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August 26, 2009

政治主導の条件

■ 政治主導も、「画餅」になるかもしれないという話である。
□ 政治社会人..民主「300議席」なら政策秘書が不足
              8月26日0時46分配信 産経新聞
 衆院選で300議席に届く勢いの民主党にとって、各議員が1人ずつ採用する政策秘書の確保という新たな悩みの種が浮上している。衆院解散時の民主党勢力は112人で、選挙で200人近い議員増が予想されるが、もともと政策秘書の待機組は少ない上に、民主党の政策に賛成であり、与党議員の秘書が務まる適任者は限られるからだ。
 このため、「しばらく政策秘書を持てない議員がかなり出てくる」(党関係者)とみられている。
 国会議員には政策秘書ら計3人の秘書採用が認められており、給与は国費で支払われる。必ず置かなくてはならないわけではないが、せっかく国から給与が出るのに、「3人を採用しない手はない」(前衆院議員)。
 しかし、他の秘書と違い、政策秘書になるには、国会が行う資格試験に合格するか選考採用審査認定を受けなければならない。しかも、衆院事務局のリストには現在、採用希望者が30~40人程度しかいない。落選した自民党議員の政策秘書を採用する手もあるが、「自民党のスパイとなる可能性があるため雇わない」(民主党政策秘書)という暗黙の了解がある。

 政治主導をやりたければ、政策担当秘書は、確かにきちんと働かせる必要がある。政策担当秘書は、政、官、財、学、ジャーナリズムの五つの世界を動き回る仕事である。
 そうしながら、官僚が伝える情報を二重、三重にチェックしながら、政治家に伝えるのが、政策担当秘書の仕事の柱である。政治主導というjのは、レストランにいってメニューを出されて、「これしかないのか。こういうのが作れるはずだよね…」とギャルソンやシェフにいえるかということである。今までは、シェフやギャルソンに任せきりだったのである。
 「こういうのが作れるはずだよね…」というためには、色々な料理のレシピ作りのネタになる情報を色々なところから仕入れる必要がある。一般には、人間は、自分が尊敬もしない人物には情報を回さないl。だから、政策担当秘書は、学者とも官僚とも対等に議論できる見識が要るのである。
 それにしても、、「『自民党のスパイとなる可能性があるため雇わない』(民主党政策秘書)という暗黙の了解がある」という記事が本当だとしたら、民主党が政権を握っても、自民党は余り萎縮する必要もあるまい。結局、衆議院300と伝えられる選挙後の民主党の陣容の中で、150程度しか政策担当秘書を任用できないのであれば、半数は、政治主導といっても、党の方針に唯々諾々と従うだけの「案山子」にしかなるまい。「裏切られるかもしれないから…」というのは、こういうのを「尻の穴が小さい」というのであろうか。
 雪斎はといえば、雪斎に声を掛ける「剛の者」が民主党新顔にいるのであれば、「協力」も考えなくもないなと思う。自分の所領の半分で島左近を迎えた石田三成のようなことをやる民主党新顔は、いないか。…というのは冗談である。ただし、以前は敵将だった人物を心服させ、使い切る胆力を民主党新顔が、どれだけ持てるのか。政治家としてのステップ・アップは、こういうところから始まる。徳川家康にとっての本多正信、伊達政宗における大内定綱に類する人材を、手にできるのか。政治家にとって、秘書を任用するとは、そうしたことが試される機会でもある。
 因みに、今だから告白するけれども、雪斎は、「永田町」にいた頃、敵将であるはずの雪斎に「協力」を求めてきた民主党の「豪傑」を若干名、知っている。自民党の派閥領袖クラス政治家の政策担当秘書を迎えた民主党の「傑物」の存在も確認している。実名は明かせない。彼らは、民主党の中でも手堅いポジションを手にしている。むべなるかなである。

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Comments

我々は政治家を選んでるのであって、政策秘書を選んでるのではない。
その政策秘書とやらが、国民そっちのけでプライドをひけらかすならば、そんな者は必要ない。
我々が求めるのは国民の為に真摯に働く者だけだ。

Posted by: さとし | August 26, 2009 at 09:26 AM

若い若い民主党新人議員に比べて、自民党の元政策秘書のほうが明らかに格上で博識。
余計な知恵をつけられたくないというのが民主党執行部の本音なのでは?

Posted by: 黒煎りゴマ | August 26, 2009 at 10:22 AM

どうも、初めてコメントさせていただきます。
4年前の郵政選挙でも民主党の秘書が大量に失業した一方で自民党新人の秘書が不足したことがありました。ゲンダイの記事ですが、当時の武部幹事長の対応がこれです。

http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/09gendainet02042329/
「民主党の新人議員がドッと当選してくるだろうから、本来なら民主党議員に雇ってもらうのが早道なのです。民主党だって秘書が不足するはずです。もともと、自民党と民主党の間を行ったり来たりする秘書はいますからね。ところが、郵政選挙の後、武部幹事長が小泉チルドレンに『民主党議員の秘書は雇うな』と厳命を下した。それで民主党の秘書が大量失業した。今回、意趣返しされるのは目に見えています」


歴史は繰り返すと言うことなのでしょうが,小泉チルドレンがほとんど「育たなかった」遠因にはこの偏狭な対応があるのでしょう。民主党には過ちを繰り返してもらいたくないですね。

Posted by: biconcave | August 26, 2009 at 05:53 PM

ここ数日のさまざまな報道をみていると、「民主圧勝」は無いような気がしてきました。いや、報道の中身は相変わらず「民主圧勝、政権交代」を喧伝しているものに代わりはないのですが。
民主のhubrisのために、神々の恩寵が失われてしまうんじゃないかって気が。
圧勝どころか政権交代もままならなかったりして。

Posted by: アルゴン金 | August 27, 2009 at 06:21 AM

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