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April 29, 2010

「反革命分子」の思考

■ 鳩山内閣には、懸案を処理していく「推進力」は、もはやない。
 普天間基地案件の決着は、雪斎が読む限り、次の三つのシナリオしかない、
 ① 鳩山総理が、苦渋の決断を演出して、「現行案」に近い線での落着を図り、政権の維持を狙う。
 ② 鳩山総理が、自分の首と引き換えに、「現行案」に近い線で落着させる。
 ③ 普天間移設が、実質上、頓挫する。
 この件jは、あとで、あらためて書くことにしよう。

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April 26, 2010

日米同盟の「可測性」

■ 藤原書店から出されている季刊学芸誌『環』最新41号が届けられた。
 雪斎は、下記の論題で原稿を載せている。
  ● 日米同盟における「可測性」の本質【戦争の「遺産」を踏まえて】
  『環』最新号が「日米安保を問う」という誠に時宜を得た特集を組んだので、雪斎jの原稿は、その中の一編と収録されている。もっとも、『環』という雑誌は、誠に真面目な雑誌であり、他の執筆者の政治上の立場も、さまざまである。雪斎自身は、「よく書けた原稿」を載せたと思っている。 

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April 22, 2010

政治における「鶏口牛後」の嘘

■ 「新党」花盛りである。
 だが、こうした新党は、小選挙区制主体の次の衆議院選挙で議席を獲得できるのか。
 現に、「みんなの党」の二人、「たちあがれ日本」の一人を除けば、他は、参議院議員か比例代表復活組である。こんな具合では、「永田町」の世界では、影響力を行使するにも、自ずから限界ががあるだろう。
 たとえば、渡辺・江田党であるところの「みんなの党」は、元々の地盤もカバンもない新人候補を擁立して、「みんなの党」という看板だけで、小選挙区で何人を当選させることができるのか。

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April 17, 2010

「哀れでイカレタ」宰相を戴く悲劇

■ 昨日昼刻以降、フランス大使公邸で大使主催の昼食会に出席した。
 「つくづく、キタノ・タケシは偉大だ」という話になった。

■ 鳩山由紀夫を「哀れでいかれた」と評した「ワシントン・ポスト」のコラムが話題を呼んでいる。
 だが、こうした鳩山評がでてくること自体は、何ら驚くに値しない。
 「いかれた(loopy)」という言葉を格調高い四文字熟語で表せば、「支離滅裂」となる。
 雪斎は、昨年11月上旬、政権発足後、50日程たった時点で、「『破局』へ歯車を進める鳩山外交」と題したコラムを書いた。そこで、雪斎は、「鳩山由紀夫内閣発足後50日余りの対米政策は、誠に支離滅裂なものであると評する他はない」と書いた。だから、雪斎は、「ようやくワシントン・ポストのコラムニストが、余輩に追いついてきたか…」と苦笑する。
 もっとも、鳩山が酷評されたところで、雪斎には、「自国の宰相」のことを弁護しなければならない理由はない。
 雪斎は、「正論」コラムでも井上成美の次の言葉に言及している。
 「アメリカがよくあれまで我慢したものだと思う。資金の凍結や油の禁輸などは窮余の策で、まだまだおとなしい方だ。日本のやり方は傍若無人と云うの外はない」。雪斎は、この井上と同じことを考えている。

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April 09, 2010

衝撃の「復帰」?

■ この記事には、率直に腰を抜かした。。
 

□ 小泉元首相、政界復帰を決断
               東奥新報 2010年4月9日 05:00
 自民党の小泉純一郎元首相が、次期衆議院議員選挙に立候補する意向を固めた。八日夜、次男の進次郎議員が東京都内で明らかにした。近く、自民党の谷垣禎一総裁、大島理森幹事長と会談し、正式に決定される見通しである。比例代表南関東ブロックからの立候補が有力されている。
 小泉氏の「復帰」表明によって、政界は激震に見舞われそうだ。
 

