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November 21, 2006

『菜』の風景

■ 昨日のエントリーの続きである。
 昨日、わたせせいぞう作『菜』の発注していた残りの全巻が届く。全巻を通じて読んで見ると、色々な感想が浮かび上がる。
 ① 物理学者である耕平には「カネ」がない。
   : 確かに、雪斎も、本職である「学者」としては「カネ」はない。
 ② 耕平・菜夫婦の周囲には、「悪人」はいない。
   : 質素であるが「卑」ではないという人々による牧歌的な風景である。
 ③ 物語の結末は、長らく子宝に恵まれなかった菜の「妊娠」である。
   : 人間の「幸福」の瞬間が何であるかが示唆されている。
 なるほど、『菜』は、「清貧の思想」などという言葉が流行った1990年代という時代の産物なのである。
 ただし、1990年代は、雪斎にとっては、「跳躍の時代」であった。

■ このところ、日本の「株価」は、どうも冴えない展開である。昨日の日経平均株価は、365円下落である。年末には、18000円といっていた話は、どうなのかと苦笑する。とある銀行株は何故、一生懸命に落ちているのであろうか。もっとも、全体としては、今が絶好の「買い時」であることには、変わりがないので、とある商社株を発注しておいたが…。雪斎保有主力の鉄鋼株には、さしたる変動はなしである。
  『菜』の風景とはまったく逆の境地に入っている。まだまだ先のことか…(苦笑)。

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Comments

 このところ・・身近に本物の幸せがあるように感じられしまい、資産形成に対する野望がどんどん小さくなっています。政治、経済、株価の上下に一喜一憂するよりも、成長するわが子らと向き合うことが楽しく、また、仕事も久方ぶりに力が入ってしまうような・・(笑)。
 勿論、それで収入が驚くほど増えることも時間の節約にもなりませんが、突然の充実の日々?を過ごしております。これでは自分が成長しないのですが・・・(笑)
私も鉄鋼株などの資産株にシフトさせ、そのまま放置しようかと考えているこの頃です。
 11月もあと10日ですね。
 クリスマスの飾りつけを終えたところです。

Posted by: SAKAKI | November 21, 2006 at 09:27 AM

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