« February 2010 | Main | April 2010 »

March 31, 2010

政治家と「趣味」

■ 政治を観察する熱意を喪失している。

 普天間基地移設に絡む右往左往が象徴するように、鳩山内閣の政権運営を真面目に観察するくらい阿呆らしさを感じさせるものはない。今月中に政府案を決めると思っていたら、「決めなければならない法はない」だの「二、三日ずれたって…」だのという言葉が聞かれる。日本の宰相は、言葉を「浮遊させる」ことでは天才的な技量を発揮しているけれども、政権与党の最高実力者は、「言葉の交換」という意味での対話を厭う姿勢において、この人の右にである人物はいまい。政治学者の仕事の素材は、活字であれ音声であれ政治家が残した「言葉」なので、下手をすると同じ日に違う趣旨の言葉が同一の政治家から発せられようなことがあれば、まともな分析や対応が難しくなる。外務大臣は、米国国務長官に「キャンプ・シュワブ沖移設は難しい」と他人事のように語っているけれども、そもそも「情勢を難しくした」のは、自党であることに どこまで留意しているのであろうか。

 ということで、一昨日夕刻以降は、クリスティアン・ティーレマン&ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートをサントリー・ホールで聴いた。
 曲目は、下の通りである。
 1 ワーグナー   : 楽劇「タンホイザー」序曲
 2 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77
        (ヴァイオリン独奏:ワディム・レーピン)
 3 ベートーヴェン : 交響曲第5番ハ短調 Op.67「運命」
 4 アンコール
   ワーグナー   : 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガ―」序曲

Continue reading "政治家と「趣味」"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 20, 2010

民主党政権下の「クロマグロ」

■ 自民党内のゴタゴタが。「大山鳴動、鳩一羽」で収束かと思いきや、民主党内が揺れている。
 

□  生方副幹事長を解任=小沢氏批判を問題視-民主
                3月18日21時7分配信 時事通信
 民主党の高嶋良充筆頭副幹事長は18日午後、生方幸夫副幹事長を党本部に呼び、執行部批判が目立つとして、副幹事長の職を辞任するよう要求した。生方氏が拒否したため、執行部は同氏を解任し、後任に辻恵衆院議員を決めた。小沢一郎幹事長に批判的な言動を締め付ける動きに党内からは反発が出ており、対立が再び強まりそうだ。
 生方氏は、政策調査会の復活を求めている党内有志の会の中心メンバー。小沢氏の党運営に批判的で、同氏の「政治とカネ」の問題でも説明責任を尽くすべきだと訴えてきた。執行部は、生方氏が一部新聞のインタビューで「今の民主党は権限と財源をどなたか1人が握っている」として、鳩山由紀夫首相に小沢氏を注意するよう求めたことを特に問題視した。
 高嶋氏は「党の幹部が外に向かって執行部批判をするのはおかしい」と非難。生方氏は「党内を何とか良くしようと思っての発言を封じたら、『言論の自由がない』ともっと言われる」と反論し、処分するのであれば党倫理委員会に諮って正式に手続きを踏むよう主張した。 

 民主党も、面白いことになっている。
 「小沢一郎幹事長=スターリン」説を書いていた手前、「それならば、ニコライ・エジョフやラヴレンティ・ベリヤの類は誰か…」と思っていたら、筆頭副幹事長というのも、そうした類であったか。

Continue reading "民主党政権下の「クロマグロ」"

| | Comments (10) | TrackBack (0)

March 17, 2010

「野党」に耐えられない人々

■ 鳩山邦夫さんが自民党を離党したそうである。
 「結局、元に戻ったのであろう…」というのが率直な感想である。
 彼は、民主党結成の際のコア・メンバーだった。

Continue reading "「野党」に耐えられない人々"

| | Comments (3) | TrackBack (0)

March 12, 2010

他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス

■ 陸奥宗光が著した『蹇々録』は、日本外交政治学徒が読む書の「イロハのイ」であある。
 陸奥は、この書を明治25年(1892年)から執筆を開始し、日清戦争、三国干渉の処理について記述が及んでいる。ただし、この書の刊行は昭和4年、陸奥の死から22年後のことである。というのも、この書は、外務省機密文書を引用していたため、30年近く経って明治も遠くなりにけりの「歴史」になった時点で刊行されたのである。
 『蹇々録』中、最も有名なのは、三国干渉について記した個所の終わりに出てくる次の文言であろう。
 「畢竟我に在ては其進むべき地に進み其止まらざるを得ざる所に止まりたるものなり。余は何人を以て此局に當らしむるも亦決して他策なかりしを信ぜむと欲す」。

Continue reading "他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス"

| | Comments (2) | TrackBack (0)

« February 2010 | Main | April 2010 »