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November 15, 2009

連続する「食言」

■ 昨日夕刻、身体的な状況が急変したので外出予定をキャンセルする。
 誠に残念な判断である。
 雪斎も、長命は無理だろう。

■ 昨日、オバマ演説は、色々な意味で「興味深い」演説であった。言葉が大事にされている。
それにしても、下の記事には、唖然とした。
 □ 普天間移設、現計画前提とせず=作業グループ、米大統領の見解に異論-鳩山首相
11月14日21時22分配信 時事通信
 【シンガポール時事】鳩山由紀夫首相は14日夜(日本時間同)、シンガポール市内で同行記者団に対し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題に関する日米の閣僚級作業グループについて「オバマ米大統領は日米合意が前提と思いたいだろうが、それが前提なら作業グループをつくる必要はない」と述べ、作業グループでの議論は、現行計画のキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)への移設を前提としたものではないとの見解を示した。
 オバマ大統領は同日の演説で、作業グループに関して「両国政府が既に達した合意を履行するためのもの」と述べ、現行計画の早期履行を求める考えを示したが、首相の発言はこれに異論を唱えたものだ。 

 これは、ワーキング・グループの性格について、一昨日の日米首脳会談できちんとした認識のすり合わせをしなかったであろうということを示唆する発言である。認識の齟齬がきたしているのであれば、「ワーキング・グループの趣旨は、こういうことだよな…」と日米両国で合意してから、表に出せばよいものを、後になってから、「いや、あれは、そう意味ではないのだ…」と表に語ってしまう感覚は、雪斎には解せない。
 これは、米国政府からすれば面白くない話であろう。自分だけ先にシンガポールに行った挙句、そのシンガポールで、「いや、あれは違う…」と言ってしまうのだから…。もっといえば、ホストの分際を忘れて、ゲストであるオバマの午前の「アジア政策」演説にケチを付けるようなことをして、どういう料簡であろうか。オバマは、ゲストとして、ホストに最大限、配慮した演説をしたのに、このホストの様は何たることとであろうか。

 段々、雪斎には、現宰相への敬意も失われつつつある。外政の文脈で、こういう「食言」もどきが連続すると、率直に、どうしようもないと思う。

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「学者生活」カテゴリの記事

Comments

私もこの記事を読んで驚きました。もし、私が米国側の人間なら「二枚舌の鳩山は信用できない」と思います。米国との同盟関係が弱体化し、日本が孤立化して得をするのは中国でしょう。その上で、中国が日本を突き放す素振りを見せれば、日本は中国にすり寄る他なくなるのではないでしょうか。「上兵は謀を伐つ、その次は交を伐つ…」、友愛の美名に酔いしれて自分が踊らされているのに気がつかないのでしょうか。

Posted by: 九十九里 | November 15, 2009 at 04:33 PM

9/5の敗戦責任における「礼儀」で民主党と公明党が
連立すると予想する間抜けなコメントを入れた者です。
長文駄文のうえ、予想までハズれてしまい恥ずかし
いかぎりです。

さて、鳩山首相の「食言」ですが、私は首相が「食
言」をしていることを自覚しているのか疑っています。
自覚してやっているなら、米国大統領相手に「蛮勇」
だと思いますが、その場その場で思い付きで発言し
ていたら、それが「食言」だった様に思えます。

ところで10/15の「現場の傲慢」は読んで胸にグサ
っときました。
国の運命に係わる様な大きな物ではありませんが
最近の自分の行動に心当たりがあったので反省して
いるところです。

しかし「汝に9年仕えるも、汝ただの一度も我を振
り返る事無し」と言う状態は切ない物があります。
何とか「現場」の実態を伝える術はないかと考えあ
ぐねて思いついたのが「クルマはかくして作られる」
と言う本です。

大変面白く且つ読み易い、それでいて丹念で緻密な
内容です。
「蟹工船」の様なイデオロギー色はありません。
またハルバースタムの「覇者の驕り」の様な第三者
の視点で冷静、冷徹に書かれた本でもありません。
クルマを愛してやまない男が、愛するクルマを作る
人々の事を論理的且つ魂込めて書き上げた傑作であ
り、日本車はいかにして「日本車」となったのかが
理解できる本です。


雪済様が読むタイプの本とは、全く毛並みの違う本
だと思います。余計なお世話かもしれませんが、た
まには政治、歴史、芸術以外の本で気分転換にと
お勧めいたします。


福野礼一郎 著

クルマはかくして作られる
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%81%AF%E3%81%8B%E3%81%8F%E3%81%97%E3%81%A6%E4%BD%9C%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E2%80%95%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E3%81%AE%E9%83%A8%E5%93%81%E3%81%AF%E8%A8%AD%E8%A8%88%E3%81%95%E3%82%8C%E7%94%9F%E7%94%A3%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-%E5%88%A5%E5%86%8ACG-%E7%A6%8F%E9%87%8E-%E7%A4%BC%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4544910021/ref=cm_lmf_tit_1_rsrrrr0

超クルマはかくして作られる
http://www.amazon.co.jp/%E8%B6%85%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%81%AF%E3%81%8B%E3%81%8F%E3%81%97%E3%81%A6%E4%BD%9C%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B-%E5%88%A5%E5%86%8ACG-%E7%A6%8F%E9%87%8E-%E7%A4%BC%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4544910072/ref=cm_lmf_tit_2_rsrrrr0


ところで、かんべえ様が11/15の日記で米国は輸出
主導による景気回復を目指すと宣言していると書い
てあるのを読んで、すぐに「不安と疑念」を感じま
した。
日本は確かに中国との貿易で大きな利益を得ました
が、2002,2003年頃まで、惨憺たる損を出していま
した。

特に2002,2003年は悲惨の極みでしたが、その後は
「資本財」をキーにして「非対称ビジネス」を展開
する事で逆転に成功します。
ただ中国に進出した日本企業は「非対称ビジネス」
と言う戦略を自覚していたとは思いません。
何度も酷い経験をして、それでも挑戦し続け、どう
すればやっていけるのかを繰返していたら、それが
「資本財」をキーにしての「非対称ビジネス」とな
っていた。

それを思うと、すんなりとオバマやサマーズの思惑
通りに行くと思えないのです。
「資本財」とは何か?Webで検索したり辞典で調べ
れば言葉の定義はわかりますが、実態は絶対に理解
できません。
「クルマはかくして作られる」は「資本財」の事を
書いた本ではありませんが、読めば言葉の定義とは
別に、実態を理解できるのではないかと思います。


またも、長文駄文になってしまいましたがご勘弁下
さい。

Posted by: えうのい | November 15, 2009 at 05:46 PM

 鳩山首相の行為は、あまりにも恥ずかしい。こんな非礼呆れるばかりです。米国の覇権が終わるものと考えているようですが、仮にさらなるドル安となれば、米国は中国以上の人、カネ、モノの吸引力を具現するはずです。まして軍事力はそれでも圧倒的であり、製造業が戻りつつあることも、その製造業に日本企業が大きく関わっていることを忘れてはなりません。
 まして米国の裏庭たる南米、特にブラジルが伸びようとしていることも、米国には大きなプラス要因な筈。挙句、アフリカのガス、石油にも・・
(すいません 書きすぎですね)

 少なくともオバマさんの演説を聴き終えてから旅立ってほしかった・・。
 

Posted by: SAKAKI | November 16, 2009 at 08:14 PM

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