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August 11, 2007

「鶏を裂くに牛刀を以ってする」。

■ 最近は、古典の新訳が続々と出ている。これも出たのかと思ったのが、アダム・スミスの『国富論』の新訳である。これは、確かに読みやすい書にはなっている。
 ○ アダム・スミス、 『国富論 上  国の豊かさの本質と原因についての研究』
          (山岡洋一訳、日本経済新聞出版社、二〇〇七年)
 ○ アダム・スミス、 『国富論 下  国の豊かさの本質と原因についての研究』
          (山岡洋一訳、日本経済新聞出版社、二〇〇七年)
 佐々木毅先生が『政治学の名著30』の中で『国富論』を「政治学の書」と位置付けて紹介しているけれども、特に「第五編・第一章」の記述は、完全に「政治学」の記述である。
 この新訳には、根岸隆・東京大学名誉教授の解説が付されている。「一家に一冊」という趣きの書である。

■ このところの「サブプライム・ショック」に伴う市場混乱は、どの時点で収束するのであろうか。
 欧州中央銀行は、前日の948億ユーロに続き、610億ユーロの資金供給を行ったようである。
 今朝、FRBが一日に三度に渡り総額380億ドルの資金供給を行ったと報じられている。
 指標ボードを見たら、ダウ平均は、31ドルマイナスで引けている。
 月曜日の東京で、どうなるかというところであろう。
 ところで、この金融当局の対応を見たら、「鶏を裂くに牛刀を以ってする」という言葉を思い出した。この言葉それ自体には、「適切でない」という意味があるのであるけれども、欧州中銀やFRBの動きをみると、「鶏を裂くに牛刀を以ってする」という手法は、危機克服の折には有効なものなのであろう。少なくとも、「兵力の逐次」投入を繰り返した一九九〇年代の日本のことを思えば…。

■ 連日、暑い日が続く。
  率直に「身の危険」を感じている。本ブログの更新も、「夏休み」モードに入ります。

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