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September 29, 2010

対中ネガティブ・イメージの拡散

■ 尖閣に関して、中国が南沙諸島・西沙諸島でも騒動を引き起こしている「問題児」である実態が頻繁に伝えられているのは、結構なことである。しかも、それが、「欲深な中国」というイメージの拡散と重なり合っているのだから、中国の被るダメージは、かなりのものになるであろう。
 何分、日本人の価値意識からは、「欲深い」というのは、最も嫌われる性向である。
 『花咲か爺』『舌切り雀』『鶴の恩返し』『金の斧 銀の斧』・…。
 日本の昔話で戒められているのは、この「欲深い」という性向なのである。
 一旦、ついたネガティブ・イメージの払拭は難しい。
 「ソフト・パワー」軽視の帰結であろう、


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September 27, 2010

対中「臥薪嘗胆」の時節

■ 金曜日、八戸に行っていた。母校での講演である。
 一旦、宮城県北の故地に立ち寄って、日曜夜に帰京である。
 ネット環境未整備なので、情報遮断の状態になっていた。
 
 「尖閣」の「その後」が気になっていた。
 釈放で決着かと思いきや、中国政府は、「謝罪と補償」を要求したそうである。

 「いいわ…。もっとやって…」と雪斎は、反応した。ただし、雪斎は、マゾヒストではない。

 日本における「対中幻想」が崩れれば崩れるほど、それは、中国政府の足元を揺さぶる。
 民間企業関係者を脅せば、中国からの資本流出が加速する。
 日本だけでなく、他の国々も、「チャイナ・リスク」を認識するようになるであろう。
 「チャイナ・リスク」が世界のコンセンサスになれば、それで中国の発展は失速する。

 清朝というひとつの王朝の崩壊前夜を描いた『蒼穹の昴』が昨日からNHK総合で放映されているのは、何の暗示であろうか。ドラマとしては、「よい作品」だったとは思うが…。

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September 25, 2010

勝つと思うな。思えば負けよ。

■ 尖閣の一件で、船長釈放だそうである。

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September 21, 2010

兵の忿(いか)る者は敗れる

■ 中国政府の「エキサイト」ぶりには、既に滑稽の趣を感じさせるものであるけれども、どうしたものであろうか。
 

□ 中国が日本との閣僚級交流を停止、船長拘置に対抗措置
                ロイター 9月20日(月)11時20分配信
 [北京/東京 19日 ロイター] 中国外務省は19日、尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺で発生した日本の海上保安庁の巡視船と中国漁船の衝突事件を受けて、日中間の閣僚級以上の交流を停止した。日本側が中国漁船船長の拘置期間延長を決めたのに対し、強硬な対抗措置を取るとしている。
 中国外務省の馬朝旭報道局長は、ウェブサイトに掲載した声明で「中国は船長の無条件での即時釈放を日本に要求する」と表明。「日本が忠告に反して故意にふるまい、次々と過ちを犯し続けるなら、中国側は強烈な対抗措置を取る。すべての結果の責任は日本側が負うべきだ」と述べた。
 また、中国国営テレビは、別の外務省当局者の発言として、日本の決断は「中日関係に深刻な打撃を与えている」と報道。
 新華社によると、王光亜外務次官は丹羽宇一郎駐中国大使に対し、船長の拘置に「厳重な抗議」と「強い憤り」を伝えている。
              最終更新:9月20日(月)11時20分

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September 18, 2010

菅改造内閣の最初の課題

■ 菅改造内閣発足である。
 北澤・防衛、前原・外務という布陣には、率直に安堵した。
 nhkニュースで、尖閣諸島絡みで波風が立った日中関係の鎮静化が、新内閣の最初の課題だと報じていたけれども、それは、おそらくは誤りであろう。新内閣が取り組むべき最初の対外政策課題は、「対米関係jの修復」である。下手に中国に甘い顔を見せれば、フィリピン、ヴェトナムといった南シナ海沿海諸国が不安になる。既に、政策のトレンドは転換している。
 北澤・前原の「安保ライン」に一任する形で、外野が彼らの足を引っ張るということをしなければ、かなり安心できる。
 大体、鳩山以来、「米国に距離を置き、中国に接近する」という方向を打ち出してきたのだが、中国は、尖閣でそれを裏切ったわけである。ならば、対外政策路線でも、「逆流」が始まる。雪斎は、幾度でも書く通り、集団的自衛権の政府解釈を見直すという決断を菅内閣で下せれば、それは、「普天間の失点」を大部分を取り返すものになるであろうと見ている。

