治者の遺訓
■ 徳川家康の遺訓を参照しよう。
人の一生は重荷を負て遠き道をゆくが如し いそぐべからず
不自由を常とおもへば不足なし こころに望おこらば困窮したる時を思い出すべし
堪忍は無事長久の基 いかりは敵と おもへ
勝事ばかり知てまくる事をしらざれば害其身にいたる
おのれを責て人をせむるな 及ばざるは過たるよりまされり
自民党再建には、「勝事ばかり知てまくる事をしらざれば害其身にいたる」、「おのれを責て人をせむるな」、「及ばざるは過たるよりまされり」は、肝に銘じられるべきであろう。
「勝事ばかり知てまくる事をしらざれば害其身にいたる」とは、今の自民党にとっては、何よりの「檄」になるであろう。此度の負けは、完膚なきまでの「負けである。此度の負けが、「三方が原」になるか「設楽が原」になるかは、今後の対応の如何である。
「おのれを責て人をせむるな」も、いい言葉である。メディアの報道が同情的でなかっただの、「風」に飛ばされただのといっても、仕方がない、
「及ばざるは過たるよりまされり」も、その通りである、これからは、政治資金も限られてくる。ネガティブ・キャンペーンなどの効果も判らない手に、カネを費やすこともできまい。ようやく、まともに「知恵を絞った」政党運営も、できるようになるのではないか。
総裁選挙には、誰が立候補するのか。此度の総裁の条件は、きちんと態勢を建て直す手堅さを発揮できることが条件であって、国民に人気があるかどうかは副次的な条件にしかなるまい。「誠」が伝わる人物であることが、第一の条件であろう。
谷垣禎一さんや石破茂さんの名前が挙がっている。常識的には、この辺りが軸になるのであろう。「稲田朋美さんを総裁に」という声もあるが、雪斎は、「寝言だろ…」と反応したくなる。
野党・自民党総裁がやることは、『孫子』「形勢篇」の次の一節を実践することでしかない。
孫子曰く、昔の善く戦う者は先ず勝つべからざるを為して、以て敵の勝つべきを待つ。勝つべからざるは己れに在るも、勝つべきは敵に在り。故に善く戦う者は、能く勝つべからざるを為すも、敵をして必ず勝つべからしむること能わず。故に曰く、「勝は知るべし、而して為すべからざる」と。
そういえば、「設楽が原」以降の武田家の崩壊を招いたのは、武田家中の「裏切り」の続出であった。武田信玄に習った家康よろしく、小沢・民主党のやったことを徹底してぱくってみるのも、悪くはあるまい。
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Comments
週末は名古屋に行きました。家康秀吉信長ゆかりの地です。小生の両親が住むあたりも家康とも縁のあるところですが、このところ自民再生をテーマとした報道多いですね。シルバーウイークに日光に家族と行く予定。家康も孫子もいいですが、先ずは自民党総裁だれがなるでしょうか。谷垣氏河野太郎氏が意志表明検討中の中堅若手も登場していますがどうなりますか。
Posted by: 星の王子様ほ | September 15, 2009 07:58 PM
民主党の閣僚を見て正直背筋が寒くなってきました。法務大臣に千葉景子氏…大丈夫なのでしょうか。
民主党はもしかしたら「大福」のように表面は白くてきれいそうだが、中を開けると真っ黒なのではないか(古い自民と社会党の集合体)という危機感を強くしています。
自民党が内部で潰しあっていたのでは政権の利益になるだけです。早く新しいリーダーを決めて、政権交代を実現してほしいです。
Posted by: 九十九里 | September 16, 2009 06:28 AM