郵政社長人事
■ 日本郵政社長は、斎藤次郎氏に決まったようである。細川護熙内閣時代に政権与党関係者であった雪斎にとっては、懐かしい名前である。当時の斎藤氏の剛腕ぶりは、「永田町・若葉マーク」の雪斎の耳にも、入っていた。当時、斎藤さんを直で見て、「官僚の一番、上とは、こういう人なのか…」と思った。ひさしびりに、テレビ画面を通じて近影に接し、「お年を召されたな…」と思ったs。当時、三十歳手前だった雪斎も、今は四十代半ばなのだから、確かに時間は過ぎている。
この人事が鳩山由紀夫内閣にとって「吉」と出るか「凶」と出るか。
雪斎は、「元官僚」の登用それ自体を批判しない。有能であれば、誰でもオーケーである。
郵政民営化の方向性それ自体への評価は、ここでは触れない。
ただし、民主党の野党時代の振る舞いとの「整合性」は、確実に突っ込まれよう。日銀総裁人事の際の対応を振り返れば、間違いなくっそうなる。
斎藤さんと小沢一郎さんとの「関係」が蒸し返されれば、「結局、これも、お友達人事ではないのか」という批判は出てこよう。民主党は、野党時代に散々、「お友達人事」批判をしていたはずだが…。どういう料簡であろうか。
もし、こうした対応について、、「政権に就いて、ようやく現実が判った」と釈明するのであれば、それもよいであろう。たぶん、この人事で、支持率は、10パーセントくらいは落ちるだろうが、「脱官僚など、どうせ出来もしないこと…」と冷めた反応が政権発足直後からあったとすれば、ダメージは限定されよう。「期待していたのに裏切りおった…」という反応は、「初めから期待してないよ…」という反応とは異なる。
ならば、同じ理屈で、外交にも前言撤回をやってもらいたいものである。
インド洋給油活動、在日米軍再編への対応、船舶検査立法への対応…。幾らでもある。
もっとも、雪斎は、バラク・H・オバマを来月、どのように迎えるのかということを懸念している。
普天間返還に関する案件に関しては、「オバマ来日前の決着にこだわらない」と語っているけれども、「米国を待たせても」構わない」とする判断の根拠は、何であろうか。
鳩山総理は、来日したオバマに何と言うつもりであろうか。
「大統領閣下、ノーベル平和賞受賞、おめでとうございます」。
これだけを日本の総理の口から聞くために、オバマは、日本に来るのであろうか。
雪斎がオバマの補佐官なら、「日本を素通りする」ことを進言する。
日本に足を踏み入れても具体的な成果を得られないということならば、そうした判断になる。
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Comments
それは米国が日本のために血を流せない事が明白になってきた以上、アメリカ追従も意味がないので待たせても構わないと言っているので、本当にアメリカについてゆけば利益があるというなら前言撤回も何も方針を変える態度など微塵も見せますまい。
それとオバマ大統領が訪日せずとも鳩山内閣への支持が減ることはないと思います。世界の多極化が進む中、アメリカの重さは日本人の中ではかつてのそれとは違い、ジャパンパッシングで揺さぶりをかけようとしても無意味です。むしろアメリカが基地問題などで不利になるだけで、素通りを進言するかは疑問です。
アメリカにしてみれば利益ということであれば、アメリカに追従しない事で利益になればよいので(つまりは疑似中立国)、敵視もしますまい。
むしろ十分ありうるのは北朝鮮への訪問でしょう。血を流せる国というとアジアではあそこくらいしかないので(中国もそんな事はしないし、韓国も限界がある)、幕末の会津藩の運命をになうかが興味深いところです。
北朝鮮の兵士がアフガン、イラクで血を流し、アメリカが撤退した後も戦い続け、その中で中東などの国から憎しみを受け、北朝鮮兵の残虐行為がメディアに映し出される事になればベストでしょう。
Posted by: ペルゼウス | October 23, 2009 10:24 AM
民主党に対して思っている疑問・不安を、実にすっきりと指摘してくださったことに感謝します。全くの自己矛盾としか言いようのない斎藤氏の起用をみても、対米外交のあやふやな対応にしても、今後の日本の行く末に大きな不安を感じさせます。
また、私は民主党によって、いよいよ財政破綻の秒読が始まったと受け止めています。ゆうちょを通じてお金が国債に吸い上げられる前に、対策を急ぐべきではないかと考えています。
Posted by: 九十九里 | October 24, 2009 02:54 AM