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February 06, 2007

不愉快な話

■ 不愉快なことがあった。昨日、耳の調子に異変が生じたので、自宅近くの耳鼻科に診察に行った。
  雪斎は、医者に行くときには母親に付き添ってもらっている。身の回りの世話をしてもらう都合の故に、これは致し方がない。
 ところで、この耳鼻科の若い女医さんは、何故か、診察の結果を雪斎の傍らにいた母親に説明しているのである。
 雪斎が質問しようとしても、お構いなく母親に顔を向けて説明しているのである。
 思わず、カチンと来てしまった。
 「馬鹿野郎。患者は俺だ。俺に向かって説明しろ」。
 相手が医師ではなく、ましてや女性でなかったら、このように怒鳴りつけてやろうかと思った。
 普通、医者が、患者を無視して話をするものであろうか。
 「この女医さんは、医科大学で何を学んだのかね」と率直に思った。それとも、「患者との接し方」は、医科大学では教えていないということであろうか。どうも解せぬ。結局、「お世話になりました…」と愛想笑いをして、医院を出たのだが…。
 ところで、耳の奥が痒かったりすると、つい綿棒でぐりぐりとやってしまうものであるけれども、これは、「よろしくない」事であるらしい。「耳の手入れ」も、本来は耳鼻科でやってもらうのが、よろしいとのことである。なるほど、耳とか鼻も、「微妙な器官」であるけれども、その手入れは、歯や眼ほどには真面目に考えられていないところがある。最近、流行のイヤー・エステというのも、問題があるということであろうか。

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「学者生活」カテゴリの記事

Comments

そりゃ、耳の聞こえが悪いかもしれない人間に、大声で説明したら周囲に筒抜けでプライバシーも何もなくなるじゃないですか。
しかも本人にちゃんと伝わっているか、確認が難しいし。
付き添いの人間がいるなら、そっちに詳しい話をした方が早いでしょうに。それに言いたいことがあったら、ちゃんというのも患者の役目ですよ。 それでも充分な対応が欲しかった、不満だというなら、医療にかける金の少なさを思いやってください。
 数千円の治療費でしかも薬代は医師の報酬とは関係ないことを考えれば、一人に掛けることが出来る手間は、これくらいになります。
 それからこの医師の医師の医学教育の問題じゃなくて、耳鼻科には半端でなく耳が聞こえない人が多いということも理解されることが、雪斎さんのような政策に携わるものの目配りだと思いますよ。耳が聞こえにくい人に詳しい話をするということ、とっても難しいですよ。良い勉強になったんじゃないですか?
 

Posted by: 小児科医 | February 06, 2007 at 09:24 AM

・小児科医殿
 拙者は他の病院に行くことともありますが、そこの医者は大体、拙者に向かって説明するのですよ。これが当たり前と思っていましたが、そうではないのでしょうか。初めから、拙者のことなど眼中にないような態度では…と思ったわけです

Posted by: 雪斎 | February 06, 2007 at 09:43 AM

雪斎様、ですから難聴という病気での意思疎通の煩わしさを考えていただきたい訳です。
耳の調子がおかしいと訴える患者をみて、医者はこの人はどこまで聞こえているのか、聴覚検査をしない限り聞こえていないかもしれない疑いは捨てきれない訳です。
 それが耳がおかしいという訴えのやっかいさなわけです。
 当たり前ですけど難聴が無く、精神や理解力にも問題なければ本人に向かって説明します。
しかし、耳が聞こえない、聞こえにくいというのは、言ったのに聞こえていないとか、トラブルになりやすいわけです。
こういう患者に対して、時間がふんだんにあれば書いて説明しますが、今の保険医療制度では時間がかかろうが掛かるまいが報酬は激安で変わらない訳です。
 そうした中で効率よくきちんと説明するには、付き添いに説明するのがベターという事になるわけです。
 もし雪斎さんが自分にも説明して欲しくて、聞こえているなら、私にも説明してくださいと声を出して意思表示をしなければ、医師には雪斎さんがどこまで聞こえているか判断つかないわけです。
 世の中には口の動きや状況だけで相手の意志を察知して返事をする人だってたくさんいますから、返事をしてても聞こえているとは限らないわけです。
 
 まあ、医師にもいろいろいますから、態度が悪いのもいますけど、患者を無視するってのは違いますよ。
 早く処理したいから手っ取り早く話が通じる方に向いてしまうというものなんでしょうね。
 その医師は粗雑な態度ではあると思いますから、雪斎様が怒ることは理解しますけどね。
 初診で数千円、再診で800円強で何十人も診療すれば、まあ質も落ちます。それが日本の医療ですよ。

Posted by: 小児科医 | February 06, 2007 at 11:22 AM

患者への対応については、近年の医療訴訟の増加傾向からかなり気を使っている医師が多いそうです。勿論個人差もありますし、雪斎様のようなケースで患者本人に不信を与えてしまうのは医師としては「宜しくない」対応だとは思いますが。
ただ、医療報酬は物価水準から換算すれば実質的にマイナスが長期的に続いていますし、開業医にしてみれば経費や人件費を稼ぐためには一日何十人と診なければならない現状もあるのは小児科医様の仰る通りだと思います。救急の現場では絶望的なリソース不足を使命感だけで耐えてきた医師が相次ぐ医療訴訟やマスメディアのバッシングに心が折れて、地域医療が崩壊寸前のところまでいっています。既に産科は崩壊しました。

