« January 2008 | Main | March 2008 »

February 26, 2008

沖縄への「共感」

■ 過日、雪斎の許に、保守系知識人を中心にして作られた「シンクタンク」への入会案内が回ってきた。
 しかし、雪斎は、それには乗らなかった。
 政策を検討するためには、「様々な可能性」が考慮されなければならない。だが、この「シンクタンク」に名を連ねている人々の顔触れから判断すると、「様々可能性の検証という誠に地味な作業が行われるようには思えない。
 最初から、「保守イデオロギー」に染め上げられた政策を大した検証もせずに提言するのであろうと読めた。
 故に、件の「シンクタンク」もまた、「政策研究の場」」というよりも、「政治運動の場」に堕す可能性が高い。
 歴史教科書にせよ教育にせよ、近年の保守論壇の面々は、その程度の差はあれ、政治運動家になっている。政治運動家は、国論の分裂という事態を何とも思っていないし、持論を通すためならば、「大衆運動」に手を染めるのも躊躇しない。保守論客の「ユートピア」論議の光景が、出現するのである。
 昔、シャルル・ド・ゴールは、アルジェリア動乱の最中にあった頃を振り返って次のように書いた。
 「私は国民感情を徐々に国益に合致させて行き、決して国民の分裂をきたさぬように、ことを進めようとしていたのである」。
 「国民の分裂を来さぬように」。これを実現するには、イデオロギーは、最大の敵なのである。

Continue reading "沖縄への「共感」"

| | Comments (5) | TrackBack (1)

February 22, 2008

オバマの勢い

■ バラク・オバマの勢いが止まらない。
 

Continue reading "オバマの勢い"

| | Comments (6) | TrackBack (1)

February 20, 2008

コソヴォ雑感

■ 少し前、オーストリア・ハプスブルク家の当主という人物がインタビューに答えて、「私は、ヨーロッパ人だ」語っていたのを視たことがある。そういえば、今の欧州連合というのも、見方によっては、多様な民族を包み込んだ「帝国」であるといえなくもない。このハプスブルク家当主の幼少時には、まだオーストリア・ハンガリー帝国の枠組は存在していたのであるから、彼にしてみれば、欧州連合の枠組は、「結局、昔に戻っただけのこと」なのかもしれない。
 ところで、こうした「帝国」の枠組に最も激しく反発しているのが、セルビアであり、そのセルビアに肩入れしているのがロシアであるという構図は、百年前と今とでは、さほど変わっていないようである。サライェヴォ事件の折、オーストリア「帝国」皇太子夫妻の暗殺に及んだのは、セルビアの民族主義者であった。
 コソヴォ独立は、セルビアにいわせれば、「米国とEUの陰謀」らしいし、ロシアにとっては、「法的根拠はない」ものであるらしい。EUの中でも民族独立運動の火種を抱えるスペインやルーマニアは、コソヴォ承認に難色を示したようであるけれども、結局、「オーストリア帝国・西欧 vs セルビア+ロシア」という構図が復活している。これで、セルビア民族主義者が騒動を起こそうものならば…。ちょっと考えたくない話ではある。
 案外、こういうコソヴォ絡みの西欧とロシアの対立というのは、日本で議論されている以上に根が深い。欧州連合の拡大なるものは、西欧「帝国」の版図が東方に広がったものであるという側面があるので、西欧世界に対する「劣等意識」を抱えるロシアにとっては、それ自体は気分のよくないものであるのは間違いないであろう。だから、今後、米国にせよ欧州連合にせよ、あまりロシアを刺激しない手を打てるかということが大事になるであろう。

Continue reading "コソヴォ雑感"

| | Comments (2) | TrackBack (0)

February 14, 2008

日本の位置

■ このところ、昼間のテレビ東京系列で『大忠臣蔵』を放映していた。大石内蔵助を演じていたのが、三船敏郎さんである。よくよく考えれば、日本の物語では、ナンバー2、3辺りの人物が主人公になる事例が多い。『忠臣蔵』は、その例である。『水戸黄門』も、「先の副将軍」が主人公である。

Continue reading "日本の位置"

| | Comments (7) | TrackBack (0)

February 13, 2008

空港外資規制は是か非か

■ このところ、政府部内で紛糾の材料になっているのが、空港外資規制の一件である。
 国土交通省が規制を掛けようとして、金融担当大臣経済財政担当大臣が異論を唱えた。
 自民党内でも同意が得られず、「外資規制」のための法案がたなざらしになっている。
 これが現状である。
  

Continue reading "空港外資規制は是か非か"

| | Comments (3) | TrackBack (0)

February 12, 2008

傷だらけの人生

■ 今までにj経験したことのない「絶不調」状態が続く。身体障害に伴う条件の悪さも、今までは気力と体力でカヴァーできていたけれども、これからは、そうもいかないと悟った。生活のスタイルを根本的に見直す必要がありそうである。
 それでも、「朝日新書」草稿脱稿以後の作業は、粛々と続く。校正に伴う補筆やら註、参考文献一覧作成やらという作業である。これは、これで難儀な作業である。
 担当の編集者H氏からは、「エキサイティングな原稿だ」というコメントをもらった。少しは、意を強くした。
 「右を向いても左を見ても、馬鹿と阿呆の絡み合い。どこに男の夢がある…」。
 確かに、そうした風情の原稿である。
 結局、雪斎の人生は、」何時も、「傷だらけ」だった。
 子どものときは、転んでばかりで生傷が絶えなかった。
 大人になってからは、「右」にも「左」にも喧嘩を売って、両方から叩かれていた。
 これからも、そうなのであろう。

Continue reading "傷だらけの人生"

| | Comments (2) | TrackBack (0)

February 05, 2008

立春の雑感

■ 雪斎は、このところ急速に体力と気力に「萎え」が生じてきている。二十歳代、三十歳代に成功を追い求めて「無理」を重ねた付けが一挙に回ってきたような感じではある。脳性小児麻痺の重度身体障害を抱えた状態で世間で張り合っているのだから、どこかで必ず無理をしたはずだと思っていたら、案の定といったところである。
 

Continue reading "立春の雑感"

| | Comments (7) | TrackBack (1)

« January 2008 | Main | March 2008 »