「陣をどう立て直すかを考えよ」。
■ ただいま、猛然と執筆作業を続けている。
このまま朝まで作業を続け、おそらく一睡もしないで正午から、大学に出勤する予定である。
ふざけた生活スタイルだが、火事場の時には、身体頑健ではない雪斎も、これくらいのことはやる。
おそらく国家運営に際しても、おなじことを考える必要がある。
中谷巌先生の「転向」が話題になっているようであるけれども、中谷先生も、鉄道事業や電信電話事業を再び公営化すべきだとは語っていないはずである、
「危機においては、平時と真逆の論理で事を進めなければ、平時において好いと思われている事柄の価値が失われる」。これは、雪斎には、常識的な理解である。たとえば、災害時には、人々の「自由」を一定の程度まで制限して、政治権力を使って事に臨まないと、そもそも「自由」が守れない。
だから。今は、財政出動でも金融政策でも、はたまた日本の「知」」を駆使して、大々的に危機対応をしなければない。
一昨年、放映されたNHK大河ドラマ『風林火山』歳終話に次のような場面があった。啄木鳥戦法が上杉勢に見破られ、武田製が苦戦した折、軍師・山本勘助が信玄に謝罪する場面である。
勘助 「申し訳ございません…。それがしの失策でした」。
信玄 「陣をどう立て直すかを考えよ。そちは軍師だ。」
「市場原理主義が誤っていた」云々の議論は、あとでやればよろしい。今、問われているのは、「どう陣を立て直すか」である。
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