« 壮にして学べば… | Main | 「年金」は、どうでもいいネタである。 »

June 16, 2007

「戯言」としての選挙予測

■ 安倍晋三内閣支持率が、時事通信のものでは、30パーセントのラインを切ったそうである。
 此度の参議院選挙に関する雪斎の予測を出してみよう。
 こういうものは、ブログ上の「戯言」としてなら、書くことも許されるであろう。
 それは…。

 自民党は、負けるであろう。ただし、大負けはない。
 具体的には、「自民党 49」、「公明党 13」 というところであろう。
 故に、与党が過半数62議席を制することが出来るかどうかは、微妙という解釈である。
 次の四点を考える。
 1 安倍晋三の執政それ自体には、今のところ目立った失策はない。
  / 既に「カネ絡み」で二人の閣僚が去ったというのが、痛打になっている。
 2 しかし、他方、「民主党」が支持される積極的な理由もない。
  / 担ぎ上げた候補は、どうも「一般常識」からは受けない「タマ」が多い。
   ・ 「レ●ビ●ン告白候補」とか「娘の七光り候補」とか…。
 3 年金の扱いは、長年の積み重ねの産物である。
  / 此度の年金騒動は、安倍晋三の失政の産物ではない。
   ・ きちんとした対応が出来れば、安倍の「得点」になる。それも、劇的な対応を出す必要がある。
  / 「若年層」になればなるほど、「そもそも年金なんて…」という発想になる。
   ・ 今の景気拡大の動きが続くかが、関心事項である。
   ・ 選挙一週間前くらいに、日経平均株価が今年最高値を付ける展開になれば、だいぶ、雰囲気も変わるであろう。
 4 北朝鮮ファクターの浮上が、どう影響するか
  / 「安倍晋三の最たるサポーターは金正日である」という経験則が、此度も成り立つのか。
   ・ バンコ・デルタ・アジア凍結資金の北朝鮮返還が成ったという報道がある。北朝鮮の今後一週間の対応次第では、情勢流動化もある。この情勢流動化は、安倍にはプラスになってもマイナスになることはない。
 以上が理由である。
 とはいえ、これは予測なので、余り重視するに値しない。
 選挙後に、予測の「根拠」の正しさと誤りを検証するのが、何より大事である。
 「どのように判断したか」ではなく、「何故、そのように判断したか」が、政治学者には、大事である。メディアに出て予測する人々は。この事後検証をやらない。だから、「競馬の予想屋」レベルに質が落ちる、選挙後の「事後検証」の方が、雪斎には楽しみである。


■ ところで、こういう「チェス・ゲーム」があるとは、まったく知らなかった。
 これは、凄い。何が凄いかというと、「白のルーク」が小泉純一郎だということである。
 しかも、「白のキング」がジョージ・W・ブッシュで、「クイーン」がコンドリーザ・ライス、「ビショップ」がアンゲラ・メルクル、「ナイト」がジャック・シラクである。「白」は、自由主義陣営のリーダーというアナロジーであろう。
 それに比べて、「黒」と来たら…。かなり露骨である。
 こういうものを観ると、「やはり小泉純一郎は、偉大であった…」とつくづく思う。
 安倍総理の辛さは、半端なものではないであろう。

|

« 壮にして学べば… | Main | 「年金」は、どうでもいいネタである。 »

「国内政治」カテゴリの記事

Comments

雪斎さん

おはようございます。

仰る通りですね。研究者は、whyを常に問わなければいけないですね。事実に対する分析が、実証主義だと思います。

そういう意味で、事後検証こそが、仕事ですね。

それにしても、このチェス、フィギア好きの私には、結構、欲しいのですが。。。高い・・・。それに、ブレア前首相がいないのが残念です。

小泉前総理は、ヨーロッパでも、高い評価だと聞きます。歴代総理とは違って、顔の見える宰相であったと。

Posted by: forrestal | June 16, 2007 at 11:26 AM

選挙が国民の権利であって、義務では無い以上
「必ず投票する層」と、「とりあえず投票する層」以外の
「まず、確実に投票しない層」が存在します。
各政党は前の二つでのシェア争いに終始しておりますが、
政治に何の関心も無い「投票しない層」を如何にして
引き付けるか?という問題に対する答が民主党の候補者選びと、各政党のタレント擁立なのでしょう。
・・・そして、前の二つの層を取り落とす、というのも冷戦崩壊後におけるこの国の「革新勢力」が行ってきたことだと思います。
有権者の人口分布から、この先大幅に保守化が進みそうな我が国で、「マイノリティの擁立による党勢の拡大」が
果たして機能するのか、参院選を注目しています。

戯れ言
次の選挙で、民族主義政党が議席を得そうな気がします。
短期的、長期的な「振り子の揺り戻し」の具現として。

Posted by: TOR | June 16, 2007 at 07:53 PM

このチェス、一番笑えるのはプーチンの柔道着ですね。ベルルスコーニはあっちかよとこれも笑ってしまいましたが。ブレア氏がいないのは確かに残念ですね。また冷汗が出たのがポーンで、一番取ったり取られたりが多いのがこれとはブラックが過ぎるかと・・・・・

参院選ですけど、単純な話として3年前の小泉首相すら49議席であった事を考えねばならないでしょう。もちろん実際は各選挙区を細かく読まねばならないのでしょうけど、それでも40台の半ばであれば大健闘と評するべきではないかと思うのですが。まぁ、40近辺か場合によっては割るかなと思います。

Posted by: カワセミ | June 16, 2007 at 08:43 PM

塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読み終えましたが、ローマの治世が安定していた時代は、皇帝が長続きをした時代なんですね。
安倍さん自身の失態は今のところないのですから、お気の毒に思います。なぜもう少しおおらかな目で見られないのかしらと思うのですが。
とても面白そうなチェスですね。
オランダは日本とアメリカとフランスびいきないのでしょうか。
私もブレアさんがいないのを、とても残念に思います。

Posted by: さなえ | June 16, 2007 at 09:20 PM

女子ア●ウ●サーに、直々、声掛けて立候補させた安倍晋三にも、頭をかしげてしまいます。オリンピックの元スピードスケーターも自民議員になっているし、ゴルフ選手のパパも議員に立候補してもいいのではないですか。

Posted by: うみおくれクラブ・ゆみ | June 17, 2007 at 01:15 AM

チェスの方はmixi日記のネタに使わせていただきました。ありがとうございます。
東洋ネタが小泉純一郎だけというのも寂しいですね。胡錦涛とか金正日とかも入れれば良いのに。w

最近、麻生外相の著書を読んでいて、やはり小泉前首相に対抗できるキャラはこの人なのかなあと思うようになっています。
この小飼弾さんの麻生評に同意しますね。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50853101.html

Posted by: Baatarism | June 17, 2007 at 11:51 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/71618/15448044

Listed below are links to weblogs that reference 「戯言」としての選挙予測:

« 壮にして学べば… | Main | 「年金」は、どうでもいいネタである。 »