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May 14, 2009

民主党政権は、「米国債」を買わない…。

■ 民主党代表選挙は、鳩山、岡田両氏でぶつかることになりそうである。また、「昔の名前で出ています」を繰り返すことになるわけである。自民党サイドからすれば、どちらも、「余り怖くない」相手になりそうである。どちらも、元は、自民党竹下派に籍を置いていた人物である。どちらも、「格差社会」の上流の人物である。民主党の「説得力」を伝えるのには、果たして適切なのか。雪斎が民主党政治家の中で面白いと思っていたのが、河村たかし氏であったけれども、この「無茶苦茶な」人物も、今では名古屋市長に転身して「永田町」から去ってしまった。

 ところで、民主党に関していえば、代表選挙云々よりも、次のニュースの意味を考えるべきであろう。

 □ ドル建て米国債は購入せず 民主・中川氏が発言
 【ロンドン13日共同】英BBC放送は12日、民主党の「次の内閣」財務相である中川正春衆院議員が、民主党政権が誕生すれば「ドル建ての米国債を購入しない」と述べた、と伝えた。
 中川氏はBBCとのインタビューで、将来のドルの価値に懸念を表明した上で「ドル建てでなく、円建てならば(米国債を)購入してもよい」と語った。
 この発言が伝わると、外国為替市場で一時、ドル安が進んだ。
 日本は中国に次ぐ米国債の保有国。次期総選挙で政権奪取を狙う民主党幹部の発言についてBBCは、重要な政策変更になるとしながらも、民主党が選挙で勝つことはないだろうとの見方を伝えた。

 このニュースは、二つの点で驚きである。
 第一に、中川氏が発言したようなことを本当に民主党が「党の政策」として打ち出すのかということである。記事が伝えるように、これは、対米関係の上でも、「重要な政策変更」なのである。もっとも、中川「影の財務相」は、日本円と中国人民元との提携を打ち上げているようであるけれども、「対米関係」よりも「対中関係」を重視するという思考なのであろうか。現在、「ドルの信認」というのは、かなりデリケートな話題なので、余程、考えを練って発言jしてしてもらわないと不味いであろう。
 第二に、「BBCは、民主党が政権を取るとは思っていない」という見方に対してである。何故、目下、BBCがそのように観ているのか。雪斎は、その点を知りたい気がする。民主党に親和的な人々には、「政権交代」が繰り返される英国政治を「理念型」として考えている人々が多いであろうけれども、当の英国のメディアが日本における「政権交代」の可能性を懐疑的に観ているのなら、その意味はきちんと検証されるべきであろう。
 第二の点は、一外国のメディアの見方に過ぎないであろうけれども、第一の点は、対外関係に絡む話である。それも、民主党政権登場の場合の「財務大臣」の発言である。民主党からの対外関係に絡む発言は、小沢氏の「第七艦隊だけでいい」発言もそうであるけれども、「怖い」ものが多すぎるような気がする。

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Comments

雪斎様
いつも興味深くブログを拝見させて頂いております。

さて、今回のエントリーの冒頭で
「昔の名前で出ています」
と書かれておりまして、ちょっと違和感を感じましたので書かせていただきました。

有権者の目線からいうと、確かにイメージの一新される新しい方が立たれるというのは見栄えがするものと思います。一方で、民主党という組織はそれ自体が何年もの間、ある種個人の人格に寄らない、党としての人格を形作ってきたようにも思います。
会社と違って株主や顧客といった明確なステークホルダーのいない政党は、ある程度「自らはこう考え行動する」という自主的な存在なのかなと。つまり、内部の意見というのは企業のような組織とはわけが違うんじゃあないかなと。軽々しく誰でもよいというわけにはいかないんじゃないかなぁと思っています。

私が言いたかったのは、代表として選ばれた後、党をちゃんと運営し引っ張っていける能力というのは最低限必要で、それを代わり映えしないというなら、政党は、継続性の観点からもある程度の「代わり映えのなさ」ということを求められているんじゃないかとも思います。

河村たかしさんは、お話も面白くメディアのコメンテーターとしては素晴らしいと思いますが、では様々な意見の出る民主党という大きな政党を率いる存在になれたか? というと、それはどうも違うかなぁ。個人的な意見ですが。

今回のドタバタ劇で、私が気づかされたのが、私が民主党に対し持っていたイメージと今の実体がすごくかけ離れていることでした。
いわゆる民主党らしい政治を目指す議員は岡田さんを筆頭に何人かいらっしゃると思っているのですが、意外なことにこういう人は今主流派ではないんだなと。4~5年前はそんなことなかったと思うのですが、いつからこんな風に変質してしまったのか、とってもビックリです。

それにしても、政治に対する根本的な理念の違いを、政権交代といういわば手段のために棚にあげるというのは、どうも気持ちが悪いです。
次の代表がどちらに選ばれるかわかりませんが、その代表の方針に対して党内であまり違いが顕在化するようなら、政権交代が何年か遅れたとしても異論ある人たちは党を割ってもいいんじゃないのかな? というのが個人的な感想です。

Posted by: - | May 15, 2009 at 01:46 AM

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