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September 29, 2007

勘助、雪斎、官兵衛

■ 以前、 「溜池通信」「不規則発言」欄で「かんべえさんと雪斎さんの違いは…」と問われた話が紹介されていたけれども、同じ趣旨の取材を雪斎も受けている。「現代における『軍師』とは何か」という趣旨で、Y新聞の●●記者が問い掛けてきたのである。

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September 28, 2007

保守論客の「冬の時代」

■ 安倍晋三内閣の総括が始まっている。たとえば次のような記事がある。
 □ 特集:安倍首相の1年 安倍政権の挫折 「戦後レジームからの脱却」「美しい国」
 長期政権を目指した安倍晋三内閣は、首相自らがその任に耐えられなくなったことで、1年という短命に終わる。「戦後レジーム(体制)からの脱却」を掲げ、内政・外交を問わず目指す政策を力で推し進めながら、終えんは余りにあっけなかった。強気の首相を支えたのは、小泉前政権の遺産とも言うべき衆院での与党の圧倒的多数。しかし、参院選で過半数を失い「数」に頼る政策展開が不可能になったことで、再起への意思は阻まれた。【古本陽荘、田所柳子、大場伸也】
   …中略
 ◇保守派、「冬の時代」懸念
 安倍首相の突然の退陣に、閣内外で政権を支えてきた保守派は落胆を深めている。「リベラル寄り」と位置づけられる福田康夫元官房長官が自民党の新総裁になったことで発言力が弱まるのは確実で、職を投げ出した首相を批判する声も出ている。
 首相のブレーンの一人だった高崎経済大の八木秀次教授は「保守はしばらく冬の時代を迎える」と話す。「安倍首相は保守のシンボルだった。首相がだめだから保守派もだめだとレッテルを張られるのは困る」
 安倍政権の実績についても「教育基本法改正や防衛庁の省昇格、国民投票法制定など歴史に残る政策を実現したが、靖国神社参拝や歴史認識では持論を封印し、外からは分かりにくかった」と疑問を呈し、「政策は正しいが手法が稚拙で内閣全体としてのイメージが悪かった」と総括した。
 首相を囲む「保守論客の会」メンバーのジャーナリスト、桜井よしこ氏は、より批判的だ。辞任劇について「誰も辞めると思わなかった中で、その意外性を埋める説明がどれだけあったか。理解の難しい辞め方だ」と批判。「戦後体制からの脱却をうたった安倍さん自身が戦後日本のもろさを体現していたのではないか。今の日本に対し、安全保障面の自立性や教育などで危機感を感じる人は多い。戦後レジームからの脱却が後退するなら大変残念だ」とも語った。
 保守派内から不満や批判が出ていることについて、東京大の御厨貴教授(日本政治史)は「本人の能力とやろうとすることの間にギャップがあったのに、過剰な期待があった。今になって『情けない』と言うのは筋違いだ」と指摘。「今後しばらく、安倍首相に期待した保守派の活躍する余地はないだろうが、彼らの主張が地に足をつけてないことがはっきりしたので次の戦略を練るべきだろう」と状況を分析した。
                   毎日新聞 2007年9月24日 東京朝刊

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September 27, 2007

よもやま話

■ 「今頃、新聞に載ったのか…」という話である、
□ 不審メール:福田康夫・新首相を送信者と偽る
 福田康夫・新首相を送信者と偽った不審なメールが配信され、福田事務所が削除するよう注意を呼びかけていることが分かった。事務所側は25日午前からホームページに「事務所では一切関与していない」とする文面を掲載している。
 事務所によると、メールは「アジアの一員たることを基軸とする外交」とのタイトルで、末尾には事務所の実際の住所や電話番号などが記されている。「mofa.zip」という名称のファイルが添付されており、ウイルスに感染している可能性もあるという。24日夜、メールの受信者から事務所に問い合わせの電話があり、メールが出回っていることが判明、25日までに同様の問い合わせが10件近く寄せられているという。
               毎日新聞 2007年9月25日 21時17分

