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September 15, 2010

祭りの後

■ 終わってみれば、何ということもない結果である。
 菅直人内閣が今後も継続するためには、二つの条件が要る。
 ① 民主党における「非小沢化」の徹底
 ② 特に自民党が受け容れられるレベルまでの政策路線の転換
 ①は、直近の内閣支持率反転上昇の意味を考えれば、当然のことである。今後、奇妙な党内妥協の産物として、小沢一郎の影響力を残すようJなことになれば、一気に人心は離反する。
 ②は、「ねじれ国会」状況の打開のためには、大事なことである。今のままならば、執政のよりどころである法案が通らない。
 この二つの条件を満たさない限り、菅の執政は、「剣が峰」である。
 来年の三月には、予算案が通っても、関連法案が通らない。
 そこで、菅の政権運営は暗礁に乗り上げる。

 心配なのは、尖閣諸島の一件で、中国が矢鱈にエキサイトしていることである。
 今までのところは、政府の危機対応は、特に大きな失点もない。
 「尖閣諸島は日本領土であり、拘束された船長は国内法に基づいて処理する」という姿勢に徹すればいい。
 間違っても、「司法手続き中断」といった内政干渉もどきの要求に応じてはならない。
 中国がごねるようならば、民主党政権であっても、先ず、先般の「安保懇」報告書に沿って、「集団的自衛権に関する政府解釈を見直す」という方向を打ち出せば、いいであろう。こうした方向は、匂わせるだけでも、対中牽制上、十分な効果がある。前政権以来の対米関係の失点も、これで相当な部分が取り返せる。これに抵抗しそうなのは、民主党内で菅を支持したとおもわれる「旧社会党」層であろう。
 自分の支持層の思惑と違うことが、菅にできるか。
 それは、見ものであろう。

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Comments

雪斎さんのいうとおり菅さんは勤めを果たしたようですね。時計の逆回転はありません。小沢さんの復権はないでしょう。最後の菅さんの役目は権力維持と引き換えに空想的左翼思想を日本から昇華させることです。これで団塊世代は隠居です。

Posted by: 高田 | September 15, 2010 at 09:56 AM

中国漁船の事件への中国の過敏な反応は、日米安保の重要性や、中国による沖縄侵略の危険性を日本国民が実感するうえで、非常に効果的なのではないかと思っています。
これを機に、民主党が「外交に友愛など通じない」「謝罪では相手につけこまれるだけ」という現実を理解し、路線を転換するのであれば、日本にとってはよいことだと思います。
ともあれ…民主党には言いたいです。「党内選挙で浮かれる前に、政治家としての最低限の仕事くらいしなよ」と。

Posted by: いしかわ | September 15, 2010 at 08:40 PM

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