「最強の野党」の行方
■ 選挙投票日前日から夏風邪をこじらせてしまったので、この数日間は「機能停止状態」であった。
結果は、政権与党が参議院で過半数に追い込まれ、衆議院で三分の二も制することができないという「完全なねじれ」状況の出現である。
昨年夏の自民党の下野直後、「来年の夏には再び『ねじれ』を生じせる」と意気込んでいた声を、雪斎は自民党筋から聞いた。多分、自民党は、この10ヵ月近く、参議院選挙を念頭に置いた「反転攻勢へのプロジェクト」を水面下で進めていたのであろう。此度の結果は、自民党にとっては、現時点で望みうる「最高の成果」だったかもしれない。
雪斎も、自民党の獲得議席が50を超えるところまでは予想していなかったので、「出来すぎかも…」と反応したことを否定はしない。ただし、昨年夏以降、離党者が相次いだ中で、この成果を手にしたのだから、自民党も、次の衆議院選挙に向けた「反転」の足がかりを得たというのは、確かであろう。
自民党には、政権与党に対する姿勢として二つのラインがある。
① 「大人の野党」路線
要するに、民主党が、今回の敗北を機に反省して、しおらしく振る舞うならば、民主党が提起する政策狭義には適宜、応じていくという路線である。
② 「強面の野党」路線
要するに、参議院での優位をかさにきて、徹底的に民主党を締め上げるという路線である。三年前の夏の参議院選挙以降、民主党がやってきたことを自民党がやるのである。今の政権与党は、衆議院での再可決というオプションも封じられているので、以前の自民党よりも条件は厳しいはずである。徹底して、いびり倒す戦術は、決して効果がないとはいえない。
自民党は、どちらのラインで行くのか。表向き①の姿勢を前面に出して、実際は②の姿勢で徹するというのが賢明な対応であろう。民主党に協力するtめの「保証金」をできるだけ高くして、「できないのでは仕方ない…」という理屈で追いこんでいくのである。小泉jr議員も、「政権奪還への最短の道は野党を極めることだ」と語っている。
自民党が憲法や安全保障といった領域の課題で民主党を揺さぶるのは、「予測の範囲内」の風景である。民主党は、こうした領域の施策hには確たる方針を持っていない。「自民党ならば割合、簡単に進められるけれども、民主党では、そうもいかない」類の政策というのは、かなりある。小泉純一郎内閣時代に、今は党外に去った舛添要一氏が主導して、憲法草案を出しているのだから、これをあらためて提起してみるのもよいであろう。この草案は、民族主義者層には評判の悪いものであったけれども、他の政党にも乗っかりやすい中身である。民主党内でも、旧社会党系以外は十分に乗れる中身である。民主党内がごちゃごちゃになろうとも、自民党kサイドとしては提起するに値するオプションであろう。
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