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January 30, 2009

憧れの人物

■ 幼少の頃に、「憧れの人物」を持つように教えることは、大事なことである。というのも、「憧れの人物」を持つことは、それに近付こうとする努力を要請することであるからである。
 雪斎が子供の頃、「憧れの人物」は、長嶋茂雄、王貞治、ジャイアント馬場であった。
 もっとも、世の中のことや自分自身のことが少しは判り始めると、自分が選んだ領域の先人が、そうした「憧れの人物」になる。音楽の世界では、ヨハネス・ブラームスにとっては、ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンが、そうであったっようにである。
 

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January 26, 2009

ソマリアの海賊、自由貿易の課題

■ 経済案件に隠れているようであるけれども、この件は民主党はどうするつもりであろうか。
 □ <海賊対策>民主幹事長「野党3党で統一見解」
              1月23日21時20分配信 毎日新聞
 民主党の鳩山由紀夫幹事長は23日の記者会見で、東アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で海上警備行動発令で海上自衛隊護衛艦を派遣する政府方針について「交戦規定や逮捕権などがオープンになっていない。簡単に認めてはならない」と指摘。「社民党や国民新党と極力歩調をそろえたい」と述べ、3党で統一見解をまとめる考えを示した。
 鳩山氏の発言は、同日東京都内で開いた3党幹事長会談で、社民、国民新両党が「海賊対策ならば海上保安庁を軸にすべきだ」と政府方針に反対したことを受けたもの。鳩山氏は、海上保安庁の艦艇を派遣できる可能性について党内で議論するよう直嶋正行政調会長に指示。検討に入った。
 ただ、民主党内では「国際協力活動であり国益に資する」(長島昭久衆院議員)など積極論がある。小沢一郎代表もソマリア海自派遣に関して「他党とは完全に一致するとは限らない」と発言しており、野党共闘を巡る新たな火種となりそうだ。【佐藤丈一】

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January 24, 2009

朝比奈隆の「ブルックナーの世界」

■ 正月三ヵ日以降は、朝比奈隆先生の芸術世界にどっぷりと浸かった。
 もっとも、今年の聴き初めは、次の一曲である。
 ● 「ブルックナー 交響曲第五番 変ロ長調」(ギュンター・ヴァント/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団)

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January 22, 2009

バラク・オバマの「醒めた演説」

■ 「次期大統領」という言葉が、この二ヵ月ほど、矢鱈に眼についたこともない。たすきを受けてから走りはじめる駅伝ではなく、バトンを渡される前から既に走り出しているリレー短距離競走のように、バラク・H・オバマは、その仕事を「次期大統領」として既に始めていた。
 オバマの執政に要請されることの第一は、『孫子』にある「兵は拙速なるを聞くも、未だ巧久なるを睹ざるなり」なのである。現下の危機が、それを要請したのである。

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January 20, 2009

共産党の話

■ テレビ東京で放映されている番組に、『カンブリア宮殿』がある。
 そこに、志位和夫共産党委員長が登場していた。
 「蟹工船」が売れている今の御時勢では、確かに時宜を得た企画であろう。
 昔、永田町に居た頃、こういう話を聞いたことがある。
 「日本共産党も党名を変えればいいのにね。たとえば、日本環境党とか…。だけど、それをやったら、自民党にとっては、深刻な脅威になるな…」。
 志位委員長は、党名変更の考えはないようである。
 「共産党人気」も、一時のブームで終わるのであろう。「反」の論理では、物事は長続きしない。l

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January 18, 2009

バラク・オバマの幸運、ジョージ・ブッシュの功績?

■ 今週は、バラク・H・オバマの登場が最大のイヴェントであろう。就任演説がどのようなものになるかは、雪斎としても興味深々である。
 バラク・オバマの父親は、バラクの母親と離婚した前後に、数度結婚を繰り返し、その都度、多くの子供をもうけている。「公式でない」子供もいるようである。バラク・オバマの母親も、バラクの父親と離婚した後には、インドネシア人実業家と再婚し、子供を成している。バラク・オバマは、十人近い異母兄弟姉妹、l異父妹が世界中に散ばっているのである。彼が、「ウィ・アー・ザ・ワールド」と叫べば、実態としては、その通りになるのであろう。
 だが、現在のバラク・オバマの経歴や家庭環境は、「黒いウィリアム&ヒラリー・クリントン」と言っも差し支えないようなところがある。オバマは、シカゴ大学教授のポストを用意されていたほどの頭脳の持ち主であったし、夫人であるミシェルも弁護士である。二人の令嬢も名門校に入れたそうである。オバマは、アフリカ系であることを除けば、紛うことなき「アメリカン・エリート」としての足跡を刻んでいる。
 オバマは、一般には社会的な「弱者」と看做される階層から出でた人物かもしれないけれども、そうした意識を自らどこまで持っているかは定かではない。オバマの執政は、「マイノリティ」に傾斜するのか、それとも「アメリカン・エリート」の流儀を踏襲するのか。これは、オバマの執政の性格を占う上では大事な視点であろう。

