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February 13, 2008

空港外資規制は是か非か

■ このところ、政府部内で紛糾の材料になっているのが、空港外資規制の一件である。
 国土交通省が規制を掛けようとして、金融担当大臣経済財政担当大臣が異論を唱えた。
 自民党内でも同意が得られず、「外資規制」のための法案がたなざらしになっている。
 これが現状である。
  

結論からいえば、今、何故、「外資」という言葉でひとまとめにしようとするのであろうか。
 雪斎の感覚からすれば、「外資」であれ「内資」であれ、「どのような株主か」が問題である。
 今、問題になっているのは、羽田空港運営会社の筆頭株主が豪州系外資ファンドということらしいけれども、留意されるべきは、その外資ファンドが空港の運営にプラスになっているかということでしかないのである。
 日本は、他の色々なところで外国に頼っている。
 普段、口にするギョーザ造りまで中国に頼っていたわけである。
 ならば、今さら「外国嫌い」を言っても、仕方があるまい。
 結局、「有事」にきちんとした対応が取れる仕組を構築するのが、急務である。
 「ギョーザ『有事』」も、まともな対応が始まるまでに一ヵ月以上の時間が経っている。
 こうしたことを是正するのが、先であろう。
 こうした「有事」対応に拙さを残したままで、何かが起こったときに「外国嫌い」に走るから、おかしなことになる。
 国土交通省の説明では、「外資規制」の理由は、危機管理上の考慮らしいが、どうにも、ピーンと来ない説明である。「有事における対応」と「平時における外資規制」とは、どのように整合するのであろうか。

■ 久しぶりに、まともな政治コメントを書いた気がする。
 雪斎には、気力の「リハビリテーション」は、これが一番いいのかもしれない。 

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Comments

 改正建築基準法等、最近の国土交通省は失態続きなので彼らが何かやろうとすると、思わず身構えてしまいますね。

 雪斎先生の「リハビリテーション」、これからも期待しています。

Posted by: ささらい | February 13, 2008 at 11:27 PM

日本空港ビルデングの件に関しては、WBSでフェルドマンさんが、天下り役員が困るからだろうと憤っていました。
収益のほとんどが不動産によるものなので安全保障とは関係なさそうですし、あの立地で利益率が3%以下というのは一般の株主から見ると納得しかねるかもしれませんね。

Posted by: tnb | February 14, 2008 at 01:21 AM

『外資規制』は、どうもわからんことが多い世界です。
米国も、石油分野での中国からの投資話に対しあとだしじゃんけんで規制をやっていたような気がします。
何となく中国だから仕方ないんじゃないのという感じで見過ごしていましたが、諸外国はしたたかにやっているような気がします。
日本空港ビルディングの利益率が低いのがおかしいなら、それに日本国内勢の株主は何も言わんのでしょうか?
日本国内の大口株主同士のなれあい打破に外国の進駐軍さまの力を借りなければならんというのは、なさけないですね。
雪斎先生が書いておられるように、もう少しきめの細かい議論、国としての戦略が必要なように思います。
『戦略』もただオープンにすればよい、あるいはこの部分は心配だから閉ざせばよいというような荒い議論ではなく、どうすれば普通の特別の能力があるわけではない一般の国民がより豊かに生きていけるような社会になるのかという、地に足のついた視点からの国のデザインをしっかりやってもらいたいと思います。
若者の(半)失業・人材劣化が一番心配です。

Posted by: Keisuke | March 09, 2008 at 02:27 PM

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