「政権交代」の四パターン
■ 昨日のエントリーの続きである。
衆議院議席総数480の内、60議席分を公明党や共産党、社民党が分け合うとして、考えなければならないのは、自民党と民主党が、420議席の内、どれだけを取るかという話である。
現在は、大体。自民党が300、民主党が120といった配分である。
昨日のエントリーの議論の前提は、2000年6月選挙直前の森喜朗内閣支持率、18パーセントである。これは、目下の支持率と同じ水準である。当時、「永田町」インサイダーだった雪斎は、「どうしようもない選挙だ…」と思っていたのであるけれども、結果は、自民党の233議席獲得であった。内閣支持率20パーセント割れでも、230台に留まるとすれば、更に減らすためには、別の理由が考慮されなければなるまい。
次のようなシミューレーションを考える。
① 自民党 220 民主党 200
これは、自公現体制の維持というパターンである。客観的には、この水準が、自民党の今次選挙における「戦略目標」である。逆にいえば、これ以上より上の水準を取れる条件を探すのは、正直なところ難しいような気がする。自民党にとって、此度の選挙は、「ダメージを局限する」選挙である。
② 自民党 200 民主党 220
これは、民主・社民・国民新党の連立を成立させる最低限のパターンである。
③ 自民党 180 民主党 240
直近の世論調査では、政党支持率で自民党は民主党の三分の二強という水準だそうである。これを機械的に反映させると、大体、自民党180ぐらいになる。民主党単独内閣ができるパターンである。
④ 自民党 150 民主党 270
自民党の小選挙区での負けが込むと、ここまで落ちるといいう水準である。ただし、小選挙区は、「個人」の要素が強いので、民主党への「風」だけで、そういった「個人」の要素が、どこまで後退するかは判らない。小選挙区で自民党は持ち耐えられるか。
⑤ 自民党 120 民主党 300
「郵政選挙」の逆のパターンである。これが成るためには、民主党は、小泉純一郎総理に類する「党首のカリスマ性」と「郵政民営化」に類する「政策上の大義」が要る。
さて、結果は、どのパターンになるであろうか。自民党サイドからすれば、①を目指すのであろうけれども、今のままだと、自民党に対して甘く見積もって②、厳しく見積もって③、ひょっとしたxら④というところであろう。無論、これは、八月三十日まで民主党への「風」が弱まったり止んだりしないということを前提にしている。⑤は、ちょっと考えられないような気がする。「郵政選挙」の結果は、常識を超えたものであって、それが二度も続くとは、想定し難い。「是非、鳩山を総理に」というポジティブな動機と「とにかく、麻生は嫌だ」というネガティブな動機とでは、現在、優越しているのは、後者である。「anybody but Aso」で四十日も引っ張れるのか。
結局、自民党にとっても民主党にとっても、200という数字が極めて重い意味を持つこと人なりそうである。
ところで、雪斎の故地である宮城6区では、民主党は独自候補の擁立を見送り、社民党候補を支援するのだそうである。選挙戦最中に帰省することなりそうなので、この畏友の選対事務所でも覗こうかと思っている。彼との付き合いも大学院生時代以来だから、長くなったものである。
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