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August 25, 2008

野球の重み

■ 「星野ジャパン」の敗戦は、一大痛恨事である。
 この数日の反応は、野球という球技が、日本人にとって如何に身近なものであるかということを物語っている。
 振り返れば、野球が日本にもたらされたのは、明治初年である。
 明治二十年代には、正岡子規らが後の東京大学で野球に興じた。この経緯は、来年辺りに放送されるNHKドラマ『坂の上の雲』でも描かれるはずである。
 以来、、明治36年の早慶戦を機に大学野球が始まり、大正年間には旧制中学野球が始まった。
 結局、日本人は、米国人を除けば、世界で最も永く野球をしてきた人々なのである。
 故に、此度の結果は、勝ち負け云々よりも、そうした歴史にふさわしい野球を示せなかったということが、問題なのであろう。星野仙一監督は、「メダルが取れなくて申し訳ない」ではなく、「無様な野球をして申し訳ない」と語るべきであった思う。実際、北京での「星野ジャパン」のパフォーマンスは、内容が薄いものであった。野球関係者は、「負けたから批判されている」などと思わないほうがいいであろう。
 加えて、野球は、日米関係を紡ぐ大事な資産である。野球がある限りは、日米両国は絆を保っていける。
 戦時中の「鬼畜米英」が観念に過ぎなかったのは、開戦の僅か七年前に来日したベーブ・ルースの記憶が残っていたからであろう。そして、終戦三ヵ月後には、早くもプロ野球東西対抗戦が行われ、翌年からペナント・レースが始まっている。こうした歴史の上に、野茂英雄を実質上の魁とする日本人メジャー・リーガーtがいる。だから、日本では、野球を衰退させるわけにいかないのである。
 最後に、星野監督には、来年三月のワールド・ベースボール・クラシックで再び指揮を執らせるという話があるようである。
 雪斎は、それは避けるべきことであろうと思う。
 「敗北につながる指揮を行ったのに、きちんとした総括を行わずに汚名返上の機会を与えるべく指揮を執らせ続ける」というのは、どこかで見た風景ではないか。
 それは、インパール作戦時の牟田口廉也中将の話である。戦線が壊滅状態になっているのに、陸軍上層部は、牟田口を更迭することもなく指揮を執らせ、犠牲者を増やし続けたのである。
 星野仙一は、「平成の牟田口廉也」と呼ばれることになるのか。それは、まったく以て見たくない風景である。
 それならば、誰に任せるのか。
 王貞治監督や野村克也監督ならば、まず異論が出ないであろう。
 ところで、一時期の常勝・西武を率いた森祇晶監督を推す声は、ないのであろうか。

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Comments

残念ながら星野監督は前向きだそうです(!!)。他の監督もこんな重責など引き受けたくないようで、平成の牟田口廉也は100パーセント確実です。

まあそれでいいんじゃないでしょうか。

もう日本はアメリカにとって重要な国ではありません。これからはアメリカの戦争で血を流す朝鮮半島の人間が重宝され、野球でも彼らがクローズアップされるでしょう。イチローや野茂などもう過去の人物、中国も韓国もこれから野球は果てしなく強くなり、日本など永久に予選落ちでしょう。

日米の絆などにすがらずとも生きてゆけるすべを探す事こそ大切なんじゃないですか。オリンピックから野球が無くなる事自体そういう事を日本に教えているのじゃないですか。永遠に輝く星はありません。

Posted by: ペルゼウス | August 26, 2008 01:42 AM

世界の多極化というなかでこれからスポーツも次々にライバルが現れ、日本のメダル獲得数や優勝回数が減る事はあっても増える事は絶対ありえません。

なるほど、今まで輝かしい歴史もわが国にはあったでしょう。それは確かに対米追従の成功であり、大いに価値はありました。しかしそういう時代はもう終わったのです。日本など選ばれた国ではなく、世界の国の一つに過ぎない。そういう正しい認識をすることがすべての一歩です。

Posted by: ペルゼウス | August 26, 2008 09:07 AM

統括しかり選出も含めて五輪にはシーズン中という事もあり思うようにいかない場合もあります。WBCはオフなので 思いきって オールスターのようにファン投票選出はいかがと思いますか?

Posted by: へきぽこ | August 26, 2008 10:31 PM

>西武を率いた森祇晶監督を推す声

ぐっちー氏の所にもコメントを書きましたが(まだ反映されていない)、同意します。
華が無くプロ野球の監督としては失格でしたが、代表監督は勝てば良い。
最適な人材だと思います。

Posted by: K | August 27, 2008 02:15 AM

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