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September 15, 2010

祭りの後

■ 終わってみれば、何ということもない結果である。
 菅直人内閣が今後も継続するためには、二つの条件が要る。
 ① 民主党における「非小沢化」の徹底
 ② 特に自民党が受け容れられるレベルまでの政策路線の転換
 ①は、直近の内閣支持率反転上昇の意味を考えれば、当然のことである。今後、奇妙な党内妥協の産物として、小沢一郎の影響力を残すようJなことになれば、一気に人心は離反する。
 ②は、「ねじれ国会」状況の打開のためには、大事なことである。今のままならば、執政のよりどころである法案が通らない。
 この二つの条件を満たさない限り、菅の執政は、「剣が峰」である。
 来年の三月には、予算案が通っても、関連法案が通らない。
 そこで、菅の政権運営は暗礁に乗り上げる。

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September 13, 2010

もはや「お呼び」でない政治家

■ 尖閣諸島での衝突に絡んで、中国がエキサイトしている。
 丹羽駐中大使を深夜に呼びつけるとは、尋常ではあるまい。
 方や、米国では、キリスト教原理主義者がコーランを焼くという暴挙に走ったようである。
 「身の毛がよだつ」光景である。
 こういう狂信者が米国の保守主義の一翼を担っている。
 オバマがカイロで行った「イスラムとの和解」演説の効果も、著しくそがれるであろう。
 これだけ、国際情勢がおかしくなりつつあるときに、日本の「統治能力」が底を這っている。
 資源もろくに持たない国が生き延びるための前提は、まともな「統治能力」なのだが、どうしたものか。

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September 09, 2010

見苦しい風景

■ 北海道は、九月に入れば一気に涼しくなる。
 東京で十一月過ぎに着るツィードのジャケットを札幌では九月過ぎに着ていた。
 
 スズキ・ムネオ議員が有罪確定、近日収監と相成った。
 雪斎が札幌にいた時も、「永田町」にいた時も、この政治家に対する「よき評判」を聞いたことがない。
 ムネオ氏は、今では、「権力の横暴」の被害者のように語っているけれども、往時は、その「権力」をかさにきて強引なことをやっていたはずである。彼に関する「評判の悪さ」というのは、その「強引さ」が絶えず「下品」の趣を漂わせていたということにある。彼は、特に橋本、小渕両内閣期に何をやっていたか、それが外からどのように見られていたかを自省したほうがいいかもしれない。「因果は巡る」ということであろう。故に、雪斎は、彼の境涯には全く同情しない。

 ムネオ氏の政治家としてのタイプは、多分に、世良修蔵に近いところがある。奥州人に蛇蝎のごとく嫌われる名前である。幕末、官軍の威光をかさに着て奥州諸藩に高圧的に振る舞い、奥州人の恨みをかった挙句、斬首された長州人のことである。斬首される前の命乞いは、まことに見苦しいものだったようである。ムネオ氏も、自分の保身のためなら、最高裁判決が出ても全く神妙にしないというというのは、政治家の姿勢として、見苦しいこと、この上ないと思うのだが…。

 さらにいえば、こういう振る舞いは、「法の権威」に対する侮辱ではないのか。自ら「法」を立てる立場にある政治家が、「法」の権威を貶めるような振る舞いに及んでいいのか。

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September 02, 2010

夏の日の幻想

■ 連日、猛暑が続くと奇妙なことを考える。
 チャイコフスキーの「交響曲第一番 冬の日の幻想」を聴く。
 エフゲニ―・スヴェトラーノフ&ロシア国立交響楽団による。
 「ロシアの冬」を想像すると少しは涼しくなるかと思った。
 が…、無理だったようである。
 「夏の日の幻想」であったか。
 
 「ロシアの冬」といえば、トロイカである。

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