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January 03, 2007

正月三日目

■ あけましておめでとうございます。

■ 雪斎は、越年執筆作業の果てに、元旦の朝を迎えた。取り組んでいたのは、昨年内に脱稿しているはずの「朝日新書」原稿である。「新書」という体裁は、書く中身の「絞り込み」が難しい。ちょっと、詳しく突き詰めて書こうとすると途端に紙幅が膨れ上がるから、厄介なのである。これは、本当に苦労するのだな…。

■ 今年、最初のBGMは、次の二つであった。
 ① ベートーヴェン 交響曲第7番 (オイゲン・ヨッフム/ロンドン交響楽団)
 ② 寺尾聡 『Re-Cool Reflections』
 寺尾さんの新作アルバムは、率直に「お薦め」である。「ルビーの指輪」が流行っていたのが、1981年である。当時、雪斎は、田舎の高校生であった。寺尾さんの歌の醸し出す雰囲気は、「都会の男のカッコよさ」に対する憧れを植え付けてくれた。それから、四半世紀の歳月が経った。
 「都会の男のカッコよさ」ということでいえば、四半世紀前の当時三十歳代半ばの頃よりも、現在の還暦手前の寺尾さんのほうが、断然、「カッコよい」と思う。
 雪斎は、どこまで憬れていた「都会の男のカッコよさ」のイメージに近付けたであろうか。そういえば、東京に出てきて、もう14年である。

■ 正月二日午後以降、東京・歌舞伎座で「平成十九年寿初春大歌舞伎」初日、夜のプログラムを観る。プログラムは、下の通りである。午後四時半から午後九時半過ぎまで掛った。

一、廓三番叟(くるわさんばそう)
          傾城千歳太夫  雀右衛門
            番新梅里  魁 春
           新造松ヶ枝  孝太郎
            新造春菊  芝 雀
           太鼓持藤中  富十郎
二、祇園祭礼信仰記 金閣寺(きんかくじ)
            松永大膳  幸四郎
              雪姫  玉三郎
      十河軍平実は佐藤正清  左團次
           松永鬼藤太  彌十郎
            山下主水  桂 三
            内海三郎  吉之助
            戸田隼人  種太郎
            春川左近  由次郎
            慶寿院尼  東 蔵
          狩野之介直信  梅 玉
            此下東吉  吉右衛門
三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
    小姓弥生 後に 獅子の精  勘三郎
            胡蝶の精  宗 生
               同  鶴 松
           老女飛鳥井  歌 江
             局吉野  歌女之丞
         用人関口十太夫  猿 弥
        家老渋井五左衛門  芦 燕
四、処女翫浮名横櫛 切られお富(きられおとみ)
              お富  福 助
           井筒与三郎  橋之助
           穂積幸十郎  信二郎
          赤間女房お滝  高麗蔵
           蝙蝠の安蔵  彌十郎
          赤間源左衛門  歌 六

 雪斎は、歌舞伎の舞台を通しで観たことはない。上京以来、「一度、通しで観たい」と思っていたのであるけれども、中々、機会が得られなかった。母親がとある宝飾会社の顧客になっているので、その会社からのイヴェント案内に便乗したのである。
 此度のプログラム中、メイン・ディッシュに当たるのが「金閣寺」、定番スープに「春興鏡獅子」という按配なのであろう。 だから、客席での拍手が一番大きかったのは、「定番」の「春興鏡獅子」であった。
 「春興鏡獅子」では、「小姓弥生後に獅子の精」として中村勘三郎、「胡蝶の精」として中村宗生(橋之助Jr)と中村鶴松の子役二人が登場した。勘三郎さんの「獅子」の演技には、前の席の外国人客がえらく喜んでいた。流石、国際的な知名度随一の歌舞伎役者だけのことはある。
 「金閣寺」に関しては、何もいうこともない。幸四郎、吉右衛門、左團次、玉三郎…と来たら、雪斎ごときが云々する話ではない。
 ということで、「こいつぁ、春から…」ということで、滅多にやらないことをやってしまった。
 今年、雪斎は、「滅多にやらないこと」を頻繁にやることになりそうである。

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Comments

あけましておめでとうございます。

今年が素晴らしい年でありますように。

本年もどうぞ、よろしくお願いします。

Posted by: forrestal | January 04, 2007 at 05:38 AM

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