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December 19, 2006

師走の雑感

■ 午前中、雑誌「中央公論」に寄せる原稿に関わる総ての作業を終える。
 書いたのは、「安倍晋三」論である。
 中身は、「まぁ、何時もの通り、保守論壇方面が怒り出しそうだわな…」というものである。
 雪斎は、自分を「交響曲作家」だと自称している。
 400字詰原稿用紙5枚程度のコラムよりも、25-30枚程度の論稿をきちんと書くほうが性に合っている。
 それは、短編を書くよりも、はるかに緻密な論理構成を要求する点では、交響曲を書くのにスタイルとしては近いと思う。此度の論稿も、そういうつもりで書いた論稿である。
 これが、二.三のコラムを除けば、実質上、今年最後の論稿である。来年は、雪斎は、「厄年」であるけれども、物の占いによれば「人生の転機」を迎えるそうである。何が起こるのであろうか。

■ 現在、身体状況は、誠に芳しくない。
 「胃腸」に来ているのである。
 まさか、ノロ・ウィルスにやられたなどということはないと思うけれども…。
 過日の「24時間ぶっ通しの執筆」が祟ったのであろうか。
 雪斎は、近年、齢四十を過ぎた辺りから、ちょっとした体調変化にも用心深くなった。
 健康に悪影響を与える振る舞いは一切、しないようにしなければなるまい。

■ ルドルフ・ケンペ/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団による「ベートーヴェン交響曲全集」が届く。早速、「第7番」を聴く。何という芳醇な演奏であろう。当面、「ケンペ/ミュンヘンpo」版を雪斎のスタンダードとすることにする。ケンペは、66歳という指揮者としては「これから」の時期に急逝した故に、久しく忘れ去られた指揮者であった。だから、ケンペの演奏には、「長生きしておれば…」という想いが沸き起こる。芸術・学術の世界に足を踏み入れた者は、できるだけ長生きをして、色々な作品を後世に残さなければならない。養生専一に務めるのが、雪斎にとっては大事なことである。

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Comments

ノロウィルスは急に下痢と嘔吐が来て、1~2日続くことが多いようですね。そういう症状ならノロウィルスを疑った方が良いと思います。

時期柄、休めない宴会やパーティーもあるかと思いますが、お大事にしてください。

Posted by: Baatarism | December 19, 2006 at 03:50 PM

保守論壇なるものの胡散くささには辟易します 中庸も国家運営への責任感も忘れて 愚衆市場相手の売文馴れで編集者にかいならされている模様
以前 皇嗣関連で 先生が 国民は予算措置等を皇室の意を受けて進めるのみ内容に意見するは分を過ぎるという概意をお書きになった際 男系原理主義者に袋叩きにお会いになってましたが 失礼ながら笑いを禁じえませんでした 十年前は左から今は右からたたかれて
1年先に後厄を終わらせていただきました
来年のご多幸をお祈りあげ 御身お大切願います 
今年もお世話になりました 良いお年を

Posted by: Ld.Ryu | December 19, 2006 at 04:24 PM

雪斎さん

お体、大切に。早く回復いたしますように。

ルドルフ・ケンペ/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団による「ベートーヴェン交響曲全集」ですか。

僕は、スウィトナーを聴いています。

明日、忘年会・・・。憂鬱です。

Posted by: forrestal | December 20, 2006 at 01:08 AM

はじめまして、kenwanと申します。
いつも楽しく、かつ有意義に読ませていただいております。

ところで、ベートーヴェンの「交響曲第七番」ですが、
フルトベングラー/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の1943年のライヴ録音をお勧めいたします。
大戦末期のベルリンにおいて、「神は存在するのか?」と言う、大きくかつ痛切な問いかけを、その演奏に籠めたと言われている、文明史的名演です。

それはさておき、どうぞお身体お大事に。

Posted by: kenwan | December 20, 2006 at 06:11 AM

現在ノロ以外でも伝染性腸炎は蔓延しております。数日続くようでしたら医者の診察をお受け下さい。どうかご自愛の程を。

話は変わりますが、最近「マスコミが劣化したのは昨今の株価偏重の風潮によりドラマ・報道など費用がかかるものや視聴率が見込めないものを忌避し、代わって安価で短期的に視聴率を得られるバラエティを乱発するようになったため」と言う論調を見かけました。先日の「高貴さ」とともに雪斎先生は恒産の重要性を強く示しておられましたが、投資家としてそういったことに対しどのようにお考えか一度ご意見を拝読できればと存じます。

Posted by: TIG | December 20, 2006 at 11:23 AM

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