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September 24, 2008

人間万事、塞翁が馬。

■ 麻生太郎新総裁が登場である。
 しかし、麻生さんは、本来は、「小泉後継」の一番手といわれた人物である。
 「小泉後継」が語られた頃、安倍晋三さんは、「まだ若い」と思われた。福田康夫さんにいたっては、「総理になるとは思われていなかった」。
 麻生さんにとって、安倍、福田の二代を挟んだということの意味は、どう出てくるであろうか。
 

ただし、確実にいえることがある。
 麻生さんは、吉田茂と同様に、「『逆境』が呼んだ政治家」かもしれないということである。
 二年前ならば、「小泉の遺産」をを相続できたが、今は、消え失せている。
 「小泉の遺産」というのは、「政権への国民的な支持」、「議会内優位」、「好況」である。
 安倍時代に前の二つが消え、福田時代に最後の一つも消えた。
 そして、今は、日本を取り巻く国際環境は、「大荒れ」の様相である。
 そうした「大荒れ」の時期には、「船を難破させない」ということに全精力を注入するしかない。
 政治家・麻生太郎の責任は、そうしたところにしかないよう気がする。
 麻生さん自身は、自分を「有事」の人間と見ているようであるから、過去三度負けたこでは、却って「いい舞台」を得たと思っているかもしれない。
 人間万事、塞翁が馬である。

■ 三菱UFJ銀行が、モルガン・スタンレーに出資し、筆頭株主になるそうである。
 行楽シーズン中に、バス旅行に出かける予定でああったが、急遽、虫垂炎にかかっために入院した。
 退院後、大事を取って、旅行をキャンセルして、自宅で静養することにした。
 ところが、その乗るはずであったバスが日程中に事故に巻き込まれて、死傷者多数という惨事に相成った。
 虫垂炎にかかって良かっというわけではないであろうが、それ以上の「災難」に巻き込まれずに済んだ。
 そんなところであろう。
 こうしてみると、日本には、確かに「運」はある。
 それにしても、「ゴールドマン・サックス」と「モルガン・スタンレー」は、やはり生き残ったということであろうか。
 三菱UFJ-モルガン・スタンレーで組むなどというのは、戦前にもあったような話である。
 「主流」は、そうして続いていく。
 人間万事、塞翁が馬である。

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Comments

麻生さんをどのように映すかで巷のイメージ、そして 今後の政策が見えてきそうです。
選挙や組閣が行われる度に批判的な評価をとりあえずはしてみる、後は風の吹くまま論調を変える。このような風潮が特に総選挙になるとテレビでよく見る景色のような気がします。マニュフエストに具体性が… もっと思いきった政策を… これでは今までとはさして変わらない… 消費税は果たして何時、如何程?…など個人的な感想ですが耳障りな言葉がよく飛び交います。
映像の流し方に問題があるのか、そうした耳障りな言葉を受けた上での発言しか聞こえて来ませんでした。今本当に何をしなくてはならない状態なのか、その熱が伝わって来るような言葉を発して欲しかったですし、流して欲しかったです。
もしかしたら、麻生さんは逆境でないと評価されない方なのかもしれません。今のように状況がめまぐるしく変わる時代で無ければ、安部さんも福田さんももう少し首相でいれたと思います。

Posted by: へきぽこ | September 24, 2008 at 03:23 AM

さしずめ麻生総理のライバルは民主党であり、敵はマスコミであるみたいなものでしょうか。
政治の責任である部分と、世の中の流れである部分を混同して批判するのはお門違いですから。

特に上から目線で茶化すような似非評論家ではなく、学と術をまともに論じられる人にもっとマスコミに出てほしいものです。

Posted by: に | September 24, 2008 at 08:51 PM

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