「感染爆発」
■ 「日本人は追い込まれなければ何もしない国民なのであろう。だが、それは日本人が二流の国民であることを自ら認めることである」。
高坂正堯先生が、このようなことを書いていたと記憶する。
昨日のNHKニュースでも伝えられたけれども、新型インフルエンザの「感染爆発」に対する予防態勢は、日本では全然、出来上がっていないのだそうである。
米国では、「有事」には、歯科医のように凡そ畑違いの分野の医師も動員して対応しようという動きが始まっているのに対して、日本では、そういう「有事」の協力を考えている医師は全体の三割だそうである。
また、米国では、三億人分のワクチンの用意が始まり半年後には大体、確保が完了という段階であるのに対して、日本では、そういう用意は緒に着いていないのだそうである。
録画して確認したわけではないけれども、こうした説明であった。
国家の存在意義は、「必要なときに必要なことができる}ということである。こういう「感染爆発」への対応にも、国家の存在意義が問われている。中国では、鳥インフルエンザの人間間感染が確認されたようである。
これは、年金云々と同じ厚生労働省マターになるけれども、こうした防疫行政は、戦前には内務省マターであった。これは、本来は内務省マターであるが故に、軍事や外交と並んで、国家の第一の仕事なのである。年金などよりは、こちらのほうが最優先に取り組むべきものではないであろうか。
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Comments
まったくおっしゃるとおり、深刻な事態だと思います。
しかしね、格差などたいしたことはないとか、グローバリズムを叫んでいた人たちがその対応が取れない国にして来たのではないですか。
病気の発見にせよ、医者にかかれる層が減る事で危険の発見が手遅れになる事は分かりますし、海外に重要拠点を移すことで、向こうの問題がダイレクトにこちらに押し寄せてくることくらい始めから分かっていたことではないでしょうか。
まあ大切なのはこれからどうするかという事なのですが、グローバリストの人たちは猛反省してほしいですね。
Posted by: ペルゼウス | January 12, 2008 07:00 AM
番組は見ていませんが、鳥インフルエンザ対策については、日本はそれなりに備えているものと思いますよ。
米国のワクチン計画ですが、そのワクチンが有効であるか、はなはだ疑問です。ワクチンはウイルスの抗原型によって効果が異なります。通常のインフルエンザでさえ、流行前に接種するワクチンは「この型が来るんじゃないか」という予測に基づいて生産されますが、その予想が当たらないこと(効かないワクチンをつくってしまう)もしばしばです。
鳥インフルエンザについては、その予想がはるかに困難(これまでの蓄積がないから)となります。
一方抗ウイルス剤(タミフル、リレンザ)は、抗原の型が異なっていても効果が期待できます。厚労省は世界の非難をあびながらも数千万人分の抗ウイルス剤の備蓄をはかっています。
問題は抗ウイルス剤を投与するタイミングが難しいことで、感染初期でないと役にたちません。早期発見早期治療、その態勢の構築が立ち遅れています。
Posted by: pandemic | January 13, 2008 07:37 AM