 この「偽・福田メール」は、雪斎のところにも入っている。
 実は、以前から、実在の外務官僚と安全保障研究者の名を騙った「偽メール」が、雪斎のところに時々、入っていた。文面は、記事にも書いてあるとおりである。
 多分、某国の関係者辺りがメール・アドレスを入手して、「偽メール」をばら撒いているのであろうと想像する。
 ただし、「工作」としては、余り意味があるとはおもえない。「何をやってんねん…」と思う、

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September 25, 2007

福田康夫「男も女も黙って働こう}内閣発足

■  福田康夫内閣発足である。
  町村・官房、高村・外務、石破・防衛、渡海・文科の閣僚を除けば、全閣僚が再任である。
  麻生太郎氏支持に回った鳩山・法務、甘利・経産の両閣僚も再任である。
  要するに、「好き嫌いなど言っていられない…」といったところであろう。
  「福田なら日本は駄目だ」というような言辞を吐いた御仁達は、反省すべきである。
  「統治」は宰相が一人でやる仕事ではないのである。
  さて、雪斎も福田内閣の発足を嘉し、渾名を付けてみよう。

  福田康夫「男も女も黙って働こう}内閣

  これでどうであろうか。

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September 24, 2007

自民党四役への取り敢えずの所見

■ 午後五時からは、安倍総理の「院内会見」を観る。五十過ぎの人物にしては、異様に「老けた」印象がある。今後は、のんびりと各界の人士と幅広く交わるのがよいであろう。
 ところで、自民党新体制の布陣は、下記の通りである。

福田康夫 総裁
幹事長         伊吹文明
政調会長       谷垣禎一
総務会長       二階俊博
選挙対策委員長   古賀誠
幹事長代理      細田博之
国会対策委員長 大島理森

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September 23, 2007

総裁選挙、取り敢えずの所感

■ 自民党総裁選挙は、福田康夫候補330票、麻生太郎候補197票という結果になった。 
 この結果は、自民党の「復元力」、「バランス」を証明したと評価されよう。
 これで「麻生太郎カード」は、完全に温存される。福田新総裁の執政が、たとえ不首尾に終わるにしても、「次」の座には、麻生太郎氏が就くことになるであろう。それが示されたのが、「197」という数字の意味である。「197」という数字は、派閥の議員数を機械的に足した数字ではないから、「古い自民党に戻った」という批判も当たらないであろう。また、「麻生カード」を必要としたのは、自民党であったけれども、福田新総理の足許を脅かす存在であってはならない。200に満たない「197」には、そういう意味合いも込められている。
 かくなる上は、是非、福田康夫総理、麻生太郎外務、町村信孝(与謝野馨)官房長官、高村正彦防衛、谷垣禎一財務といった陣容での執政を見たい気がする。山崎拓氏には、副総理として常時、福田新総理の相談役の立場に就いてもらえればよろしい。「鬼門」の農水大臣には、加藤紘一氏で、どうであろうか。「保守」、「リベラル」云々ではなく、「黙って仕事が出来る」布陣を考えれば、こういう発想になる。
 「福田ー麻生」という線で、あと五年は政権運営が出来るはずである。その間に、「次の次」を担える人材が育てば、よろしいということである。
 雪斎は、自民党員であったことが一度もない。だが、自民党は、誠に観察していて「飽きない」政党であると思う、此度の総裁選挙も、色々と考えるネタをもらった。

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September 22, 2007

「今夜の一枚」特別編

■ 「今夜の一枚」の特別編である。
 ● 「コンドルは飛んで行く」三種
①  ルイス・デラカイエ 『アンデスの風』
 / ケーナフルートの音色を初めて聴いた。これは、かなり驚く。
② ウェイウェイ・ウー 『LOVER’S TEARS』
 / 二胡による「コンドル」の演奏である。ウェイウェイ・ウーさんは、雪斎にとっては一番の「お気に入り」の二胡奏者である。「コンドル」は、味わい深いけれども、このアルバムの「肝」は、「夜来香」なのであろうと思う。
③  ポール・デズモンド 『 Bridge Over Troubled Water: 明日に架ける橋』
 / クール・ジャズの第一人者であるポール・デズモンドのサックスによる「コンドル」は、やはり「アンデス」を飛んでいない。

