「二枚舌」の遊戯
■ この二つの記事を、どのように評すべべきか。.
□ 鳩山首相、米側に日米合意を重視するともとれる極秘書簡を送っていたことが明らかに FNN
11月から始まった普天間移設問題を話し合う日米作業部会を通じて、鳩山首相がアメリカ側に、日米合意を重視するともとれる極秘書簡を送っていたことが明らかになった。
11月13日の日米首脳会談の翌日、鳩山首相が外遊先で、記者団に対して、今後の協議について、「日米合意を前提にしたものではない」と発言し、両首脳の認識のずれが表面化したと報じられたことについて、鳩山首相は、ルース駐日大使にあてた書簡で「心配されているかもしれないが、そうした報道などに惑わされないでください」と伝えていた。県内移設の「日米合意重視」ととれる内容だけに、今後波紋も呼ぶものとみられる。
(12/03 17:08)
□ 首相、普天間移設「新しい場所を」 外相・防衛相に検討指示 日経
鳩山由紀夫首相は3日までに、沖縄の米軍普天間基地の移設先について、岡田克也外相と北沢俊美防衛相に「外務省と防衛省で新しい場所を探してほしい」と新たな移設先がないか、検討の加速を指示した。政府関係者が明らかにした。日米が合意したキャンプ・シュワブ沿岸部への移設計画に連立政権の一角を占める社民党が強く反対していることを踏まえた指示とみられる。
首相は3日夜、記者団に「(在日米軍再編の)ロードマップ(行程表)に関しては、それなりの柔軟性を持って臨むことは可能だと思う」とも表明した。ロードマップは2014年までに普天間基地の返還を完了し、代替施設を完成させることなどを明記している。普天間問題の決着は越年し、来年夏の参院選までを視野に長期化する公算が大きくなってきた。(02:00)
普天間基地移設に絡む案件は、現宰相の「思いつき」で、ひっくり返された形になりそうである。
一方で、「日米合意案で行く」と米国に伝えておきながら、他方では、「別の移転先を」という指示を出しているのだから、まともな感性を持った人物ならば、意図的な「二枚舌」だとと受け止めるであろう。
わざわざ火を付けて、後で慌てて消しても、それを「立派な業績」とはいうまい。
日経225は、昨日の時点で10000円手前である。先週末は9000円割れを心配されていたはずである。
だが、ニューヨーク・ダウ平均と同じペースで戻っていれば、今頃は11500円ぐらいになっていたはずである。
結局、この三カ月の2500円分のロスが、現内閣への「評価」である。
この後、11500円に達することがあっても、それは、「失地回復」であって、決して「業績」ではない。
普天間の案件も、「わざわざ火を付けて、後で消そうとする」類のものである。
折角、日米合意案で出来上がっていたのを、政治の「焦点」にして収拾がつかなくしようとしているのだから、話になるまい。
史上、「二枚舌の外交」をやっていたのは、往時のの英国である。
だから、ナポレオン・ボナパルトは、「不信の英国」と呼んだ。
ただし、そういう対応には、相応の「力の裏付け」が伴っていた。
そういう「狡猾の感性」が、英国外交の強さを一面で支えていた。
紛れもなく政治家の資質は、「獅子の威厳に狐の狡知」である。
だが、現宰相の対応には、間違っても、「狡猾の感性」を観ることはできまい。あるのは、「無定見」、「不見識」、「夜郎自大」の風景である。
バラク・H・オバマの「堪忍袋の緒」が切れないことを願うしかあるまい。
こうういう「」愚劣な外交」をリアル・タイムで眼にする日がこようとは…。
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Comments
◎ 要するにあなた(櫻田)の言わんとすることは、日本はご主人様のいうことを何でもハイハイと聞く執事であれということですな。 ◎ 日本が戦後60年余、額に汗して働いてきた結果が世界ダントツの借金国となってしまったわけだ。赤ん坊も含めて一人1000万円以上という。 立派、立派。 ◎ そして、その金は一体何処へ行ってしまったの?
Posted by: 第四の敗戦 | December 04, 2009 08:29 AM
ちょっと最近さえなくなってきましたね。もうすこしおおらか、かつ柔らかく発想されることをお奨めします。
それと政治と違う畑から見てみたら、もっと見えてくるのじゃないでしょうか。
Posted by: 一読者 | December 04, 2009 05:15 PM
鳩山首相の外交方針よりも、むしろ「極秘書簡」といわれるものがこの短期間に明らかになってしまったことの方が問題だと思いますが…
Posted by: 政治家は政治屋にあらず | December 05, 2009 01:25 AM
同感です。麻生前首相が「政権交代したら景気後退」と選挙中は言っていました。
その通りになりそうな上に、大事な安全保障でも後退になりかねない状況。韓国紙に「鳩山首相は日本の盧武鉉」とまで書かれる始末。個人的には盧武鉉氏の方がまだマシだったのではないかと思いますが。少なくとも盧武鉉は自称愛国者でした。鳩山首相は宇宙人ですからねぇ。まだ、銀河英雄伝説に出てきたヨブ・トリューニヒトの方がマシに思えてきます。
オバマ大統領の堪忍袋は既に切れていてもおかしくないと思います。何しろ、アジアを押さえるのに不可欠な同盟国日本が政権交代した途端、無能で信用もできない味方になってしまったのですから。まだ民主党政権を処理すれば済む内に何とかしてしまおうとしても不思議ではない。
既に何とかする行動を始めているのかもしれませんが。
ですが、問題は自民党が再度政権を任せられる状態とは思えないという事。
なぜ政権を落ちるに至ったかを谷垣氏と現自民党執行部が理解しているとは思えないですから。
古い自民党を復活させようとしている様にしか見えないのですよね。谷垣総裁以下のお歴々の行動が。
現実を無理矢理自分の脳内ビジョンに従えようとしてしまう方が今の政治の世界には多すぎるように見えます。筆頭は現首相です。で、うまくいかないと暴れたりキレたり言い訳にならない言い訳を喚いて責任転嫁する御仁が。
偏見が過ぎるだけだとよいのですが。
Posted by: almanos | December 05, 2009 10:16 PM
雪斎様、そして皆様は等に読了されているはずのものを紹介するのはなんですが。
マスコミの見出し、テロップ等の多くが見当違いだ、という内容です。
http://www.asahi.com/international/update/1211/TKY200912110021.html
真の「政治家」のスピーチではないでしょうか。
Posted by: MUTI | December 12, 2009 12:14 PM
マスコミの見出し、テロップ等がミスリードしている、「オバマ大統領のノーベル平和賞受賞演説全文」を読みますと、真の意味での「政治」の一端をうかがうことが出来るように思います。
Posted by: MUTI | December 12, 2009 12:24 PM