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February 11, 2009

必死の形相 

■ このところ政治ネタのエントリーを書いていない。
 日本政治の状態は、元々はインサイダーであった雪斎の感覚からしても、「ひどいよな・…」と感想を覚えさせる。

 それにしても、何故、こうしたことになっているのかといえば、特に麻生太郎内閣において、政策課題の「選択と集中」ができていないということにあるのであろう。
 麻生太郎内閣において、経済危機への対応に全精力を傾けているという雰囲気が漂ってこないのは、何故なのか、
 雪斎の印象からすれば、「消費税率引き上げ時期明記」、「郵政四社体制見直し」、「簡保の宿払い下げ」、「官僚『渡り』禁止」などは、「今こそ議論しなければならない」必然性があるとは、思えない。そうした「時宜を得ない」議論が続けられた結果、危機対応が遅れ、経済情勢が一層、深刻になる。こうした構図なのである。
 もし、メディアや野党が追及してくるのであれば、「そんなことに構っている場合か…」と一喝てもよさそうであるけれども、そうした対応をせずに不用意な発言を繰り返し、混乱に拍車を掛ける。
 麻生太郎内閣支持率18パーセントという事態の本質は、とにもかくにも、麻生総理の言動が「これで大丈夫か…」という不安を与えていることにある。
 だから、雪斎は、クレー射撃の選手でもあった麻生総理には、次のようにいいたくなる。
 「総理、よそ見はしないで、標的だけを見てください。経済危機という標的だけを…」。
 小泉純一郎元総理からは、政治家の「必死の形相」が伝わってきた。
 あの郵政選挙の結果は、小泉元総理の「必死の形相」を多くの国民がストレートに受け止めた故であるl。
 バラク・オバマからも、そうした雰囲気は伝わってくるl。
 政治家の「必死の形相」というのも、小泉総理は別として、最近は観なくなった。危機対応なのだから、土曜日曜も返上して法案審議に当たるくらいのことは、やってもいいであろう。

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Comments

先生の見解に全く賛同いたします。
喫緊の課題である経済問題を脇に置いて、瑣末なことで足の引っ張り合いを続ける与野党には「国民が呆れているのに気付かないのだろうか」「誰のために政治をしているのだろうか」という大きな失望を感じます。
当時の小泉首相は、郵政民営化実現のために真剣に取り組んでいるのが私たち国民にも伝わってきました。一国民であっても「実現のために自分も何かをしなければ」という気になりました。
いまの政治には、彼らを選んだのが自分であるという責任を痛感しつつも、「誰か他にちゃんと政治をする人はいないのだろうか」と思ってしまいます。

Posted by: 九十九里 | February 11, 2009 at 11:42 AM

「標的だけ見てくれ」に座布団一枚ですhappy01

Posted by: やすゆき | February 11, 2009 at 04:06 PM

国会中継見る事をおすすめします。
そこにすべてが有ります。

Posted by: oohiro | February 12, 2009 at 11:35 AM

雪斎先生
私は、小泉純一郎元総理は、能力は総理の器であったが、行動の目的は“公”でなく極めて“私”であったと感じてきました。
今回のかんぽの騒動と、例によって“すり替えて”四分社化と定額給付金について語った一件で、私の感じは確信により近くなりました。
彼は必死の形相だったかもしれませんが、そして総理大臣にはそうした能力が必要でしょうが、私達のために必死だったとは到底思えません。
一方、麻生総理は、立派な方だとは思いますが、結果として総理の器ではなかったとはっきりしてきているように思います。目的は、はっきり示していないのでよく分りませんが、小泉氏よりは“公”の意識があるとは感じています。
しかしもはや、大きな変革の時が来ているのは否定できません。私は極めて保守的な人間ですが、本来の保守の人間ほど、変革の必要性を強く感じているのではないでしょうか。一度や二度の選挙ぐらいでは終わらないほどの変革の時が。
小泉氏と小沢氏という無類の「破壊者」が大きな大きな壁を打ち壊した後に、我々自身が新たなリーダーを見つけ出し、地に足のついた経済社会を築かないといけないといけないと思います。

Posted by: Y.Morita | February 16, 2009 at 03:07 PM

私は、小泉純一郎元総理は、能力は総理の器であったが、行動の目的は“公”でなく極めて“私”であったと感じてきました。
今回のかんぽの騒動と、例によって“すり替えて”四分社化と定額給付金について語った一件で、私の感じは確信により近くなりました。
彼は必死の形相だったかもしれませんが、そして総理大臣にはそうした能力が必要でしょうが、私達のために必死だったとは到底思えません。
一方、麻生総理は、立派な方だとは思いますが、結果として総理の器ではなかったとはっきりしてきているように思います。目的は、はっきり示していないのでよく分りませんが、小泉氏よりは“公”の意識があるとは感じています。
しかしもはや、大きな変革の時が来ているのは否定できません。私は極めて保守的な人間ですが、本来の保守の人間ほど、変革の必要性を強く感じているのではないでしょうか。一度や二度の選挙ぐらいでは終わらないほどの変革の時が。
小泉氏と小沢氏という無類の「破壊者」が大きな大きな壁を打ち壊した後に、我々自身が新たなリーダーを見つけ出し、地に足のついた経済社会を築かないといけないといけないと思います。

Posted by: Y.Morita | February 16, 2009 at 03:14 PM

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Tracked on February 11, 2009 at 09:00 AM

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Tracked on February 11, 2009 at 12:36 PM

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