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February 08, 2007

人間の安全保障

■ 昨日午前、医師の診察を受ける。胸部レントゲン、血液検査、心電図検査、尿検査などの一般的な検査である。医師の説明によると、「全く問題なし」とのことである。先刻のエントリーで医療の現場にいる方々からのコメントがあったので、その医師にも少し尋ねてみた。
  雪/ 「お医者さんの世界というのも、大変らしいですな。」
  医/ 「確かに、人数をこなさなければというところはあるけれども、それでも一頃に比べれば、ましになってきているのですよ」。
  雪/ 「ほう。そうなんですか…」。
 先刻の女医さんのことでいえば、冷静に考えれば、「脳性小児麻痺の障害を抱える患者を診たことがなかったのかもしれない」と思うようになった。なるほど、そう考えれば、その女医さんにも同情しよう。人間は誰でも、「初めての舞台」は緊張するものであるから…。
 近年、「人間の安全保障」という考え方が国際政治の世界では示されている。安全保障政策における伝統的な「脅威」概念は、「他国の侵略」を指すものであり最近では「テロリズム」が含まれてるけれども、「人間の安全保障」では、「貧困」や「感染症」というのが脅威としいて語られているのである。
 まともjな医療体制が出来上がってていない国は、精強な軍隊を持たない国と同様に、安全保障の観点からは危ういということになろう。たとえば武見敬三氏は、参議院議員になる前から、この「人間の安全保障」の概念を強調していたけれども、彼にあっては、「国際政治学者」jと「武見太郎の子息」という二つの顔は、この概念において一つになっていたということである。
 ということで、雪斎も、今後、色々なことを考えることにしよう。

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Comments

背景を理解し、女医と雪斉様の行き違いの原因を納得しました。
私の言葉遣いにやや行き過ぎがあったことをお詫びします。
さて、人間の安全保障ですが、現状日本では何度も言いますがすでに崩れて悪化しています。
 あちこちで診療縮小休止、救急指定返上が起きています。
 見方によっては病院の淘汰で安全保障の悪化ではないと強弁することもできるでしょうけど、それでも産科に関してはそういう強弁も無理ですから、安全保障の根幹が揺らいでいる訳です。
 また医師会中枢は武見氏を推薦する方向ですが、末端には武見氏に対する根強い不信感もあり、ご承知の通り茨城県医師会では自見氏との並列推薦(事実上は自見氏応援)となっています。残念ながら学者としてはよろしいかもしれない武見氏ですが、医師側からすれば医師会に加入していない勤務医はもちろんのこと、若手の開業医も、武見氏を政治家として全く信頼していないですね。
 武見氏が信頼されない原因は、実際の政策で人間の安全保障が悪化荒廃を辿っており、武見氏がそれに体を張って異を唱えた、代替案を示したという活動が乏しいからです。
 御尊父である武見太郎氏は、過去の言行に今日の状況を予言しているようなものもあり、その冴えに感嘆するのですが。

 そうですか、武見敬三氏が人間の安全保障を提言ですか。
 氏に悪いですけど、現状を見ると空しい言葉ですね。
 学者としての業績を否定する気は無いのですがね。 

Posted by: 小児科医 | February 08, 2007 at 05:05 PM

「人間の安全保障」なんて難しく考えたらきりがないので、単純に「友達を多く持とう、いろんな人をね」ってことでしょうか?単純化しすぎ?

Posted by: ななし | February 08, 2007 at 06:15 PM

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