雪斎様の憤りは患者としては極自然なものですし、耳鼻科自体も何でもかんでも免罪になるほどの憂き目にあってはいないとは思いますが、出来ましたら政策に携わる方々には医療の現状を認識していただき、社民共産の薄ら寒い人気取りの言辞に弄される国民にも理解できる様に訴えていただければと存じます。

Posted by: TIG | February 06, 2007 at 01:58 PM

もしも、雪斎様が受診されたとき、聴覚に問題がなければ(普通に意思疎通できるレベルであれば)、当然、雪斎様に向かって説明するのが妥当と思います。
 ただ、他の方もおっしゃるように、諸般の事情で、医療業界が、心身とも、そして経済的にも、疲弊しているのは事実で、崩壊は進んでいます。
 あと、患者さんに付き添う方がいらっしゃれば、その方を、“key person”である可能性が高い、とみなすのは我々の習いです。で、患者さんはもとより、key personに十分理解していただき、納得してもらうよう努めるのは、仕事を円滑に進めるためにも、訴訟を回避するにも、重要なことと考えるのが一般的です。
 繰り返しになりますが、患者さんが通常通りcommunicationの取れる状態であれば、勿論患者さんのほうを向いて話すのが普通です。
 恐らく文章には表しきれない、不愉快な思いをされたのでしょう。我々自身が患者サイドとして医療機関を訪問するときにも同様の思いをすることはよくあることですから。

Posted by: Dr. T.A. | February 06, 2007 at 04:19 PM

 付け加えになりますが、筆談などができる状態であれば、できる限りそれを試みます。また、手話が必要であれば、大概手話のできる付き添いの方がおられますので、その方を通じて、患者さん自身に説明をするようにしています。いずれも当然のことです。
 しかし、過剰な要求をする人々が増加していることが、我々を疲弊させていることも事実なのです。

Posted by: Dr. T.A. | February 06, 2007 at 04:24 PM

・小児科医殿
・TIG殿
・Dr.TA 殿
 医療の現場の話をお知らせ頂き、ありがとうございます
 国民の生命に関わる話ですので、色々なことを考えなければなりません。
 尚、この話は、国民の側にある予断の産物という側面があると思われます。
 要するに、「医者は儲かっている。儲かっているから、完璧に治すのが当然だ」。という予断です。そういったイメージを増幅しているのが、一昔前の小説やドラマなのであろうと思います。
 因みに、拙者の聴力は、平常のコミュニケーションにおいて問題はありません。昔日から比べれば落ちているという印象はありますが…。
 さて、これからギュンター・ヴァント指揮/北ドイツ放送交響楽団の「ブラームス・交響曲一番」を聴くことにしましょう。

Posted by: 雪斎 | February 06, 2007 at 06:05 PM

私はかねてから医師の待遇や水準確保の為にも 診察本体の点数を飛躍的に向上させよ また 法的にも 誠実な努力の結果 医療事故ないし回復に至らない場合の免責を と主張しております 医師が医療に専念できる 環境整備は大切ですね ところでこのケースに限っていうと 問題の本質は 該当の女医さんが 患者本人を被保護者扱いする癖があるということと観察眼の低さに規定されて 日常の所作に若干の肉体的障害があると見えるからといって 知能水準や理解力においてその逆であるケースにおいて 自然科学者の基本である対象そのものにむきあう態度と 医師という人間相手の職業一般に求められる練度のいたらなさ という資質の部分にあるのでしょう 

Posted by: Ld.Ryu | February 06, 2007 at 09:40 PM

お気の毒様でした.
最近はOSCE、
といっても、Organization for Security And Co-operation in Europeではなく、
(Objective Structured Clinical Examination;客観的臨床能力試験)と称して
http://www.lifence.ac.jp/osce/main/osce01.htm
実際の場面を模した状況の中での診療能力を評価する方向に
なっているので,医学部教育としては重視する傾向にあることは間違いありません.
卒後研修での教育も医学博士よりもむしろ専門医指向という流れでは
同様と言えましょう。
ただし、現在、開業されている医師の患者の取り扱いが満足できる
水準かどうかは、判定する手がかりはありません。
保険医療制度の不備により、手抜きせざるを得ないのかも知れません。
雪斉様にはかかりつけの医者はなかったのでしょうか?日頃の
雪斉様の様子をご存じない医師であれば,このような対応も止むを
得ないところがあったのかもしれませんが、いただけない経験でしたね。
病院の勤務医ならともかく、個人で開業されている医師なら
今後、このクリニックへ行く必要はないかもしれません。
強いて、雪斉様の反省点を考えれば、その場で,筆談でも身振りででも
自らの希望・要求を表示すればよかったのではないかと拝察致します。
政治においても、医療においても、対話のないところには実りある結果が
もたらされないでしょうから。

Posted by: gemba | February 07, 2007 at 05:40 AM

> 雪斎が質問しようとしても、お構いなく母親に顔を向けて説明しているのである。

とありますので、雪斎さん自身から(少なくとも主観的には)その医師に対して働きかけはあったわけで。意思表示をしないまま、無い物ねだりをしたわけではなさそうですが。

Posted by: 中山 | February 08, 2007 at 01:24 AM

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