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October 24, 2006

自民党の「慢心」はあるか。

■ 一昨日の補選の分析は、色々なところから出ているけれども、雪斎の昨日のエントリーと同様に、民主党の「自滅」説を示す向きがないのは、何故であろうか。
 たとえば、とある報道番組は、此度の結果の要因を二つ挙げていた。
 ① 公明党の組織票
 ② 北朝鮮核実験の影響
 しかし、どちらも決定的な要因ではない。
 ①は、四月の千葉補選で自民党候補が負けた理由を説明できない。四月の千葉補選では、投票率は低く「組織票」がモノをいうはずだったのに、自民党候補は負けているのである。
 ②は、以前の「拉致」表面化の折に比べれば、日本国民は「危機」慣れしている。だから、此度に関する限り北朝鮮ファクターが大きく作用したということはない。
 だとすれば、民主党の「自滅」を考える他はない。
 もっとも、自民党にも、「慢心」の根はある。来夏の参議院選挙を控えてクローズ・アップされてきているのは、郵政造反議員の復党問題である。この問題は、自民党執行部が「組織票」と「無党派票」のどちらを重視するかで判断されるであろう。雪斎は、造反議員の復党を認めることによって、相当部分の「無党派票」が逃げるであろうと読んでいる。故に、雪斎は、造反議員復党には否定的である。世が世なら、造反議員は総て、「関が原」の石田三成、毛利輝元のように、「打ち首」か「領地没収」である。一年ほどで何事もなかったように復党とは、その「政局判断の誤り」に対する報いとしては、甘いというほかはない。
 最近の政治家の風景で最も不愉快であったのは、小沢一郎氏、堀内光雄氏、綿貫民輔氏や平沼赳夫氏の「ゴルフ・ウェア」である。セント・アンドリューズやバーニング・ツリーでのゴルフの風景は、えらい格好良い印象があるけれども、日本でのゴルフの風景というのは、どうして全然、ファッショナブルでないものになってしまうのであろうか。こういうファッショナッブルでない風景を自ら演じてみせる感覚jが解せない。

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「永田町の話」カテゴリの記事

Comments

初めまして。いつも拝見させていただいております。
郵政造反組復党に関しては、正直何だって戻す必要があるの?と思っています。
彼らは自分の所属する党総裁の意向に真っ向から反対し、そしてどのような結果を生じせしめるかも予測できなかったという、政治家としては二重、三重で能力に疑問符が付く御仁です。

「かつての自民党は議論が活発で・・・云々」ていうのが郵政造反組復党支持派の言い分ですが、そもそも前提が違うし。
もう、自民党は「かつての自民党」とは異なっているんだから。
前任総裁が「ぶっ壊した」後なんだから。
そもそもここで造反組が復党したら、去年自民公認となった造反組に対する候補に投票した有権者の想いはどこにいくんだ、と。

週末、「風向きが変わった」とのたもうている野田聖子氏に心底不快感を持ちました。
自民党は、郵政造反組は向こう10年は復党させるべきではありません。新自由クラブ旗揚げ組だってそんな簡単には戻れなかった筈だし。易々と復党させたら、その時こそ参議院選挙では大苦戦すると認識されるべきです。

Posted by: baby blue | October 24, 2006 at 10:02 AM

お久しぶりです。安倍政権の「マジレス」布陣が殊の外良好なので、甘く見られるキャラクターにハラハラしながらも見守っております。

さて造反組ですが、参院選直前まで今の状態が続けば確実に危ういでしょうね。
しかし前回の衆議院選挙での造反切り捨ての解釈を継続させることは、すでに退いた小泉前総裁ひとりの裁量による判断を絶対視するということになり、継続する党組織として、「小泉判断」を無批判に継承するという特例を作ってしまうことになります。小泉前総裁もそのようなことは望んでいないのではないかと思います。
したがって造反組に関しては、今のうちに各々の下心を出させるだけ出させて、その上で党としてばっさり判断を下し、参院選前までに磐石となることができるなら、自民党は支持を得られるのではないかと思います。ただし前述したとおり、参院選一、二カ月前まで今の状態が継続するのであれば、その場の利害を優先した玉虫色の判断を下す旧来の自民党へ逆戻りになりかねません。参院選前までにどのような決断を下せるかが、安倍執行部の正念場と思います。

