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August 19, 2007

夏も盛りを過ぎて…

■ 本日からエントリー執筆再開である。
 先週の政治ネタ話でいえば、防衛省人事に絡む紛糾は、安倍晋三内閣にはマイナスであったろう。
 官僚の人事に政治家が手を出すことぐらい細心の注意を要するものはない。
 官僚組織全体からすれば、政治家は大臣であっても、結局は組織の「お客さん」である。
 その「お客さん」が手を突っ込むのであれば、余程の信頼を築き意思疎通を図った上でなければ、要らぬ摩擦を生じさせる。「権限があるから何でもできる」というわけではない。
 それにしても、小池防衛大臣の留任は、既定方針であったはずである。
 小池大臣就任は、先ず歓迎する向きが支配的であった。
 しかし、此度の騒動の結果、その留任にも確証を持てなくなってしまった。
 もっとも、小池大臣と守屋次官が「警察出身者の次官昇格」を避けるために一芝居を打ったというのであれば、
それは凄いことだと思うけれども、それは与太話の類でしかないであろう。かくして、「混乱」の印象だけが残ってしまった。「統治」の営みでは、「おいおい、大丈夫か」という不安を与える対応が、もっとも嫌われる。安倍総理の執政においては、そうした対応が多すぎるのである。
 安倍晋三総理の「浮揚」は、この次の党役員・組閣人事が実質、「最後の機会」である。
 少しでも問題が起きそうな人材は、徹底して排除jしなければなるまい。逆にいえば、この次の組閣の後、また問題が浮上することになれば、「ジ・エンド」である。
 これができなければ、安倍総理は、「元総理」として、「政治家としての長い余生」を過ごさなければならなくなる。もはや、「美しい国」も「戦後レジームからの脱却」も、政治上の「旗」としては意味がない。

■ 「異常な夏」の風景 1
 多治見と熊谷で戦慄の最高気温四十度越えである。
 地球温暖化とヒート・アイランド現象防止に手を打ってもらいたいものであるけれども、こればかりは個人の力では対応できまい。やはり、早々に避暑地に居を構える必要がある。「三十度以上は、人間が知的活動を行う環境ではない」と偏見丸出しの不穏当なことを口走りたくもなる。

■ 「異常な夏」の風景 2
 先週一週間で、雪斎保有の鉄鋼株は、25%近く下落する。特に金曜日の9%下げには戦慄を覚えた。
 「日経225が一日に824円も落ちることが過去にあったのか」と思ったら、それは、七年半ぶりだそうである。
 七年前には、株の「か」の字も知らなかったから、気に留めているはずもない。
 ただし、とある株式指標は、過去十年に数度しかない「買い場」が来ていたことを示していた。
 この暴落最中の金曜日の後場に、我慢が出来ずにせこせこと買いを入れた。今にして思えば、随分と怖いことをやったものである。
 「齢を重ねると色々と我慢が利かなくなるものだ…」と苦笑する、雪斎が「克己心の男」と呼ばれたのも、今は昔である。「だけど、どう観ても買い時であろう…」としか反応するしかないのであるけれども…。
 今週は、落ち着くことを期待する。それにしても、これだけマーケットが混乱しているのに、日銀総裁、金融財政大臣の沈静化「意志」が伝えられないのは、何故であろうか。ぐっちー殿を表現を借りると、FRBは、一昨日のディスカウント・レート緊急引き下げで「藤川球児」を投入し、来月早々にもフェデラル・ファンド金利を下げるという話もあるのだから、日銀は、「マリアノ・リベラ」、「ヒデキ・オカジマ」を投入してくれないと困るのである。
 孫子曰く、「故に兵は拙速を聞くも、いまだ巧久を睹ず」である。世界最大の債権国である日本からも、早くメッセージを出してもらう必要がある。明日月曜日の東京市場、そして金曜日の反騰の後のニューヨーク市場が、どう動くのであろうか。それが 問題である。

■ 夏の楽興
 ● 『ベートーヴェン 交響曲全集』
    ヘルベルト・フォン・カラヤン
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    1961年収録
: カラヤンという指揮者に対する長年の「偏見」を一掃してくれたようなシリーズである。SACDで聴いたら、カラヤンという指揮者の「けばけばしさ」の印象が消えていた。雪斎にとっては、「けばい」のは趣味には合わない。

■ 夏のミュージック
 ● 徳永英明 『VOCALIST 3』
: 徳永英明さんの『VOCALIST』三部作の結びのアルバムである。 
: 特に、『恋におちて』、『桃色吐息』、『喝采』は、大いに気に入った。
 ● あみん 『イン・ザ・プライム』
: あみんというヴォーカル・デュオを指して、「日本の女性版S&G〈サイモン・アンド・ガーファンクル〉」と呼ぶ向きがあるそうである。
: 確かに、四十歳代も半ばに達した彼女たちには、そうした趣きが漂っている。四半世紀前、あみんが登場した頃、S&Gがニューヨーク・セントラル・パークで行った復活コンサートが話題になっていた。此度のアルバムにも、そうした記憶が重なっている。
: 「待つわ07」は、25年前の「待つわ」とは違う趣きを持っている。「夏が終わってく」は、いい感じである。
: 岡村孝子さんの歌は、二十歳前後以降の雪斎にとっては、「姉貴の声」みたいなものであった。そういえば、四半世紀も聴き続けた。「姉貴、佳いものを聴かせてくれました…」。そうした気分である。

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Comments

小池さんは女性政治家のポープと思っていたのですが、馬脚を現しちゃいましたね。
次官人事を巡る大臣と官僚の抗争と言うと城山三郎氏の『官僚たちの夏』を思い出します。

Posted by: who | August 18, 2007 at 11:12 PM

小生も城山三郎好きなので上の方の『官僚たちの夏』を思い出します。という意見には同感です。

Posted by: 星の王子様 | August 19, 2007 at 06:07 PM

株のオソロシさですね。
何年もかけて騰がってきたのが、ちょっとしたことで大暴落・・。わたしなんぞその繰り返しに何度も弄ばれました。
財形貯蓄のほうが良かったかなぁと思うことがあります。

Posted by: SAKAKI | August 20, 2007 at 10:22 AM

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