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October 10, 2008

民主党に一度、政権を任せてみよう…か。

■ 「ふーん」という記事である。
 □ 「民主党に一度、政権任せてもよい」58%…読売調査
                10月9日19時14分配信 読売新聞
 読売新聞社が4~5日に実施した全国世論調査(面接方式)によると、「民主党に一度、政権を任せてもよい」と思う人は58%で、そうは思わない人の38%を上回った。
 ただ、政権担当能力を聞くと、自民党については「ある」が67%に上ったものの、民主党は「ある」46%と「ない」47%がほぼ二分した。民主党の政権担当能力の有無にかかわらず、与野党の政権交代を容認する今の有権者の“気分”がうかがえる。
 民主党に政権を任せてもよいとの答えは、男女、年代別のすべてで多数を占めた。民主支持層では95%に達した。無党派層では61%、自民支持層でも38%が「任せてもよい」と答えた。
 しかし、民主党の政権担当能力については、無党派層でも「ある」46%、「ない」44%と評価は分かれた。「民主党に政権を任せてもよい」と答えた人を見ると、同党に政権担当能力があると答えた人は66%で、29%は「ない」だった 。

 雪斎も、「民主党に一度、政権任せてもよい」とは思う。
 ただし、前提がある。
 それは、メディアも一般国民も、誕生させた民主党政権を忍耐強く支えるということである。
 現下の経済情勢を前にして、民主党の執政が思うような成果を挙げず、それ故に自分の生活に影響が及んできた場合でも、掌を返して民主党政権批判に走るような見苦しい真似はしないということである。政治責任は、政治家だけにあるのではなく、一般国民にも、選んだ「政治責任」があるのである。ここまで腹をくくって民主党に政権を委ねようというのであれば、それは、尊重されるべき民意である。加えて、自民党政権批判に忙しかった知識層は、民主党政権を全力で支えてもらう必要がある。雪斎は、彼らを「茶坊主」などとは呼ばない。「権力を使う」ということが、どれだけ難儀な作業であるか。その苦みをどっぷりと味わってもらうのは、いいことである。
 実際のところをいえば、雪斎は、そうした「覚悟」が一般国民にあるかということには、率直に確信を持てない。「こんなはずではなかった…」などということを言い出すような気がする。政治は、自分の「変身願望」の感情をぶつけるものではない。
 もっとも、雪斎は、幾度でも書くけれども、年内の解散・総選挙という話には、懐疑的な見方をしている。
 今の経済情勢は、とにかくわるいとしかいいようがない。
 日経225は、先月の今頃から3000円近く落ちている。2003年4月に日経225が7600円の大底を付けたけれども、その大底まで、あと1500円と迫っているのである。「いくら、何でも…」とはおもう。
 結局、来年の予算案が成立する三月から九月までのタイミングになるのではなかろうか。
 その頃、もしかしたら、日本は、「デフレの時代」に逆戻りしているかもしれないけれども、それでも、今とは違い、「小康状態」を保っているかもしれない。「手術をやるにも、ある程度の体力がいる」。この意味をきちんと理解することが必要であろう。

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Comments

>「手術をやるにも、ある程度の体力がいる」。

経済的な体力を維持するためにも、日銀にはできるだけ早く利下げや量的緩和に踏み切って欲しいところですね。
政争に巻き込まれずに適切な金融政策を実施するために、日銀には独立性が与えられているはずなのですから。

Posted by: Baatarism | October 10, 2008 at 09:44 AM

今回の世論調査にはちょっと驚きです。回答した方々が本気で民主に任せてもよいと思っているのか?ノリで言ってるだけなのか? 気になるところですが… 雪斎殿の仰るとおり覚悟はあるのか?聞きたいです。ですので次回の世論調査は質問内容を変更して 民主に任せる覚悟はあるのか?で読売新聞にはお願いしたいところです。
僕自身の考えとしても、民主に任せてもよいかもしれないと思う所もあります。長く政権を任されていない状態はその政党の政治家の質を落としているかもしれないと思うからです。そういう意味では民主と自民とが交代を繰り返しながら政治家の質が上がるのであればそれはそれで結構な事だと思います。政権をとると言う事はひとつの方向ばかり見ていられなくなると言う事ですので批判が得意な方々は少し苦労するかもしれません。 不確実な物に期待を寄せて『こんなはずではなかった』等と口する方がいたとしたら、その方は自ら無能だと言ってるような物なのでそれなりの立場にあるような方ならその場で切腹なり引退なりしていただいた方が良いと思います。言論を生活の糧とされている方にはそれなりの責任が必要だと思います。
ここ最近、格差社会と言うと経済的な意味合いでしか捉えられていないようですが、見識や品格そして考えるという事にも当てはまるのではないでしょうか。
最後に 雪斎殿の『茶坊主』の使い方が絶妙でした。ただ歴史の中の茶坊主には教養や品格のある方もいたように思いますが、『近代の茶坊主』には見受けられないように思います。

Posted by: へきぽこ | October 10, 2008 at 12:38 PM

「まかせてもよい」というところがくせものですね。裏を返せば「まかせなくてもよい」ということでもあり、どうしても今現在さしせまって政権交代、総選挙の必要性を感じていないということも、その他の調査を合わせてみると読み取れるのかもしれません。世界的経済危機がいわれている現状下では、お祭り騒ぎともいえる総選挙やら政権交代などをうるさく言うのは少し浮いているような心持がしないでもありません。

Posted by: nanasi | October 11, 2008 at 11:50 AM

社会問題となっている不当派遣労働。
その一人である派遣労働者 叉葉賢氏の魂の歌を聴いてください。

http://jp.youtube.com/watch?v=v0siyuT_0as

Posted by: ロックマン | October 14, 2008 at 12:06 PM

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