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September 21, 2007

民主党が「テロ黙認政党」と看做される悪夢

■ 雪斎が以前から唱えていたことは、既に外務省が実行に向けて動いていたようである。
 □ 国連決議案、民主説得の材料に=政府、米英仏通じ働き掛け
                    9月19日13時5分配信 時事通信
 アフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)の活動を延長するための国連安全保障理事会決議案に日本の海上自衛隊によるインド洋上での給油活動に対する「謝意」が明記されたことを受け、政府は海自の活動継続に反対する民主党に翻意を促していく考えだ。ただ、民主党の鳩山由紀夫幹事長は決議が採択されても給油活動継続に反対する方針を貫く考えを示しており、同党が方針転換する可能性は低い。
 与謝野馨官房長官は19日の記者会見で「国際社会が日本の活動をどう評価しているか、将来の日本の活動にどういうことを期待しているか、決議案を通じて理解できる」と強調。高村正彦防衛相は記者団に「一番大きな反対理由はなくなるのではないか」と述べ、民主党の態度の変化に期待感を示した。
 政府は、海自の活動継続に民主党の反対姿勢が硬いため、インド洋で海自から給油を受けている国連安保理常任理事国の米、英、仏を中心に、ISAFの活動延長決議案に自衛隊の活動について盛り込むよう、先月以来働き掛けを続けてきた。ただ、決議案自体は武力行使を認めるものであり、本文に自衛隊の活動を盛り込むことは見送り、前文に書き込むことにした。 

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September 18, 2007

「米飯と紫葉漬け」の統治

■ 大学のほうも今週から後期授業開始である。
 自民党総裁選挙は、福田康夫氏優位の流れは、変わっていない。とはいえ、麻生太郎氏の演説には、「陽性」の魅力がある。「福田総理―麻生外相」、もしくは「麻生総理―福田官房長官」という内閣の布陣を見てみたい気がする。とすれば、「福田総理」の下での官房長官が誰になるかが非常に気になるけれども…。
 来週明けには、雪斎も、内閣発足に際して、論稿を用意しなければならない。
 それにしても、次の安倍内閣総括記事には、驚倒した。こういう言説が安倍内閣の失速を招いたことは、間違いない。順境の時期に「運が良かった」と振り返るのは、思慮の証明であるけれども、逆境の時期に「運が悪かった」と語るのは、退嬰の極みである。安倍総理は、「コアな支持層」の質が誠に劣悪であったような気がする。もし、安倍総理が政治家として再起を目指すのであれば、こういう層を排除しなければなるまい。

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September 14, 2007

「福田総理」への道

■ 今日も一言だけを書く。
 「ポスト安倍」は、福田康夫元官房長官支持の動きが急速に広がっているようである。
 小泉純一郎前総理の「福田支持」明言が一気に流れを作ったようである。
 雪斎は、「福田総理」誕生なら、それを歓迎する。
 実際のところは、雪斎は、「永田町」の重鎮政治家の中では、福田氏には山崎拓氏と並んで親しみを感じてきた。福田氏は、色々な意味で「中庸を得た」政治家である。色々なところに目配りをした統治が行われるであろうと期待できる。
 「福田で次の選挙で勝てるのか…」という懸念があるのは、承知している。しかし、自民党にとっては、次の選挙は「負けなければ勝ち」という選挙なのである。福田総裁になれば、自民党は「負けない」体制を構築すればよいのである。
 それにしても、麻生太郎幹事長の党内人気が、ここまで乏しいとは、意外であった。多分、幹事長就任以後の言動が嫌われたのであろう。麻生後継は、既定路線だったと思うのであるけれども…。
 もっとも、この展開には、保守論壇方面は、歯軋りしていることであろう、。
 だが、そうしjた保守論壇方面の言う事など、無視すればよろしい。安倍総理の執政を頓挫させたのは保守論壇方面にも責任があるということを自覚しない御仁達には、救いはない。
 雪斎は、幾度も書いている。
 「『思想』を実現するために『政治』があるのではない。『政治』を解釈し、説明し、そしてそれに幾分かの影響を与えるために『思想』があるのである」。
 その点、安倍総理は、自分の保守「イデオロギー」に引っ張られすぎた。「お友達内閣」といっても、自分の保守「イデオロギー」に近い人々だけを重用したというのが、実態であった。
 今度こそ、「イデオロギー・フリー」の重厚な統治を観たいものである。

