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October 25, 2007

輜重輸卒が兵隊ならば…

■ 一言だけを書く。
 □11大使が31日に合同説明会 11大使が31日に合同説明会 国会議員に給油継続訴え
 インド洋での海上自衛隊による給油活動継続の必要性を訴えるため、米英両国やパキスタンなど計11カ国の駐日大使が31日、与野党国会議員を対象にテロ掃討の「不朽の自由作戦」(OEF)や海上阻止活動に関する合同説明会を都内のカナダ大使館で開催することが24日、決まった。新テロ対策特別措置法案の早期成立に向け、「有志連合」が政府を援護する。
 参加国はこのほか、イタリア、ドイツ、フランス、スペインなどでいずれもアフガニスタンやインド洋に部隊派遣している。シーファー米大使も出席するが、給油活動は「対米支援」との印象を避けるため「極力発言は控える」(在京外交筋)意向だ。
 説明会ではOEF、海上阻止活動に従事している英海軍幹部らが、具体的な活動内容や海自による給油活動の意義を解説。議員側からの質問も受ける。国会日程に影響が出ないよう午前7時半から開始する予定。
        2007/10/24 16:55 【共同通信】

 このミーティングには、民主党は議員を送り込むのであろうか。イラク戦争時には、米国と衝突したフランスやドイツも加わっているオペレーションから抜けるべき理由は、率直に理解しがたい。
 それにしても、日本における軍事の歴史では、ロジスティクス部門は軽視されてきた。く「輜重輸卒が兵隊ならば蝶々蜻蛉も鳥のうち」の言葉も示されるように、第二次世界戦中の日本軍全体にはびこっていたロジ軽視の思考は、インパール作戦の失敗などの事例を通じて幾度となく批判されてきた。今、多くの国々が期待しているのは、その日本のロジ活動なのである。雪斎も、時代は変わったものだと詠嘆する。日本の人々は、このことを喜ぶべきであろうか。雪斎は、率直に喜ぶべきだと思う。故に、日本は、そのロジ活動を堂々と進めるべきであろう。それとも、小沢・民主党は、「テロとの戦い」の前面に立たなければ「普通の国」の軍隊ではないと唱えるつもりであろうか。それこそ、「輜重輸卒が兵隊ならば蝶々蜻蛉も鳥のうち」と同じ発想でははないのか。

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Comments

いつも雪斎さんのブログで勉強させていただいています。基本的に海上自衛隊の活動に私は賛成なのですが、そこで質問させてください。

>「輜重輸卒が兵隊ならば蝶々蜻蛉も鳥のうち」の言葉も示されるように、第二次世界戦中の日本軍全体にはびこっていたロジ軽視の思考は、インパール作戦の失敗などの事例を通じて幾度となく批判されてきた。今、多くの国々が期待しているのは、その日本のロジ活動なのである。

まさにロジスティックは軍事活動の一環であって、反対派からすると「やはり軍事行動」だからいけない、という理屈が成り立つように思われます。少なくともたかが油を補給するくらいじゃないか、とは言いにくい。この点について、どう考えたらいいのでしょうか。

また、これに関連するかもしれませんが、以前の雪斎さんのエントリで民主党の小沢党首の主張は専門家からは相手にされていない、あるいは論破されているだったか記憶が曖昧ですが、そういう一文があったように思います。しかし、小沢党首の主張のうち、武力行使も容認されるという部分さえ取り除けば(後に撤回されたような形だし、それに敢えて言ってみた部分もありそうですから)、純粋に法律論だけ、理屈だけとして受け取るとかなり有効な面があるようにも素人の私には思われました。小沢党首の考えが理論においてもいかに間違っているか、今ひとつよく分からないでいます。雪斎さんはどうお考えになりますか?あるいは適当な記事や本、ネット上の情報で、参考になるものがありましたら、教えてくださいませんでしょうか。

お暇なときにでも、お教えくださればと思います。失礼しました。

Posted by: 由良 | October 25, 2007 at 10:33 PM

言ってることには同意だが、普通に兵站って書きなよ
変な癖直しな

Posted by: 洗脳されし四十代 | October 25, 2007 at 10:47 PM

こんばんは。
私が輜重輸卒と聞いて思い出すのは、日露戦争にまつわる次のエピソードですね。

この戦役に従軍した英国のある特派員は、「駄馬を引いて黙々と歩く輜重輸卒、顔を合わせるとニッコリと笑う。あれほど苦しい勤務をしていながら、この輸卒たちには階級がない。それだからもちろん進級することもない。日本軍の強さはこの輸卒たちの犠牲的精神のもとで培養されているのでは……」と驚きの感想をもらしていた。(陸上自衛隊第13師団司令部編『四国師団史』より)

外国人記者を驚嘆させたこの輜重輸卒たち、インド洋上で黙々と補給活動を行っている自衛隊員とダブって見えるんですよね・・・。
困難な任務遂行の最中にゴルフに興じていた防衛省トップや、政府の不祥事に嬉々とする野党議員を見るにつけ暗澹たる気持ちになりますが、何とかいい方向に向かうことを願わざるを得ません。
浮世離れした御高説や醜い足の引っ張り合いはもう沢山です。
頑張る現場の人たちが報われるような、人に優しい社会になって欲しいです。

Posted by: 板倉丈浩 | October 30, 2007 at 12:04 AM

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