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November 11, 2007

少し間が空いた四題

■ 前の衆議院総選挙から既に二年を過ぎた。もう、そうう時期なのか。
 □ 「年内解散説」揺さぶる与党 会期延長、民主は「徹底抗戦」
                11月9日14時44分配信 産経新聞
 政府・与党は今国会を12月15日まで35日間延長することを決めた。来年度予算編成を考えるとギリギリの線だ。新テロ対策特別措置法案成立への福田康夫首相の強い意志の表れといえるが、民主党は徹底抗戦の構えを見せている。ただ、小沢一郎代表の辞任騒ぎによる民主党のダメージは大きく、与党は「年内解散」をにおわせる揺さぶりを展開。与野党攻防が激化すれば思わぬ事態になりかねない情勢だ。
 …中略
 そんな中で与党でささやかれだしたのが「年内解散説」だ。自民党執行部では、年内に衆院選をやれば与党の過半数維持は確実だとはじき出したこともあり、野党議員は一気に浮足立った。
 しかし、年内解散で与党が勝っても衆院で3分の2以上を占める可能性はほとんどなく、「3分の2」の再議決条項は封じられることになる。公明党が猛反対することは確実な上、解散のない参院民主党には今ひとつ効果が期待できない。
 それでも野党が強硬姿勢を貫けば、解散風は加速しかねない。ある自民中堅は「郵政解散もそうだったが、小競り合いは何かの拍子で死闘に変わるんだよね…」と困惑顔でつぶやいた。


 解散風が一旦、吹けば、止まらないのが「永田町」の常識である。
 客観的に見れば、自民党にとって次の選挙は現有勢力を目減りさせるだけの結果に終わるであろうから、それはあまりやりたくないものであるのは間違いない。しかも、解散に打って出るタイミングには、二年の猶予がある。「ねじれ国会」という状況での最初の経験は、戸惑いの連続であろうけれども、それが即、解散の「必要性」を意味しているわけではない。
 福田・自民党が解散に打って出るかどうかは、民主党の「頭」を小沢一郎氏が取っている状態が好都合だと福田康夫総理が思っているかどうかで決まる。福田総理が内心、小沢氏を御しやすいと思っているのであれば、「解散やるやる詐欺」に走るような気がする。要するに、解散するぞと煽って民主党を揺さぶるという腹である。逆に、小沢氏を代表の座から引き摺り下ろしたほうがいいと考えているのであれば、福田総理は意外に早期の解散に打って出るであろう。次の選挙で「政権交代」を実現させようと思えば、民主党は現有議席から一挙に120パーセントの議席増加を図らなければならない。小沢氏は、その120パーセント増という途方もなく高いハードルを越えられなければ代表辞任、政界引退である(もっとも、また前言撤回なら話は別だが…)。福田総理が「小沢のいない民主党など烏合の衆である」と思っていれば、これは仕掛けてみる価値があると考慮されていても不思議ではない。
 だとすれば、民主党が「富士川の水鳥の羽音」に驚倒した平家の軍勢と同じように、解散風に怯えていないとも限らない。あまり早くに「選挙モード」に入ると、資金や人材の点で「息切れ」してしまうことがある。もしかしたら、今の解散風というのも、それを見越した術策でないとも限らない。。
 解散権を握る総理の「権力」は、あまり馬鹿にはできないものである。「ねじれ国会」とはいっても、主導権が総理の側にあるという基調は、何ら変わっていない。

■ 先週水曜以降、肩と首筋に激痛が走り、苦悶の時間を過ごす。。
 要するに、一気に冷え込んだところで、うっかり「肩を冷やした」ことによる。
 故に、このところ執筆作業も手控えていた。
 肩と首に負担を掛けないためである。
 なるほど、政治学者は、「肉体労働」ではないけれども、それでも骨身を削った仕事をしていることには違いない。また再発するのは、ちょっと困る気分である。当分、「静養モード」である。

■ この二、三週間、投資家としては、「布団を被って寝ていたい」状況が続いている。
 雪斎保有の株式は、「業績好調・業績見通し上方修正あり、増配あり」のものだけを選別したものである。
 しかしながら、何故か落ちに落ちまくっている。
 今までは、「落ちたら買う」という姿勢で臨んでいた。今週は、「拾っても落ちる」という展開が続いている。
 世界シェア五指に入る鉄鋼会社と世界シェア一位の非鉄金属会社が、ここまで下がるかと思うくらい下げている、
 総ては、サブプイラム・ショックの余波が続いている故である。
 様々な投資指標は、過去五年を見ても、ここまで下がった事例がないことを示している。
 資金が続けば、今は、五年に一、二度あるかないかの「買い局面」であることは間違いないのだが…。
 しかし、それにしても、気分は良くない。
 雪斎も、今は一瞬だけ「反米」論者になっている(苦笑)。
 多分、今週前j半あたりが「午前四時の暗さ」なのであろうと判断する。