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January 16, 2009

去り行く大統領に

■ 去り行く人々がいる。
 □  「米国はここまで来た」=黒人大統領誕生に感慨-米大統領会見でブッシュ氏
 【ワシントン12日時事】20日にオバマ米新大統領と交代するブッシュ大統領は12日にホワイトハウスで開いた最後の記者会見で、オバマ氏という初の黒人大統領誕生に「米国はここまで来た」と深い感慨を表した。
 ブッシュ大統領は「オバマ氏の当選後、黒人が大統領に選ばれるとは思わなかったと涙ながらに語る人々をテレビで見て、わたしも感銘を受けた。オバマ氏の就任式に立ち会うわたしは幸運だと思っている」と語った。その上で「人種間の関係から言えば、オバマ氏の勝利は米国がどれほど長い道のりを歩んできたかを雄弁に物語っている」と強調した。(2009/01/13-09:01)

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January 12, 2009

帯状疱疹という厄介な代物・続

■ 前のエントリーの事後報告である。
 幼少期に水疱瘡に罹ったことのある方は、ぜひ、ワクチンによる帯状疱疹の予防接種を受けられることをお奨めする。
 このワクチン接種には、保険適用がないために実費で一万円がかかるようであるけれども、実際に発症すると、それと同じくらいの薬代と診察代がかかり、なおかつ一週間は安静、外出抑制という事態になるので、先に手を打っておいたほうが賢明であろう。しかも、この帯状疱疹は、対応が遅れると、衣が触っただけで激痛が走る神経痛が後遺症として残るので、余り甘く見ないほうがいいであろう。
 それにしても、一昨晩は、痛みと痒みのために一睡もできなかった。服用した抗ウィルス剤が強力なものであるので、ようやく最悪期は脱せたかなと思っている。昨晩は「爆睡」状態であった。
 皆さん。「転ばぬ先の杖」である。ぜひ、ワクチン接種をご検討召されよ。

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January 10, 2009

帯状疱疹という厄介な代物

■ 帯状疱疹という病を御存知であろうか。
 子供のときに罹る水疱瘡の原因となるウィルスが中年期以降に再活性化して引き起こされる病である。
 身体の片側部分に赤い発疹が出来、それが耐えられない程の痒みと痛みを伴うとされる。
 本日、雪斎も、その「帯状疱疹」ウイルスの直撃を食らっていることが判明した。
 箱根での山籠もり」の最中に、「妙に背中が痒いな…」とは思っていた。
 昨日、発疹が色々なところに回り、しかも妙な痒みを生じさせたために、あわてて病院に駆け込んだわけである。
 この帯状疱疹の症状であるけれども、とにかく赤い発疹が出ている箇所(雪斎の場合、特に右上腕部、右背中)の痛みと痒みは尋常ではない。昨日よりも今日の状態は酷い。これは、集中して何かをしようという環境ではないことは確かである。
 医者からは、安静を申し渡された。
 処方された薬は。バルトレックス錠500とジルテック錠10である。
 というわけで、新年早々、来週一週間、エントリー更新を停止する。
 2009年も多難である。

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January 09, 2009

日本の「矮小な政治」

■ 今週前半は、箱根で「山籠もり」をした。
 中世の大学で自由七科と呼ばれたのが、算術、幾何、天文、楽理、文法、論理、修辞である。この中に「楽理」(音楽理論)が入っているのは、何故かと考えていた。
 雪斎は、長いことクラシック音楽の世界を趣味にしていたけれども、「楽理」には、ほとんど知識を持っていなかった。自分で楽器を演奏できるわけではないので、そうした知識を得る必然性を持たなかったわけである。
 ところが、年末、思うところがあり、「楽理」に関する書籍を買い込んで、箱根での「山籠もり」の最中に読んだ。完璧に理解するまでには、もう二、三度、読み返す必要があるかもしれない。ただし、確実にいえることは、「これは数学の世界だ」ということである。

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January 05, 2009

「沈み行く船」に乗ってしまった人々

■ ウィリアム・クリントン政権時代に労働長官を務めたロバート・ライシュは、1990年代初め頃に、『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ』という書を著した。
 書中、ライシュは、人間の働き方を次の三つに分類した、
 ① ルーティン・ワーク従事者
 ② 対人サーヴィス従事者
 ③ シンボリック・アナリスト

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January 01, 2009

年頭の追憶 2009

■ 2009年の開始である。世は、景気低迷の最中であるけれども、雪斎は、昨年の年頭には感じなかった「明るさ」の兆しを感じている。
 ということで、一つの「光」の話をしてみよう。

 If you are lucky enough to have lived in Paris as a young man, then wherever you go for the rest of your life, it stays with you, for Paris is a moveable feast.
 もしきみが幸運にも青年時代にパリに住んだとすれば、
 きみが残りの人生をどこで過ごそうともパリはきみについてまわる。
 なぜならパリは移動祝祭日だからだ。
           ―アーネスト・ヘミングウェイ 『移動祝祭日』―

 一昨年、雪斎がパリで過ごした日々は、今となっては、一つの追憶のようなものになっている。

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