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February 27, 2010

銀盤の祭りの後

■ 昨日のエントリーでフィギュア・スケートのことを書いた手前、「その後」のことを書く必要がある。
 結果は、「天の配剤」というべきか、誰にとっても良い結果になったのではなかろうか。
 キム・・ヨナのゴールドは、おそらくは、「そうならなければならかった」結果である。ゴールドでなければ、韓国国内が収まらなかったような雰囲気である。これで彼女がこけたりしていたらと想像すると、ちょっと怖いものがある。韓国は、まだまだ「近代圏」の国家である。「ナショナリズム」の持つ毒を相対化出来ている日本や他の先進諸国とは、その点が決定的に異なる。
 「真央ちゃん」は、次に向けた宿題が出来たと思えばよろしい。ゴールドでなくても、日本の誰も失望しない。
 「簡単に実現できるような夢」などは、誰も、「夢」とは呼ばない。
 「ミキティ」も、満足の演技だったろう。
 

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February 26, 2010

オリンピックと「遊び」の精神

■ 特に冬季オリンピックの楽しみというのは、普段は馴染みのない競技を観ることである。
  以前からカーリングは興味深い競技だと思っていたので、今度も「クリスタル・ジャパン」の活躍を楽しみしていた。結果は、10チーム中、8位だったが、それでも、いいものを見せてもらった。

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February 15, 2010

遠き「札幌の日々」

■ 冬季オリンピックである。雪斎がリアル・タイムで最初の強烈な印象を受けたのは、「1972年・札幌」における「日の丸飛行隊」の「表彰台独占」である。『虹と雪のバラード』の一節が今でも耳に残る。
 
  ぼくらは呼ぶ あふれる夢に
  あの星たちの間に
  眠っている 北の空に
  君の名を呼ぶ オリンピックと

 だから、子供のころ、毎年、冬になれば、スキー・ジャンプのテレビ中継を観るのが楽しみであった。
 高校までは、「札幌」は憧れの街であった。
 北海道大学か東京大学には絶対に行きたいと思った。 
 そうした事情もあってか、二年の浪人生活の末に北海道大学に入り、そこで五年を過ごした。
 
 それも、「今は昔」である。
 
 昔、内村鑑三は、「私も北海道とは縁の遠い者になりました。かつて私共は、札幌を北方のアテネとなし日本第一の智識の淵源たらしめんと志したのでありますが、今や日本中で北海道ほど俗人の溢れる所はなくなってしまいました」と書いた。雪斎にとっても、北海道は余りにも遠い土地である。

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February 13, 2010

「最高指揮官」のメルト・ダウン

■ 映画『硫黄島からの手紙』を観た。
 印象深い場面があるj。
 渡辺謙さんが演じる栗林忠道中将が、大尉時代に米国に滞在して、米軍関係者の歓迎宴に招かれる。将校夫人に問い掛けられる。
 「日本とアメリカが闘ったら、どうなるのでしょう」。
 栗林が答える。
 「最高の同盟国になるでしょう」。
 夫人が言葉を継ぐ。
 「そうではなく、日米が敵として闘ったらということです」。
 栗林が続ける。
 「そういうことにはならないと思いますが、そうなれば、国と自分の信念に従います」。
 将校が笑って、「それでこそ、本物の軍人だ」というのである。
  …
 栗林中将は、硫黄島守備部隊指揮官として、戦死した。
 映画では、米軍将校から「友情の証」として贈られたコルト45口径を硫黄島でも携行していた。映画を観た米国人には、「硫黄島が『友人を相手に闘った戦場』であった」ということを伝える演出である。

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February 10, 2010

「55年体制」 vs 「ポスト55年体制」

■ 今月の論壇誌は、小沢一郎論が花盛りである。
 小沢と原敬を比較して、議論を進めている原稿が目を引く。
 ① 御厨貴   「賞味期限が切れた小沢一郎」『中央公論』
 ② 福田和也  「小沢一郎のちいさな『器量』」『文藝春秋』
 どちらも、「白河以北一山百文」ととばれた奥州に地盤を持つ小沢と原の「類似」と「相違」に着目している。
 御厨教授は、小沢に対する比較対象として、原に加え、星亨と田中角栄に触れている。
 星も原も、日本の政党政治に大きな足跡を残した。田中は、間違いなく、「戦後日本」を象徴する政治家である。
 だが、星も原も田中も、カネに絡む醜聞につきまとわれた。
 星は、「公盗の巨塊」と呼ばれた。
 星と原は暗殺された。田中は、刑事被告人として生涯を閉じた。
 それならば、小沢は、どうなのか。

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February 02, 2010

誕生日の「施政方針演説」

■ 先週金曜日は、誕生日であった。45歳と相成る。
 「死んで生まれて来たのに、よく、ここまで生きて来たな…」と率直に思う。
 「悪運の強さ」だけは、折り紙付きではある。

 ということで、誕生日前日から、ブルックナーの交響曲第9番を集中的に聴いた。
 ① オットー・クレンぺラー&フィルハーニアー管弦楽団
 ② ギュンター・ヴァント&ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 ③ カール・シューリヒト&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ④ 朝比奈隆&大阪フィルハーモニー管弦楽団
 アントン・ブルックナーの未完に終わった「最後の交響曲」である。

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