「政権交代」へのハードル
■ 衆議院解散である。「政権交代」への気運だけは盛り上がっているけれども、「政権交代」へのハードルは決して低くない。各党の現有議席は下記の通りである。
● 与党 334議席
自民党 303議席
公明党 31議席
● 野党系 146議席
民主党 112議席
共産党 9議席
社民党 7議席
国民新党 5議席
改革クラブ 1議席
無所属 9議席
その他 1議席
欠員 2議席
過半数は241議席である。「政権交代」は与党が現状から94議席以上減らさない限り実現しない。
公明党や共産党といった他の政党の議席が変動しないという前提で考えた場合、民主党は、いくら議席を増やさなければならないのか。
① 民主党による単独過半数 129 増加
② 社民、国民新党との連立 117 増加
③ 民主党の比較第一党 99 増加
④ 非与党勢力総結集 97 増加
他の野党が少しは議席を積み増すであろうということを織り込んだ場合でも、民主党は、最低でも90議席増、200議席確保が至上命題になる。ほぼ倍増に近い水準である。
これは、途方もなく高いハードルである。
現在、民主党に対して追い風となっているのは、自民党の執政に対する「倦怠感」、「厭世感」といったものであり、それ自体は、「負」の感情でしかない。要するに、民主党が提示した政策が、積極的に支持されてのことではない。つまり、現在、民主党に吹いている風が、幾分かでも弱まることがあれば、それだけで「政権交代」が遠のくのであるl。
仮に、233議席獲得と相成った2000年6月選挙の折の水準まで自民党が党勢を落としたとすれば、自民党は、230議席前後まで議席を減らすことになる。当時、森喜朗内閣支持率は、20を割り込んだ水準であった。それでは、自公両党で政権は維持出来るのである。
よしんば、今の自民党の状態が2000年時点よりも厳しいのであるとしても、常識的には、自民党の議席数は 200から230くらいの範囲に収まると予想するl。
結論からいえば、「政権交代」が実際に成るかは、「判らない」と判断するのが誠実な見方ではないか。メディアは、「政権交代」が規定路線のように報じている向きがあるけれども、そう簡単にいくのか。
今後、四十日は、「風」が吹いたり止んだりするには、長すぎる時間である。
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Comments
うん、全国のことは、語ることができないが、わが愛媛について予想します。
従来は、4選挙区とも自民の鉄板区だったけど、4選挙区とも、わからなくなった。自民は4勝ゼロ敗かもしれんし、ゼロ勝4敗かもしれないと思う。妥当なところ、2勝2敗かな。来年の参院選でも、民主がとれば、6人の国会議員のうち、4人を民主がとる事になる。
何しろ、土木、農家では、自民への失望、怒りが沸騰しているので、自民には、かなり厳しい
と予想する。
愛媛と言う、自民王国での状況から、大胆に八卦で予想すれば、自民は200を割るというのが、私の予想。
Posted by: 冬水 | July 23, 2009 10:09 PM
自民党はおごる平家と同じ。あっという間に民主党に倒されてしまうだろう。選挙はみずものだから、今の議席数なんて無いに等しい。
Posted by: マルク | July 29, 2009 04:54 AM
今まで親の看板、地盤を受け継いできた七光り議員に対し、国民は怒っているよ。この不景気だもの。民の苦しみがわからない政治家には投票する人はいないよ。
Posted by: マルク | July 29, 2009 05:03 AM