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April 14, 2009

日本の「バザール」戦術

■ 大使をはじめ、ニューヨークの外交官たちには、「ご苦労様」と声をかけるべきであろう。 
 □ 対北非難声明を評価=麻生首相
                4月13日19時20分配信 時事通信
 麻生太郎首相は13日夜、国連安保理が北朝鮮の弾道ミサイル発射を非難する議長声明案で合意したことについて「国連決議1718への違反、(発射への)非難、決議の履行、この3つがきちんとした形でこの時期に出せるのは評価すべきことだ」と述べた。
 日本が当初主張した新しい決議でなく、法的拘束力のない議長声明になったことについては「決議にするために言葉の内容を弱めるなら、この方がいい。このスピードで、まとまったメッセージが正確に伝わることが大事だ」と語った。首相官邸で記者団の質問に答えた。 

 『読売新聞』jの記事に伝えられたところによれば、日本政府は、始めから「決議案」採択に持ち込めるとは思っていなかったようである。要するに、「議長声明案」にどれだけ日本の主張を入れられるかが主戦場だったというのである。その目論見は、ほばパーフェクトに達成された。要するに、北朝鮮が、今後、どのような名目で「飛翔体」を飛ばしても、それは、安保理決議違反であり、非難されるという合意ができたののである。これに中国とロシアが加わったことの意味は大きい。北朝鮮が同じことを次にしたときに、中国やロシアが北朝鮮をかばいにくくなったのは、間違いあるまい。「外堀」は埋まったと観るべきであろう。
 「最初に高い値段を吹っ掛けておいて、結果としては、それよりも下の満足した値段で取引を終えている」。これを「バザール戦術」と呼ぶ。これは、誠に上手くいったのである。
 もっとも、目下、偶々、非常任理事国として安保理に議席を持っている立場は、日本には幸いであった。早急に安保理改革を進めて安保理常任理事国の席を得なければならない必要性は、あらためて確認された。国連という
場が「無力」であるなどと語る向きがあるけれども、それでも、これは、「影響力」を及ぼしていくための重要な舞台なのである。
 最新のNHK世論調査の結果は、麻生太郎内閣支持率が、30パーセント台に戻したことを示している。確かに、流れは、変わってきている。大久保利通、牧野伸顕、吉田茂という「外政家」の血筋は、確かjに、対外関係を「得点」にすることには、役立っているのであろう。経済政策にも、今では、「国際協調」の立派な大義が備わっている。北挑戦ミサイル騒動も、「ヒット・アンド・ラン」効果を生んだ。
 かくして、速報が流れた。
 □ 朝鮮非難声明を全会一致で採択=国連安保理
              2009年 04月 14日 04:32 JST
 [国連 13日 ロイター] 国連安全保障理事会は13日、北朝鮮の長距離ミサイル発射を非難する声明を全会一致で採択した。
 発射は安保理決議に違反する(contravene)として、北朝鮮に対する既存の制裁措置を実行するよう求めた。
 「一丁、上がり」である。

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