日デモの映像のみを繰り返し見せられれば、「尖閣諸島の事件を日を変え、場所を変えながら、何度でも日本を攻撃する中国」「このような国ではビジネスや旅行は危険」と受け止めることになります。(現にそのような動きも出ています)
中国が日本のマスコミを道具にして日本の反中派に圧力をかけようとしているのであれば、逆に日本国内に反中派や中国懐疑派を増やしていることに気づいた方がいいでしょう。
最近の中国の反応は、どうも合理性を欠いたものが多くなっているように思います。怒りが先に立つと、合理的・客観的な見かたができず、かえって国益を損なうということなのでしょう。

Posted by: いしかわ | October 20, 2010 at 08:02 AM

宮沢内閣時にブッシュ父が訪日、晩餐会時の嘔吐して
宮沢氏に寄りかかったのを我々日本人は知らず、
翌日アメリカの報道で知ったのではなかったでしょうか?
報道機関は戦時体制がそのまま温存され、事実を淡々と
伝える機能を持っていないと思います。

Posted by: つばき | October 20, 2010 at 01:04 PM

今回の日本のメディアの報道姿勢は、いかに中国共産党の影響が彼らにも及んでいるかを示している。
実際に中国に派遣中の日本の記者が、中国政府に不都合な記事を書いたと追放あるいは拘束を受けた多くの過去がある。
それも特定メディアに対象を絞りそれを見せしめにして恐怖を煽る。
更に彼らは日本国内の報道内容をも監視し、その内容次第で中国国内での取材を不都合にさせるであろうし、最悪中国撤退せざるをえないよう追い込む。
その一方ではあからさまの懐柔策も用意する。
それが東アジアに未だ亡霊のように残っている共産独裁主義政権の伝統的手法である。
そんな見方で新聞・TVを見れば妙に合点がいてしまう、この情けなさ。

「仙石健忘長官」曰く、「属国化は今に始まったことではない」。

Posted by: 素浪人 | October 21, 2010 at 04:04 PM

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