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September 09, 2008

日米関係の構図

■ 派閥単位で事前に誰を推すかが表明され、投票は「儀式」以上の意味を持たなかったというのが、安倍、福田両総裁誕生の経緯である。小泉総裁誕生時には、下馬評は「橋本龍太郎優勢」であった。この下馬評が覆されたことが、一種の「サプライズ」となり、それが「小泉人気」の出発点になった。
 ところで、10月解散、11月投票という線で政局が動けば、来年以降の日米関係は、次の4つの組み合わせのいずれかで動くことになる。

Ⅰ  自民党主軸内閣 × マケイン共和党政権
Ⅱ  自民党主軸内閣 × オバマ民主党政権
Ⅲ  民主党主軸内閣 × マケイン共和党政権
Ⅳ  民主党主軸内閣 × オバマ民主党政権 

 この4パターンの中で、どれが、最も「安定した」日米関係に寄与できるであろうか。
 鍵は、マケイン、オバマの政権が生み出す「波」に、自民党、民主党のどちらがうまく乗れるかということである。

 とりあえず、マケインーペイリンで政権を取った場合を考える。
 東アジア情勢でいえば、北朝鮮の扱いは、火種として残る、
 北朝鮮は、最近は、核プロセスを停滞させたりしている。ただし、こうした北朝鮮の「おちょくり」は、かなり危険な兆候である。
 北朝鮮に対する「宥和」策が、マケインの執政が始まる来年以降も継続するとは考えにくい。北朝鮮の「おちょくり」に業を煮やしたマケインが、武力制裁を決断したら、日本は、どうするのか。
 ここで、日本には、「真実の瞬間」が訪れる。
 麻生太郎であれ他の総理であれ、自民党主導内閣ならば、マケインの足を引っ張るようなことはやらないであろう。小沢民主党内閣ならば、ちょっと判らない。もし、小沢内閣が、小泉内閣並に、明確な対米協力の態度を取れば、今まで不安があった分だけ、、「意外と、やってくれるじゃないか…」という反応に変わるかもしれない。もっとも、そうした可能性が生じる前提は、党外であれ党内であれ「社会党出身者」には、内治分野には関与させても、外交・安保分野には手を付けさせせないという対応が取れるかということであろう。

 それならば、オバマ・バイデンならば、どうであろうか。
 ビル・クリントン政権期の前例を踏まえると、北朝鮮に対して「荒っぽい」ことをしないとは、間違いなく断言できない。実際、キム・ヨンサム元韓国大統領の証言では、「クリントンが北朝鮮を攻撃しようとしたのを、自分が必死に止めた」というくらいである。オバマも、米国の指導者として、「やるときはやる」のであろう。

 こうして考えると、北朝鮮の「おちょくり」は、いかにも愚かである。
 米国の歴代政権の対外政策を見ると、第一期政権時に「果断な手」が打たれている。
 そのことに、日本は、対応できるのか。

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Comments

北朝鮮がまたおちょくりはじめてるという事は彼等はある程度の仕返しを想定しておちょくっているのかもしれません。という事は米国を以前ほど恐れていないのかもしれません。ビルの時と違い米国は財布も武力も衰えはじめたのか、そのように見せているのかは分かりませんが以前ほど力強く感じない面もあります。一方北朝鮮は国交がある中国やロシアが力をつけてきたり、EUとも接近し始めているのもあり以前より孤立している印象は無いように見えます。ひたすら米国追従で周りの情勢から目を背けていた感のある日本が一番問題があるように思います。もし米国が拳を振り上げたら、日本は決断しなければならない時が来ます。もし外務省がまだこれから先も米国追従を望んでいるならば、米国が拳を振り上げても本気で振り下ろすことは無い事を願うでしょうし、日本が先陣を斬ることもまず無いと思います。以前ほど北朝鮮に脅しが効かなくなってしまえば、更なるおちょくりが待ってるかもしれません。ここ5年位で世の中が変わる速度を強めた感じがします。日本のメディアでは福祉など国内政策ばかりを取り上げている印象がありますが総裁選挙で注目が集まっている時期でもあるので、もう少し対外政策にスポットを当てて欲しいです。

Posted by: へきぽこ | September 10, 2008 at 11:55 AM

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