■ 追記、コメントを三件、誤って削除したようである。
 コメントを寄せた各位にお詫びする。

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September 13, 2007

売家と唐様で書く三代目

 「9・11」前後には、何かが起こる。二十一世紀に入ってから、そうしたことが実感される。「9・11」テロ、小泉純一郎訪朝、安倍晋三内閣発足、そして此度の退陣表明である。
 「売家と唐様で書く三代目」…か。そうした戯言が頭を過ぎる。
 せめて、安倍総理には、内閣総辞職前日に、「集団的自衛権行使に関する政府解釈を見直します」という声明を出してもらいたいものである。今のままで辞めれば、最後の将軍・徳川慶喜に似た印象だけが世に残ることになるであろう。もし、安倍総理が「元総理」として政治的な影響力を残そうと願うならば、そうした「暴挙」に及んでもらいたいものである。その点、安倍総理の「仕事」は、まだ終わっていない。

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September 12, 2007

「九月」の衝撃

■ 午後一時、安倍晋三総理辞意表明と伝えられる。
 「ありえない。所信表明演説の翌々日だろう…」。
 これが、first impression である。
 演説以後の48時間に、何が起こったのか。

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この世は総て「遊び」の舞台。

■ 「タイガースが強いな…」と思っていたら、案の定、下記のような記事が配信されていた。

 □ 阪神快進撃で関西経済に刺激、年末高相場の期待も
                   2007年09月10日17時55分
 [東京 10日 ロイター] プロ野球の阪神タイガースが快進撃している。地元では熱狂的なファンが多いだけに、阪神が優勝ともなれば関西圏のムードが明るくなり、経済にも刺激を与える期待材料になるとの見方が少なくない。過去2回のリーグ優勝時には年末高となった株式相場のアノマリーを注目する向きもいる。
   …中略
 他方、阪神優勝と株価動向のアノマリーについて、マーケット関係者も注目し始めた。ある中堅証券の情報担当者によると「あくまでもアノマリー現象と割り切ってとらえる材料だが、阪神優勝の年は年末にかけて株価が上昇した経緯がある」という。
 阪神が優勝した2003年と2005年の10─12月(9月末日終値から大納会終値まで)の日経平均は、03年が1万0219円05銭から1万0676円64銭、05年も1万3606円50銭から1万6111円43銭までそれぞれ上昇した。
 それより以前の1985年も、1万2700円11銭から1万3083円18銭まで上昇。直近3回は「全勝」となっており、買い方にとってすがりたい過去データとなっている。

 G党である雪斎は、「ふ-ん」と反応するほかはない。しかし、ジャイアンツの自力優勝が消滅した今となっては、「他人が落ちてくる」のを期待するほど見苦しいものもないので、この際、割り切ってタイガース優勝を期待することにしよう。日本経済と自分の「懐」のためにも、それを期待しよう。この世は総て「遊び」の舞台。

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September 10, 2007

安倍晋三の「破釜沈舟」

■ 安倍晋三総理は、「破釜沈舟」の構えを示したということであろうか。
 □ 海自給油、継続できねば退陣=「職を賭す」と言明-安倍首相
                   9月9日19時1分配信 時事通信
 【シドニー9日時事】安倍晋三首相は9日午後(日本時間同)、シドニー市内のホテルで記者会見し、11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法に基づくインド洋での海上自衛隊の給油活動の継続問題に関し「民主党はじめ野党の理解をいただくため職を賭して取り組んでいく」と表明した。その上で「当然、わたしは職責にしがみつくということはない」と述べ、活動継続のための法案が10日召集の臨時国会で成立しなければ内閣総辞職する意向を示した。また、給油活動に反対する小沢一郎民主党代表の理解を得るため、早期の党首会談を呼び掛ける方針も明らかにした。
 首相の発言は、海自活動の継続を「対外公約」と位置付けたのに続き、その実現へ退路を断って臨む決意を示したものだ。しかし、参院で主導権を握る民主党が法案賛成に転じる公算は現状では極めて小さいとみられ、首相が内閣総辞職に言及したことは与野党に大きな波紋を広げそうだ。 

