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March 31, 2008

年度末の「正論」欄論稿

■ 本日、『産経新聞』「正論」欄には、雪斎の論稿が掲載される。
 今月二度目の掲載である。とはいえ、「正論」欄には、過去十年で百数十編の論稿を書いているから、決して書きすぎというわけでもない。時評は本来、最低でも一週間に一度のペースでやるべきものであろうけれども、そうしたことが叶わないのであれば、三週間に一度くらいのペースで書くのがよいのであろう。
 一昨年、昨年は、他の仕事に精力を費やしていたので、「正論」欄に書く論稿は減っていたけれども、そろそろ平常への復帰である。
 もっとも、「正論」欄執筆陣の中では、現在の雪斎の立場は、完全に「正論左派」であろう。雪斎は、雑誌『正論』には率直に書きにくいけれども、新聞の「正論」欄には割合、簡単に書けるところがある。新聞は、同人誌ではないのであるから、そうした異分子を受け入れる幅は、雑誌よりもあるのである。
 本日の「正論」欄論稿は、民主党を思いっ切り叩いた先回の論稿に比べれば、はるかに穏当なものになっているはずである。

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Comments

雪斎さんの正論拝読しました。いまだに「権力の使い方」を練習している民主党にも呆れてしまいますが、そもそも、どうして民主党はそのような節操のない「党争の具にしてはいけない案件を狙い撃ちにして党争の具に」する行動に出ているのでしょうか。それは、民主党にとっては、「安全保障、対外関係、国際経済といった」問題は重要ではないのです。どうしてか。それは民主党の成り立ちを見れば明らかですが、国としての根幹に関するそのような党内議論は決してまとまらないのです。私としては、そのような集団をとても政党とは認知できません。そんな危なっかしい集団に政権を任せても良いと感じている国民が、半数以上いる事も嘆かわしい限りです。雪斎さん、もう少し冷静に専門家の目で、実物大の民主党を白日の下に曝して下さい。

Posted by: てっど | March 31, 2008 at 07:44 AM

今回の日銀総裁問題における民主党の「財金分離」論を、まさしく統帥権干犯問題になぞらえる意見もありますね。(例えば僕のブログでは、3/12のエントリーの銅鑼衣紋さんのコメントが、そういう考え方です)
http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20080312/1205294445

民主党は「財金分離」論で日銀の独立性を重要視していますが、独立性があまり行き過ぎると、日銀は何をしても独立性を盾にして責任を回避できる状況となってしまいます。「財金分離」論を論拠にして、日銀プロパーや日銀政策への賛同者ばかり執行部に加え、財務省出身者やインフレ目標論者を排除している民主党は、日銀を内閣や国会のコントロールが及ばない独立王国にする手助けをしており、統帥権干犯問題問題で軍の「独立性」を決定的にしてしまった政友会の二の舞を演じているというわけです。w

日銀がその「独立性」を盾にして、日本経済や世界の金融市場の状態を無視して、一方的な金利の「正常化」(=利上げ)に走るような状況にならなければ良いのですが。

Posted by: Baatarism | March 31, 2008 at 12:41 PM

こんばんは。ご紹介の記事、興味深く拝見しました。
歴史学者・小林道彦氏は満州事変について、「関東軍というそれ自体は小さな政治的存在が、日本の国策全体を動かすことができたのは、陸軍をも含めて国内のほとんど全ての政治勢力が分裂状態に陥っていたからである」と指摘しています(『20世紀日本と東アジアの形成』第6章、ミネルヴァ書房)。
今の民主党の「暴走」と内外政の混乱状態を見ると、昭和初期と現在の政治状況は類似していると言えるのかもしれませんね(政治以外の状況はかなり違いますが)。

そういえば、日銀総裁人事に関する福田首相のコメントで、統帥権干犯問題で攻撃された浜口雄幸首相の言葉が引用されていたことを思い出しました。

ただ付言すると、迷走しっぱなしの福田内閣とは違い、統帥権干犯ではないかと大騒ぎになった軍縮条約については、浜口内閣が反対する軍や枢密院をねばり強く説得して批准にこぎ着けています。
問題はその後で、「海軍は兵力不足と言っていたが国防の責任は如何」との質問を受けた幣原首相代理が「現にこの条約は(天皇が)御批准になっておりますので・・・」と口を滑らせたため、野党が「陛下に責任を帰すとは何事か」と激怒、帝国議会は大混乱に陥って予算成立さえ危うくなったんですね。
しかし、テロに遭難し療養中であった浜口首相が登院するようになると、この混乱もピタリとやみ、議会も無事乗り切ることができたということです(このときの無理が浜口首相の死期を早めたと言われていますが・・・)。

つまり「統帥権干犯問題」の教訓としては、「どんなに政争で混乱しても政治家の勇気と指導力で乗り越えられる」ということもあるのだと指摘しておきたいです。

Posted by: 板倉丈浩 | April 09, 2008 at 02:05 AM

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わたしも何度か現在の与野党の対立を民政党と政友会の党争にたとえてきたわけですが、 [Read More]

Tracked on April 01, 2008 at 12:33 PM

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