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April 05, 2010

「沖縄」というクォーター・バックは機能するのか。

■ 「腹案」とは、これのことだったのか。
 

□ 普天間機能、徳之島に移転を=関係閣僚に調整指示-鳩山首相
                        4月4日22時34分配信 時事通信
 鳩山由紀夫首相が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐり2日に行った関係閣僚との協議で、普天間のヘリ部隊を鹿児島県の徳之島に極力移転するため、米側や地元との調整を指示していたことが分かった。与党関係者が4日、明らかにした。
 政府は当面の移設先として、沖縄県名護市などにある米軍キャンプ・シュワブ陸上部を想定。同時に、訓練などの基地機能を、徳之島をはじめとする沖縄県外に分散移転することを目指している。首相の指示は、県外の移転先として、徳之島を軸に調整を進めたいとの考えを示したものだ。
 ただ、与党関係者は、米側が普天間に駐留する海兵隊の航空部隊と地上部隊の一体運用を担保するよう求めていることを踏まえ、ヘリ部隊だけの徳之島移転については「無理だ」と指摘した。 

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April 04, 2010

週末の二題

■ 昨日は、従妹の「華燭の典」である。
 当世、流行の「アラフォー婚」である。
 叔父や叔母は、さぞかし安心したであろう。
 「人生の味わいは深くして濃く、人生の響きは豊かにして華やかに」。
 帰宅して、リヒャルト・ワーグナーの「タンホイザー序曲」をヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で聴きながら、そうしたことを考える。

 雪斎の自室には、大正時代の「モダン・ボーイ」だった祖父の写真が飾ってある。
 雪斎宅は、宮城や広島から駆けつけた親族の「集結地」に相成る。総て、この祖父から発した係累である。
 祖父の世代は、白洲次郎が典型であるけれども、一九〇〇年代に生まれ、一九一〇年代の「自由」の中で成長した。そして、戦時中は年齢が高すぎたので応召せず、「経済大国・日本」の復活を見届けて、一九八〇年代以降に鬼籍に入っていった。
 日本史でも、最も恵まれた世代であろう。
 そうした世代の「自由」や「バタ臭さ」というのは、かなりの程度まで雪斎の世代にも影響を与えているのではないかl。

■ ところで、政治である。
 与謝野馨氏や園田博之氏が自民党を離党して、平沼赳夫氏や鳩山邦夫氏と組んで新党を作るそうである。
 だが、雪斎は、この新党に冷ややかな眼差しを投げつけざるを得ない。
 「この新党は、次の衆議院選挙で、議席を確保できるのか、あの小選挙区制で…」。
 これが、「新党」というものに余り期待しない所以である。
 そもそも、小沢一郎氏も、自由党という小勢力では展望が開けないから、民主党に合流し、今では民主党を乗っ取ったのではないか。
 第三極というのも他の二大勢力に比肩できる勢力を持っていなければ、上手くいかない。
 だから、これをやるには、衆議院で一二〇議席くらいの勢力を持っていなければ、無意味である。

 故に、自民党は、右往左往することなく、向こう長くて三年、「爪を研ぐ」こことに専念すれば宜しい。
 焦ったところで、向こう三年、解散の大権を握っているのは民主党であるという歴前とした現実を直視すべきだろう。この三年の間に、「政権再奪還後、三ヶ月以内に何を断行するか」をきちんと綿密に考えておくことである。

 それにしても、現在の日本には、坂本龍馬の劣化コピーになりたがる政治家が多すぎないか。
 要するに、組織のしがらみから自由な立場で、「調整・媒介」するという風情である。
 だが、それは、結局、「他人の褌」で相撲を取る以上のことを意味しない。龍馬を評価するくらいならば、山内容堂を動かして土佐藩を維新の中核勢力にした後藤象二郎をこそ、政治手腕の観点からは評価すべきであろうと思う。
 織田・豊臣時代の徳川家康、あるいは島津久光の下僚時代の大久保利通のように、「力を黙々と蓄えて、ここぞという時にビッグ・ディールを張る」という骨太な姿勢がなければ、大業は成し難いのである。今の日本に必要なンは、大久保のように、「次の時代のシステム」を構築できる政治家のことである。決して、龍馬ではない。

 坂本龍馬は、政治家というよりも、楽天の三木谷浩史社長のようなヴェンチャー・ビジネスマンであろう。
 何故、世の政治家は、彼に憧れるのか。

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