「保育ジジ・保育ババ」という選択肢
■ 高齢者を「子泣き爺・子泣き婆」の類にしないのが、内治の基本方針である。
ならば、具体的に、どうするか。
「保育ママ」という制度が東京都文京区にある。保育所といった施設の慢性的な不足の中、一般家庭に協力してもらって対応しようという制度である。確かに、狙いとしては上手いと思う。
文京区ホームページによると、次のような制度の概要である。
自宅の一部を育児室にして、就労などにより保育できない保護者に代わり乳幼児を保育する制度です。
家庭的な雰囲気の中で、お子さんの個性に合わせたきめ細かな保育を行うことが特徴です。育児相談など、一人の先輩ママとしてよき相談相手にもなっています。
生後5週間以上満3歳未満のお子さんを、一人の保育ママが3人までお預かりします。
文京区では、現在10人の保育ママが活躍しています。
募集要件
子どもが好きで、下記の条件を全て満たす方
1.文京区在住で満25歳から満60歳
2.保育士、教諭、助産師、保健師、看護師のいずれかの資格を有する
3.子育ての経験がある
4.子どもの保育に専念できる
5.現に養育している6歳未満の子どもがいない
6.自宅に保育専用室として使用できる6畳以上の部屋がある
NHK首都圏ニュースでは、人材は余り集まっていないらしいというこがと報じられていた。目標は30人ほどらしいが、集まったのは、10人なのである。
雪斎は、文京区が「保育ママ」を任せる際に設定する六つの条件を満たす人材は、そうそういるものではないのではないかと疑ってしまう。何故、こういう条件を設定しているのかのといえば、多分に、「問題が起ったときに責任を回避できる」ということなのかもしれない。
雪斎は、、「保育ママ」よりも、「保育ジジ・保育ババ」のことを考えたほうが有益であろうと思う。前に触れた条件「25歳から60歳まで」を「「60歳以上75歳くらいまで」に変えるのである。もし、昔、自分の息子・娘が使っていた使っていた部屋が空いていれば、そこを「保育スペース」にすればよい。無論、「保育ジジ・保育ババ」にも報酬は支払われる。子供三人の面倒を見て15万円くらいならば、年金に併せて充分に生計を維持できるレベルなのはないか。
雪斎は、消費税10パーセント程度の増税には賛成である。ただし、増税分は、「教育・子育て支援」に総て投入する。「福祉目的税」ではなく「次世代支援目的税」としてである。「保育ジジ・保育ババ」のように、高齢者には、「次世代支援」に加わってもラうことによって、結果として「年金」ではなく「報酬」としてカネが回るようにすればよろしい。保育ジジ・保育ババに育てられた子供が、十数年後に、お返しに介護の手伝いを少しでもやってくれれれば、尚のこと、よろしい。
もっとも、これは、一つの案である。
だが、今までは、こういう制度設計を官僚が担ってきたのある。
「官僚主導」から脱却するというのは、こういう制度設計を自分でやらなければならないということである。
「保守だリベラルだ」という与太話をやっていられる領域ではないのである。
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Comments
大賛成です。
特に、
>増税分は、「教育・子育て支援」に総て投入する。「福祉目的税」ではなく「次世代支援目的税」
と、
>「保守だリベラルだ」という与太話をやっていられる領域ではない
という部分は、本当にそのとおりだと思います。年金制度の再設計についても、他の制度を全部あわせて考えて、年金制度が維持できたとしても、一方では子供の貧困率を増加させるような事態は避けてほしいと思います。
優れた「市場」を設計するのは、時代を問わず、政治家の役目だと思うのですがね・・・。なかなかできる人はいませんね。
Posted by: ぞう | July 27, 2009 12:46 PM
本アイデアは、「おっ、いいアイデア!」と思いました。(・∀・)イイ!
Posted by: 黒武者 | July 28, 2009 02:21 PM
内政は、党派に関係なく、アイディアを出せばよいと思うね。
この案も、検討して欲しいものだ。
ただ、保育ババはよいけど、保育ジジはね。ちょっと疑問だ。ここらあたりに、雪斎さんの子を育てたことがないことが反映していると思うな。
ジジは保育には、あんまり向いていない。あのこらえ性のない性格から、自分の孫までで、他人の孫は、無理だなあ。
自分の子でも、35歳を過ぎての子は、キャッチボールをするのも、苦労するよ。あのハイパワーの子供に、40歳を過ぎて、付き合うのは、難しい。
やはり、子供は、男も35歳ぐらいまでに、末子を持ったほうがよいね。
Posted by: 冬水 | July 29, 2009 08:33 PM