« 政権の「若さ」 | Main | 「華麗・激越・冷徹」の統治から「燻し銀」の統治へ »

September 25, 2006

二つの「機雷原」

■ 安倍晋三内閣という「新造客船」は、日米関係絡みで二つの機雷原の中を遊弋することになる。
 第一は、11月の沖縄県知事選挙である、
 現在のところ、経済団体出身の保守系候補と元参議院議員の革新系候補の一騎討ちの様相である。
 革新県政に戻ることになれば、基地再編への対応は、どうなるのか。
 誠に頭の痛い話になる。
 第二は、米国連邦議会中間選挙である。
 現在の情勢では、上下両院で共和党の退潮傾向が顕著であり、上下両院の両方、あるいは片方での勢力逆転ということも考えられる。米国は、元来、立法府主導の国家であるから、この勢力変化の意味は大きい。日本にとって困るのは、安倍晋三次期総理の周辺の「対民主党人脈」がきちんと形成されているようには見えないということである。「ブッシュ・コイズミ」同盟の時期には、日本の対米人脈は、共和党系の人脈であったであろうし、特に安倍時期総理にとっては、そうした共和党系人脈は、付き合いやすいものであったであろう。ただし、民主党系の勢力が強くなれば、安倍次期総理の「タカ派的傾向」は、日米関係全般の中で歓迎されないものに変質する可能性がある。振り返れば、祖父・岸信介総理の執政は、ドワイト・アイゼンハワーの執政期に重なっていたし、父・晋太郎外相の活躍は、ロナルド・レーガンの執政期に重なり合っている。どうも安倍次期総理と米国民主党人脈との親和性はなさそうであるけれども、それでは困るのである。

 「安倍丸」の船出は、確かに不安が一杯である。小泉内閣発足直後の御祝儀のような高支持率は、期待すべくもない。今まで「プラス」であったものが、次には「マイナス」に転ずることもある。げに、人の世は…と思う。

|

« 政権の「若さ」 | Main | 「華麗・激越・冷徹」の統治から「燻し銀」の統治へ »

「永田町の話」カテゴリの記事

Comments

更新状況を把握するためにRSSリーダーに登録したいのですが、
RSSが壊れているようで情報が更新されていません。

お忙しいところ申し訳ありませんが、修復をお願いします。

Posted by: ららら | September 25, 2006 at 08:35 AM

いろいろ心配しすぎるのも精神衛生上良くは無いのですが、この件はマジメに心配です。
 明治以降の金本位を軸にすえた経済史の流れをレビューしておりますが(学生時代に勉強したんですよ・・)日露以降は本当に変化が激しく、やはりアタマがついていきません・・もっと勉強しておくべきだった・・このあたりが戦前の歴史に具体性を持たせると思うんですよね。ただ米国も民主党だから、共和党だから・・と単純に割り切れない部分もありまして・・もっと時間が欲しいです。この年齢になってから大学に行きたい!!と切に思うとは(笑)
 ぐっちーさんのブログが炎上していますね。

Posted by: SAKAKI | September 25, 2006 at 09:18 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/71618/12029915

Listed below are links to weblogs that reference 二つの「機雷原」:

» 安倍政権発足 [珈琲ブレイク]
友人や知人から、安倍晋三総理大臣就任、新政権発足に関してどう思うか、と問われることがあった。平凡な一国民として、思ったことを簡単に記しておく。 私は、今回の自由民主党総裁選に、さほどの興味がなかった。ほんの5年前には、総裁選でとくに具体的な政策案を説明していなかった小泉純一郎には、私はあまり期待していなかった。今結果をみると、私の予想よりはるかに成果を残したと思う。その人が総理大臣としてどんな活躍をしそうか、顔を見てわかるようなものではない。この点が大統領制の大きな問題であり、幸か不幸か、現状... [Read More]

Tracked on September 25, 2006 at 11:00 AM

» 自民&民主 党三役決定 [talleyrandの備忘録]
 自民・民主両党の三役が決まった(民主党の幹事長・政調会長・代表代行or国対委員長を三役と呼んでいいのかどうか分かりませんが、ここでは便宜的に三役と呼ぶことにします)。以下は読売が配信した記事2本。 自民三役決まる…中川秀直幹事長、中川昭一政調会長ら  自民党の安倍晋三総裁(52)は25日午前、党執行部の主要人事を決めた。  党三役では、幹事長に中川秀直政調会長(62)(森派)を起用した。政調会長には中川昭一農相(53)�... [Read More]

Tracked on September 26, 2006 at 02:38 AM

« 政権の「若さ」 | Main | 「華麗・激越・冷徹」の統治から「燻し銀」の統治へ »