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June 27, 2010

「陽はまた昇る」という感覚

■ 「この国のナショナリズムに火がついたら、、もう誰にもとめられないであろう…」。
 1980年代に流行した「日本」論の中に、こういう記述があったことを記憶する。
 ところで、民主党の選挙のスローガンは、「日本の元気を復活させる」である。
 自民党のものは、「いちばん」である。
 昨年の民主党のスローガン「国民の生活が第一」に比べれば、今回の民主党のスローガンは、はるかに上質である。これは、かなり以前の自民党のものに近くなtっている。意外にも、シャルル・ド・ゴールに乗ったフランソワ・ミッテランよろしく、菅内閣の下で「民主党の『保守』党化」が進行しているのか。それなら、悪くはない。大体、「国が、かくかくじかじかをしてあげます」というメッセージは、無理である。

 「日本の元気を復活させる」という意味でいえば、サムライ・ブルーの躍進は、そうした「空気」を醸し出すには、おおいに貢献している。
 川端達夫文部科学大臣も、折角、高円宮妃殿下に陪席して観戦したのだから、帰国後にはスポーツ・文教予算の拡充に精励すべきであろう。雪斎が今回は残念だったレ・ブルーのファンであるように、サムライ・ブルーのファンを海外に続々と増やすことができれば、それは、日本の影響力につながる。
 もし、サムライ・ブルーが決勝まで往くようなことがあれば、菅直人総理は、たとえ選挙当日であっても、南アフリカまで飛ぶがよろしいであろう。「政党の党首」としての立場と「一国の宰相」としての立場を比べれば、当然、後者が重い。決勝戦の折りに、貴賓席に日本の宰相が南アフリカ大統領や対戦国首脳と並ぶ光景が世界中に配信されれば、それだけで、日本の存在感は高まるであろう。もっとも、雪斎が観たいのは、サムライ・ブルーがパラグアイの後に、スペイン、ドイツと順に対戦していくことである。可能性としては険しいとおもうけれども、そういう光景は、想像するだに、わくわくするではないか。そして、最後の相手は、ブラジルだ。
 とはいえ、菅総理は、カナダで「G8に中国を入れろ」と提案したらしい。そもそも、G7にロシアを入れるときに、「国の体質が違うだろう…」という異論があったと思うけれども、共産党独裁の下の中国をG8に入れる意味が不明である。こういう発言を聞くと、菅総理は、やはり勉強が足りないのかと思えてくる。
 政治指導者の「質」を決めるのは、「この御仁で、元気になれるか」ということである。たとえば、ウィンストン・チャーチルは、政党政治家としては、かなり問題を抱えていたけれども、第二次世界大戦中の英国国民の「元気」を支えるのには、成功した。近年の日本では、明らかに、小泉純一郎は、そういう「元気が出る」政治指導者だった。麻生太郎も、そうした性向を持っていたはずである。鳩山由紀夫は、「力を抜けさせる」政治指導者だったけれども、菅直人は、どうなのか。
 雪斎は、サムライ・ブルーには、「もう、期待以上のことをやってくれたから、あとは気楽にやってくれるのがよろしいであろう…」と思う。ただし、そうはいっても、「パラグアイとかとやっても、遜色なく戦えるのではないか…」という安心感は、今のサムライ・ブルーにはある。過去の日本代表チームには持つに至らなかった感覚である。
 韓国は、先刻のウルグアイ戦で、「ノックアウト・ステージ」から早くも退場である。「アジアで、独りで世界に対峙する」。明治以来、日本の立ち位置は、こういうものだった。日本人が、最も燃える舞台装置ではなかろうか。

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