Posted by: heehohou | October 24, 2006 at 01:06 PM

はじめまして。
私も有権者の一人として心情的に許せないです。せめてもう一回衆院選が行われて数年後とかならともかく、舌の根も乾かぬうちに、とはまさにこのことだと思います。
一年経ったから、内閣が変わったから、首班指名で支持したから、などと説得力皆無なことを言われても、一年前を覚えている有権者はたくさんいるでしょう。
でも次の参院選なり、もっと先の衆院選なりで自民党が歴史的大敗したとしても。代わりが「あの」小沢一郎氏では投票する気も失くしそうですが…。

Posted by: tokuninashi | October 24, 2006 at 09:29 PM

拙ブログでも、安倍政権は、継承しながら、改革していく、ことに期待していると書いた。
補選の全勝があったとはいえ、政党としての整合性、首尾一貫性にあまりにも欠ける。

郵政民営化になんら評価もしてないのにも限らず、その反対・離党議員を復党させることは、政党政治の進歩と国民の信頼を裏切る。

無党派は、もちろん、一般の自民党支持者も、よくは思わないだろう。

Posted by: あいけんべりー | October 25, 2006 at 12:02 AM

 来年の参院選は、再び安倍VS小沢の戦いになるのですが、投票率の低かった今回の補選でも、ある程度「小沢恐るるに足らず」は立証されたのではないでしょうか。
 造反議員のいる参院選挙区ではもう少し事情も違うのでしょうが、無党派を引き込まなければ勝てない選挙にはなるのでしょうね。
 私は、もし復党させるにしても、参院選での働きぶりを見てからでもいいように思いますが。

Posted by: talleyrand | October 25, 2006 at 12:29 AM

今回の補選については、雪斎師の文を読むまでは、民主党、思ったより善戦したなぁ、と当方は思ってました。
千葉補選の時のような、政権末期の綻びもなく、自民党候補者も落下傘じゃなくて地元有力議員の二世だし、公明党組織が元々強いところという印象の選挙区、という条件を考えたら、小沢カードだけで勝てるとはとても思えなくて、もっと大差がつくとすら考えていたもので。

改めて「民主党の自滅」を考えてみると、最近のTVCMもありますね・・・。反発もあるんでしょうけど、無党派といわれる無責任層が小沢に求めるものは「優しさ」じゃなくて、やっぱり「豪腕」ですよね?
あのCMよりも、昔の自由党CMの焼き直しの方が、ずっと「ウケる」と思うんですよ。
正直、「笑っている小沢」は、自民党にとっては恐るるに足らずだと。

郵政民営化造反組の復党ですか・・・。親族でちょっと生々しい部分があるのと、郵政民営化問題そのものへの懐疑もあったりして、あまり重要に考えてなかったです。
安倍首相、城内氏を戻してあげたいんだろうな、とか、キャッチフレーズである「再チャレンジ」に即して、政権&党役員に、各種スキャンダルとか非主流派からの再チャレンジ組を受け入れてたから、復党という形での再チャレンジも許すんだな、くらいの認識でしたね・・・。安倍首相が「彼らにも再チャレンジのチャンスを与えます!」と言い切り続けたら、無党派票、かなり歩留まるような気がしてます・・・。

Posted by: 桜新町長五郎 | October 25, 2006 at 03:06 AM

郵政の民営化は、「決まった」というだけで何か実現しているわけではない。未だ「郵政公社」であり、そこを支配する膨大な官僚団はなんら手付かずです。
かれらが健在なうちに、彼らの代表を党に戻すのですか?

Posted by: Kaka | October 25, 2006 at 07:32 AM

とはいえ、安倍新政権のそつのない滑り出し、支持率の高さ、民主党の自滅と、自民党にとっていい条件が揃っていたにもかかわらず、公明の手をめいっぱい借りなければ勝つことができないという状況はどうしたものでしょうか。
党首の派手なパフォーマンスや、お祭りになるような話題を提供しないと、国民は賛成票を投じてくれないの?どうすれば評価してくれるの?と切なく思います。

Posted by: ますぞの | October 25, 2006 at 11:24 AM

>党首の派手なパフォーマンスや、お祭りになるような話題を提供しないと、国民は賛成票を投じてくれないの?どうすれば評価してくれるの?

そこの部分が無党派の一番の頼りない部分だから、「組織票」に頼るのでしょうね。

Posted by: bystander | October 25, 2006 at 01:52 PM

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 補選に勝利を収めた自民党であるが、早速昨年の郵政民営化造反組の復党を検討する事態になっている。正直うんざりするのだが、この問題に関しての議論は時に奇妙な視点に立つような気もするのでエントリしてみたい。  自民党はそもそも自由党と民主党の合併によって成立..... [Read More]

Tracked on October 24, 2006 at 11:10 PM

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