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June 08, 2010

「造反有理」世代の内閣

■ 菅直人内閣発足である。
 社会市民連合と社会党に籍を置いていた菅氏と仙谷氏が「官邸ツートップ」というのは、たとえば後藤田正晴さんぐらいの方ならば、腰を抜かしそうな風景である。菅氏も仙谷氏も、「造反有理」を叫んでいた往時の活動家には、世代的にも心理的にも近いはずである。「反権力」を標榜する人々が「権力」を握ると、大概、ろくなことにならない。
 故に、この内閣に対する期待値は、「鳩山以下」である。
 「何も積極的なことをしない」ことだけを期待する。
 だが、救いはある。
 枝野、玄葉、樽床といった民主党の「1993年の世代」が前面に出てきたことである。
 若いなどといってはいられない。
 日本の政治が万事を倣った英国では、首相のデーヴィッド・キャメロンは、43歳である。
 「党首討論」だとか「政権公約集」だとかを真似したのだから、こういうところも日本は真似すべきであろう。
 それにしても、昨日の民主党議員総会では、小沢一郎氏の姿はなかったそうである。
 前任幹部として、「新内閣の船出を祝する」という配慮も、この御仁にはないらしい。

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Comments

「最小不幸の社会」を目指すと新首相はおっしゃる。いったい彼は人の幸福度を定量化できるとでも思っているのか? 同じ状況に置かれても、幸不幸は個々人の心の持ちようでなんとでもなる。
それとも国民全部に幸福感を味わえる薬でも与えようというのかなぁ。日本人を総薬漬け、ヤクチューにするんだ、きっと。

Posted by: 笛吹働爺 | June 08, 2010 11:18 PM

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