■ もういひとつ経済ネタを紹介する。
 □ ブラジル沖に大規模油田と 埋蔵量世界8位に
     2007.11.09 Web posted at: 15:10 JST
リオデジャネイロ(AP) ブラジルの国営石油会社ペトロブラスは8日、同国南東沖の海底に、大規模な深海油田が見つかったと発表した。同社によれば、最大80億バレルの軽油が採掘可能とみられ、これを合わせるとブラジルの石油・天然ガス埋蔵量は世界17位から8位まで上昇する可能性がある。
ペトロブラスによると、新たに発見されたのは、リオデジャネイロの南方286キロに位置するトゥピと呼ばれる油田。深さ2140メートルの海底からさらに、5000メートルの塩や岩の層を掘った先に横たわっている。
ブラジルの石油・ガス埋蔵量は現在、144億バレル。同国が生産、輸出しているのは大半が重油で、精製に必要な軽油は輸入に頼っている状態だ。大量の軽油が自国で産出できれば、「ベネズエラやアラブ諸国と並ぶ石油輸出国」(ロウセフ官房長官)の地位に就くことになる。
この報道を受けてペトロブラスの株価は急騰し、ニューヨーク株式市場では24・03ドル高の116・77ドルを記録した。

 こういう話を聞くと、率直に羨ましい気がする。新潟や秋田沖にでも、大規模深海油田が見つからないかなと夢想する。戦後、旧満州における大慶油田の発見が二十年、早ければ、果たして日米戦争が起こっていたであろうかと唱える声もあるくらい、「資源」発見のインパクトは大きい。
 もっとも、シームレス・パイプを造っている日本の鉄鋼会社は、またまた出番であろうと想像する。…と期待しよう。

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Comments

現在の日本で大規模油田なんて見つかったら
アメリカがうるせーんじゃねえの?
例えあったとしても、アメ軍がいなくなるまで「発見」なんてしていいのか?

Posted by: 洗脳されし昭和三十年代 | November 11, 2007 at 03:31 PM

さてまた慰安婦たちが欧州で大暴れですな。
ニュース見ていましたが、欧州議会も必ず可決するでしょう。
アメリカのイラク侵略には何も出来ず、イランの脅威の前(まあこれもアメリカお得意の戦術ですな)にもうなすすべがない彼らには日本を叩くしか方法はない。如何に努力してもむだでしょう。
シーファー大使に脅されて、逆らうなという結果がこれです。
また雪斎さんは保守のせいにするつもりでしょうが、こんどはそうは問屋がおろしません。欧州もアメリカも西欧化は常に正しい、我々は間違っていないと叫ぶ事では同じで、そのためならどんな事でもやって来たのであり、私は特に驚くつもりはありません。

まあ我々が出来る事とすればイラク戦争の劣化ウラン弾などの被害を告発するとか郵政民営化を報復でやめさせるくらいのことしか出来ますまい。アルメニア人の問題で似た問題を抱えるトルコは軍事的な圧力をかける事でアメリカを追い詰めましたが、ポチ追従路線ではこれも駄目。

確かに保守も駄目でしょう。
しかし人権・民主主義ファシズムという流れを読めないリベラル・左翼勢力も世界に追従する以外に道がない。主張など出来る能力も、相手に対抗してゆくすべもない。第一、絶対自分が正しいと主張する人間たちに対抗しても向こうは100パーセント説得に応じる可能性はない。

この先に待っているのはまたしても日本人の血を流す国際貢献でしょう。もう外国人のためには一滴の血も流す必要はないのじゃないですか。

極端な話海賊の問題ならカネで解決すればいい。

我々は世界の警察官になる必要はない。欧米のいうテロとの戦いに参加して無意味な血を流し、また戦争犯罪だと叩かれるよりは「憲法の制約」を今まで以上に振り回し、「戦争犯罪国家に戦争しろとは笑止千万」と欧米や中国・韓国の若者がより血を流す方向に向けていけばいい。

憲法は一字も変えてはならない。
そして日本人の尊い血を一滴も流す事は許されない。

Posted by: ペルゼウス | November 12, 2007 at 10:40 AM

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