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September 07, 2007

金曜の朝、午前4時

■ 三つの四方山話である。台風襲来最中のエントリーである。
 ① 『狼と香辛料』(支倉凍砂著)を読む。
  / ライト・ノベルというものを読んだことはなかったけれども、「こういうものがあるのか…」という感想が先に来た。読者層は、高校生ぐらいを設定しているのであろうか。西洋中世史と「商売」の基本的な知識があれば、彼らには、それなりに楽しめそうな作品ではある。主人公は、二十歳代半ばの行商人で、その連れ合いが十代半ばくらいの少女に化けた「狼神」である。この主人公の「大商人への夢」が物語の軸である。
  / 多分、このライト・ノベルを読んだ後に、コーエーのPCゲーム『大航海時代』をやると、若い人々には、食いつきやすいかもしれない。「ビジネス・マインド」を養う最初の一歩としては、使えるものではないかと思う。
  / 余談であるけれども、今にして思えば、『大航海時代』シリーズは、よくできたPCゲームだった。最初の内は、中古の小船で、ちまちまとカネを稼いでいるのであるけれども、コスト・パフォーマンスの高い交易ルートを見つければ、かなり効率的にリターンを得られるようになってくる。そして、晴れて大型帆船団を組んで世界に乗り出せるようになれば、桁違いの「富」が入り込んでくる。無論、外洋では嵐に巻き込まれたり海賊に襲われるリスクも、高くなるのであるけれども…。たんなるゲームにしては、リターンとリスクに絡む「現実」が反映されていた。
  / 日本は、アテネ、カルタゴ、ヴェネツィア、英国の系譜に連なる「海洋国家」であるというのが、広く受け容れられた話である。だが、こういう「海洋国家」が「交易による富」に立脚した国家であることに、どれだけの留意が払われているであろうか。「清く、正しく、美しく」、「名もなく、貧しく、美しく」では、国は持たない。

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September 05, 2007

四半世紀前の記憶

■ 四半世紀前、青森・八戸に「エフゲニー・スヴェトラーノフ&ソヴィエト国立交響楽団」の一行が来たことがある。当時、在来線しか通っていない地方都市に、こういう水準のオーケストラが来たことは、一大事であった。父親は、こういうことには関心を示さなかったけれども、雪斎は、かなり凄いことだと思った。コンサートに行くカネを工面できなかったのは、ちょっとした「青春の痛恨事」である。
 ところで、雪斎は、おそらくは、母方の祖父に趣味や気質が似ている。祖父は、大正年間に上京した往時の「モボ」の典型的な人物であり、宮城県北の田舎に戻って写真館を開業した。母方の祖母も、往時の「モガ」である。そうしたところであればこそ、雪斎の趣味の土壌が出来上がったような気がする。
 前のエントリーで、「安倍総理は祖父・岸信介の影を拭え」と書いたけれども、冷静に考えれば、それは無茶なことであるかもしれないと思う。多分、男子にとっては、「父親」は「殺す」対象であるけれども、「祖父」は「憧憬」の対象である。こうしたことが、安倍総理にあっては、特に強いのではないか。
 加えて、こうして考えると、人々に与える影響でいえば、「母方の祖父母」と「父方の祖父母」のどちらが大きいのであろうかと思うことがある。小泉又二郎、岸信介、吉田茂は、それぞれ小泉純一郎前総理、安倍総理、麻生幹事長にとっては、「母方の祖父」なのである。この意味をもう少し考える必要があるかもしれjない。

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September 03, 2007

安倍総理と「祖父の影」

■ 遠藤武彦農水大臣が辞任の意向と伝えられる。
 次のデータを確認する。
 1988年11月 6日 竹下登内閣発足
 1988年12月27日 竹下登改造内閣発足
      12月30日 長谷川峻法相、リクルート献金発覚で辞任
 1989年 1月25日 原田憲経企庁長官、リクルート献金発覚で辞任
       6月 3日 竹下登改造内閣総辞職
 平成改元の時期の風景である。

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