政治は「二流の仕事」である。
■ 「政治は『二流の仕事』である」。かって、ホセ・オルテガ・イ・ガセットは、このように語った。
□ 国民の理解得られる=中川自民幹事長
自民党の中川秀直幹事長は27日夜の記者会見で、郵政民営化造反組11人の復党を認めたことについて、「党として筋を通すことができた。復党希望者も努力することを約束していただいたので、(国民も)いずれ理解していただけるのではないか」と語った。 (時事通信) - 11月27日21時0分□ 造反11人復党、首相が手続き指示=「責任持って決断」-時期尚早と反対論・自民
安倍晋三首相は27日夕の自民党役員会で、郵政民営化に反対し、同党を離党した無所属衆院議員12人から復党願が提出されたことについて「(平沼赳夫元経済産業相を除く)11人の復党審査手続きに党紀委員会で入ってもらいたい」と指示した。誓約書を出さなかった平沼氏は、審査対象から外した。党内では新人議員らから反対論や慎重論が相次いだが、同党は早ければ月内にも党紀委員会を開き、復党を正式決定する運びだ。
首相は同日夜、首相官邸で記者団に「総裁として責任をもって決断した。古い自民党に戻ることはない」と言明。復党条件に関しては「郵政民営化是か非かをあいまいにしてはならないと考えた」と国民の理解を求めた。また、復党問題での衆院解散を否定した。(時事通信) - 11月27日21時0分
もう怖いもの知らずになってしまったので、はっきり書く。このところの郵政政局「造反組」自民党復党をめぐるゴタゴタくらい、政治が「二流の仕事」であることを再確認させた出来事はない。「何をやってんだか…」。雪斎は、そう思う。このゴタゴタが昨年の郵政政局のときのように一つの政策の成否を賭けたものであるならば、それなりの意味もあったであろうけれども、此度は、そういうものはない。『氷雨』の一節を替えてみる。
踏み絵をさせてください もうすこし
今度は、戻せない、戻したくないい。
誰が待つというの あのひとを
そうよ 誰もいないわ 今では
「復党組」には、「えらそうな顔」をさせないことが大事である。これが出来なければ、自民党に対する逆風は強まるだけである。「復党組」は、土佐藩における旧長曽我部家臣団のように、「刺客組」の下座に置き続けることを徹底させた上で、党の都合に沿って使役するという様子を見せなければ、昨年の「9・11」選挙で自民党に投票した層は、納得しないであろう。
昨日夕刻以降、大手町、パレス・ホテルで開かれた「山崎正和さんを祝う会」に加わる。山崎正和先生が文化功労者に選ばれたので、それを祝う趣旨である。政治が「二流の仕事」ならば、「一流の仕事」は、文化芸術に関わる仕事である。政治家の仕事は、「永遠の生命」を持ち得ないのに対して、学者・芸術家の仕事は、「永遠の生命」を持ち得る。山崎先生は、その「一流の仕事」を極めた方である。
会場では、五百旗頭眞、北岡伸一、御厨貴、阿川尚之、袴田茂樹、渡邊昭夫、渡邊利夫、猪木武徳、国分良成、細谷雄一といった学者の方々と言葉を交わす。岡崎久彦大使は相変わらず精力的である。新聞各紙文化担当記者の方々とも話をする。
渡邊恒雄読売新聞主筆とも一言、二言、話をする。「君を発掘したのは正解だったな…」。いやはや過分の言葉である。うれしかった。
こういう空間は、雪斎には、一番、居心地が良いもののである。とある占いによれば、雪斎は、四十二歳以降の二十年間は、それこそ院生時代に戻ったつもりで必死に勉強しなければならないらしい。結構なことである。いずれ、アカデミズムの世界に戻るのだから、そういう研鑽の日々を過ごせるのは、いいことである。そして、今の山崎先生くらいの年齢になったら、「一流の仕事」としての業績をニ、三、残せればいいなと思う。
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Comments
この復党騒動では、僕はネットでよく言う「生暖かい目」すら向ける気にはならなかったですね。だから自分のブログやmixi日記でも取り上げる気にはなりませんでした。w
関係者の方には悪いですが、これで自民党が参院選で負けるのなら、それでもいいんじゃないの?という感じがします。参院選では首相は代わっても政権交代は起こりませんし、野党が参院で多数を取った後も絶対反対路線を続ければ、そのときは民主党が潰れますから。
Posted by: Baatarism | November 28, 2006 at 10:02 AM
雪斎さん
おはようございます。
復党問題は、さておき、山崎正和先生の祝賀会は、さすがに、凄いメンバーですね。山崎先生は、個人的に大好きですし、『柔らかい個人主義の誕生』など、本当に素晴らしい作品ばかりです。私もそのような空間と時間を味わえるよう、研鑽の日々ですね。
学問は、生涯、続けていくつもりです。
Posted by: forrestal | November 28, 2006 at 10:36 AM
>これで自民党が参院選で負けるのなら、それでもいいんじゃないの?
むしろ、この程度のことやったくらいじゃ負けそうにないくらい野党が自滅を繰り返してることのほうがよっぽど(与党にとっても)まずい状況なわけで。社共のように固定客維持のための方針の結果ならともかく。
復党する議員たちにしても、郵政政局での敗北によって政治的センスがないことは証明された(だから「平等に」扱っても結局「刺客組」の下座になると思われる)とはいえ、今の民主党のていたらくなら「乗っ取る」ことも充分可能でしょうに。
どう考えても、日本で緊張感ある2大政党制が実現するとしたら野党が勢力を伸ばすよりも、自民党がいったん3/4くらいの巨大政党になってから分裂するというほうが可能性が高いでしょうね。
…ひょっとしたら、日本の有権者のうち「国会議員に適した人」は実はたった2~300人しかいなくて、その9割がた自民党が取ってってるんじゃないかと思うこともありますね。
Posted by: koge | November 28, 2006 at 07:55 PM