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February 22, 2007

鈍感力

■ 昨日夕刻以降、「正論大勝・正論新風賞」贈賞式に加わる。今年の受賞者は、大賞が佐々淳行氏であり、新風賞が古田博司筑波大学教授である。
 佐々さんは、色々な意味で有名な人物である。「物を書く官僚」の魁のような位置を占めていたと思う。「ちょっと贈賞のタイミングjは、もう少し早くてよかったのではないか」という声も、聞かれた。雪斎も、それには同意する。それにしても、佐々さんの奥方様は、綺麗な方だと思う。佐々さんを題材にした映画では、奥方様を天海祐希さんが演じていた。納得する。

■ 久々に、「肉声」が伝わってきた。
 

□ 小泉前首相、官房長官らに「鈍感のススメ」 
 「目先のことには鈍感になれ。鈍感力が大事だ。支持率は上がったり下がったりする。いちいち気にするな」。小泉純一郎前首相は20日、塩崎恭久官房長官や自民党の中川秀直幹事長、石原伸晃幹事長代理らを前に鈍感のススメを説いた。
 党広報本部の有志が小泉前首相を国会内の幹事長室に招いて支持率が低下する安倍内閣へ助言を求めたのに応じたもので、中川幹事長はこの後、衆院本会議場で安倍晋三首相に発言内容を伝えた。首相はこの後、記者団に「小泉前首相らしい言葉だなと思いますね。鈍感力は人それぞれ持っているか持っていないかということもあるでしょうけど、必要かもしれませんね」と語った。
 塩崎官房長官は記者会見で小泉前首相の助言に関して「一喜一憂するなということであり、真摯(しんし)に受け止める」と述べた。以下、略。
 
 それにしても、「鈍感力」は、どのようにしたら身に付くのか。
 一つの仕方は、株式投資の世界に入ってみることである。
 この世界は、一日で資産jが五パーセント増減することは、よくあることである。
 千万円投資していたら五十万円、二千万円投資していたら百万円、そして一億円投資していたら五百万円が自分の懐に入ったり泡と消えたりという風情である。これは、日本人の平均年収が四百万円くらいという現状からすると「凄い額」ということになる。だが、こういうことがよくある世界に慣れてくると、確かに、小泉前総理の言葉の通りに、「目先のことには鈍感になる」のである。
 雪斎にも、一気に本業の給与数ヵ月分が「消えた」経験がある。もっとも、その日は、「すわ、買い時だ」という想いが先行したのだが…。雪斎が保有しているような鉄鋼株を中心とする日本版「ブルーチップ」銘柄であれば、多少下げても、早晩、持ち直すものである。だから、「鈍感」であるためには、そうした「確信」が要る。
 加えて、「遊び心」を持つことは、大事であろう。世の中の出来事には、明らかに重要なものというのは、滅多にない。そのように考えていれば、些事で右往左往しなくても済む。
 雪斎は、元から「鈍感」な人間である。雪斎の昔からの性格評は、「典型的なB型・水瓶座」というものであった。その含意は、「唯我独尊、傲慢、エキセントリック」というものであった。
 「正論大賞」贈賞式会場で、産経新聞上層部の人々に話をしたときに、雪斎は、「これから『正論』欄に書くときには、『正論左翼』を標榜し、思いっきり『ヒール』役をやりますからね…」と伝えておいた。にやにやとした反応が返ってきた、保守論壇方面が怒っても気にしない。さて、原稿を書こうか。頭の中を音楽がが流れる。アブドーラ・ザ・ブッチャーのテーマ「吹けよ風、呼べよ嵐」が…。これが本エントリーの落ちである。

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Comments

雪斎さま

「鈍感力」ですか。私の専門の情報統計管理の世界では、あわてものの錯誤とのんびりやの錯誤という考えがあって、前者は後者より被害が大きいということになっております。
 ところで、エントリーからそれて恐縮ですが、今朝(2月22日)の日経新聞交遊録で、渡辺喜美行革担当大臣が、永井陽之助氏の「平和の代償」を激賞されておりましたですね。高校時代に読んで、大学生のときは永井先生のモグリ学生になったとか。同じ経験をする人はいるのだなあと思いました。
 私も当時、永井氏の「平和の代償」と高坂正尭氏の「海洋国家日本の構想」を読んで、すごい人が出てきたなあと思いました。
 私が高坂先生の「もぐり学生」になった(他学部でしたが許可はいただきました)のも高校時代に読んだ本の影響でした。若い時にいい本に出合え、その著者の謦咳に接するのは幸せですね。

Posted by: M.N.生 | February 22, 2007 at 09:16 AM

・MN 生殿
もぐりでも聴いてみたいと思わせるだけの「知的インパクト」が往時の学者にはあったのですな。自分をf含めて、「今は…」と思います。

Posted by: 雪斎 | February 23, 2007 at 08:23 AM

雪斎さん

今年は、佐々さんが大賞でしたか。学部生のとき、佐々さんの大学に来られて、講演会は、聞いたことがあります。

主に国家の危機管理についてでしたが。ただ、浅間山荘の際の、あの石球は、東大赤門の際を思い出して、アイデアが浮かんだそうです。

H・N先生にもいろいろと、アドバイスを頂いたりとお世話になりましたが、モグリ学生になったことはなかったですね。

海外には、いろいろ聴いてみたい先生は、多々いますが。。。

Posted by: forrestal | February 23, 2007 at 09:44 PM

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